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アーマルドを絶対、ブッ倒す!!
第9話 アーマルドを倒せ
「破壊光線!!」

アーマルドから放たれる強烈な一撃。しかし、3人はうまく避ける。破壊光線には破壊力がある分、欠点がある。
それは、使えばしばし動けなくなるものだ。当たれば立ち上がるのに精一杯でその間にアーマルドはまた動けるようになる。しかし、避けてしまえばアーマルドは隙だらけだ。

「電光石火!」

デルタは電光石火のスピードを利用して、がら空きの腹に手を添えた。

「はっけい!!」

デルタの一撃をアーマルドは浴びる。しかし、アーマルドも多少後退するがまだまだ戦える。
だが、休ませる暇も与えないようにエネが右足に迫る。

「往復ビンタ!!」

アーマルドは岩タイプを持っているからそこまで大したダメージは無い。しかし、それは裏を返すとバランスを崩されると修正が大変という事だ。
やがて、右足が後ろにずれる。アーマルドは躓きそう(つまずきそう)だ。しかし、シギのつるのムチが先に右足を捕える。

「何……」
「おりゃ〜〜〜〜!!」

シギの渾身の力でアーマルドは思い切り飛ばされる。だが、コレなら簡単に体勢を立て直せる、そう思った矢先だった。
それが甘かった。次の瞬間、デルタがアーマルドの上を取り、右腕を押し出した。

「はっけい!!!」

アーマルドは一気に落とされる。ズドォン、という轟音が響いた。その後、デルタも着陸する。
だが、3人は警戒を緩めない。やがて、アーマルドが白目を向けて起き上がった。

「グオオオオオォォォォォォォ!!!!!!」

常に大きい息切れをするアーマルド。その証拠に口から絶えず白い息が出ている。
今までとはどうみても違う威圧感。思わず体が震えだした。シーンとオーダイルが傷ついた体に鞭を打って、歩いてくる。

「アレは暴走体だ」
「「暴走体?」」
「簡単に言うとだな、お尋ね者は自我がはっきりしているんだがな、暴走体になると我を忘れて暴走する。要は不思議のダンジョンのポケモン達と同じになるんだ」
「「……」」

オーダイルはさらに続いて言った。

「暴走体だと、普段よりまず強いから倒したりするのが難しい」
「でも、やるしかない」

デルタが意気消沈状態を動かす。

「だね。それにまだ、炎のオーブはアイツが持ってるし……」
「どっちにしても、大人しく帰してももらえないわ」

3人は迷わず構える。シーンもヘヘッと言いながらデルタの横に立つ。

「俺も手伝ってやるよ!」
「気を付けろ……」

アーマルドが高い咆哮と共に襲い掛かる。

「グアァァッッ!!!」

爪が銀と灰を混ぜたような色に変わる。ブレイククローだ。4人はそれを避けると一斉攻撃に入る。

「火炎放射!!」
「つるのムチ!!」

デルタとエネはアーマルドの至近距離に迫る。そして、アーマルドの腹目がけて――、

「はっけい!!」
「往復ビンタ!!」

「グガアアアアァァァァァ!!!」

アーマルドはまたも大きい咆哮を放ち、デルタとエネにシザークロスを浴びせた。
一溜まりもなく、2人は思い切り吹き飛ばされる。

「うぐぅ……」

暴走したアーマルドは想像を絶する強さを誇っていた。フラフラするデルタとエネ目がけ、アーマルドは原始の力を浴びせようと放った。
シーンが衝動に駆られて2人の前に立ちふさがる。すでにシーンに原始の力は当たっていた。

「ぐああぁぁっ!!」

傷だらけとなり、倒れるシーン。息が大分苦しそうだった。デルタの目の色が変わる。
次の瞬間、デルタはアーマルドの目の前にいた。右腕をアーマルドの頭に浴びせる。

「グガアアアアァァァァァ!!!」
「かわらわり……」

デルタは怒りなのかは分からない。だが、かわらわりが使えるようになっていた。さらに両手をアーマルドにかざす。

「W・はっけい!!!」

どこかのバズーカに似ている。デルタの渾身の一撃を浴びたアーマルドは勢いよく、岩壁に直撃した。
そして、完全に目を回している。懐から炎のオーブが転がってきた。

「おっと……」

炎のオーブを見るデルタ。どこも欠けていない。オーダイルは一方でアーマルドに手錠を掛けていた。

「アーマルド、逮捕する!」

その一言で今回の依頼は終わりを告げた。






夕方、日が暮れだした頃ようやく5人はギルドへ帰還した。
まずは炎のオーブをコンへ手渡す。

「ありがとうございます!」

コンは代わりにあるものを取り出した。それは技マシンの吹雪だった。それを受け取ろうとした瞬間、ラップが(くちばし)で技マシンを奪い取る。

「「あっ!!?」」
「依頼の報酬は親方様の物!よってコレは没収……」
「させないわよ」

現れたキュウコン。コンはキュウコンをこう呼んだ。

「あっ、姉さん!」
「姉さん!?」

その声を上げたのはラップである。キュウコンの名はキュウ。実はとても優秀で有名な探検家なのだ。
このギルドにも度々来る事があるらしい。そして、キュウは背中に金袋を抱えていた。

「ねぇ?この一万ポケと技マシン……どっちがいいかしらねぇ?」
「……」

ラップは震えていた。確かに一万ポケが簡単に手に入るのは嬉しい。まぁ、ギルドの手柄としてもだ。しかし、技マシンも中々のレア品。2つに1つとなるとまず迷うのは必須だろう。
ラップが結論を出す前にキュウが技マシンを持ち、エネの元へ向かった。そして、技マシンが光りだす。
それは技習得の合図だった。

「あぁー!!」
「コレで一万ポケはアナタのね♪」
「完敗です……」

ラップはえらくしょんぼりしていた。
その後、探検ポイントを貰う。このポイントを貯めていくとランクが上がる。ランクアップは努力の印なので、探検隊協会から粗品が戴ける。しかも、それは没収厳禁らしい……。
早速、コンの依頼のポイント、20ポイントが探検隊バッジに貯まる。バッジが光り、そして消えていった。
続いては保安官。アーマルドは全くしょんぼりする素振りを見せていなかった。とにかく、報酬品を戴こうとしたが、ラップに奪われる。
今度ばかりは防ぎようが無かった。とにかく探検ポイントが入る。その値は何と500。いきなり、トリプルズはシルバーランクに昇格した。


その晩……。
デルタはまた、月を見ていた。一体自分は何者なのか?よく分からない。
しかし、一歩ずつゆっくり進むしかない。記憶を探すにしても、何をするにしても……。
デルタが一瞬月に背を向けた時、何かが通った。夜の空を。

「何だったんだ……」

デルタはとにかく、床に着いて深い眠りに着くのだった……。
デルタ
「あの謎の物体は何だよ!?」

分からなくてもいいさ。
いずれ分かる。

デルタ
「………」

次回はオレンの実を大収穫ですよー!!

デルタ
「ドコに行くんだよ……(汗)」


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