闇に覆われて・・・(7/13)縦書き表示RDF


最新遅れました・・・スミマセン。
闇に覆われて・・・
作:あめ玉



BLACK【7】


湊と蘭は屋上にいた。


「あのー・・・話って何・・・」

蘭が湊に問いかけた瞬間、それまで黙っていた湊が口を開いた。


「毛利蘭・・・帝丹高校の空手部女主将・・都大会で優勝する程の実力者・・。
高校生探偵、工藤新一の幼なじみで・・・お父さんは、名探偵、毛利小五郎。
・・・でしょ?」


「え?」

湊が発したのは、蘭にとっては衝撃的な言葉。

今、初めてあったのに蘭の事を全て知っている。

蘭が驚くのも当たり前だ。


「何か・・・違ったかしら?」


「あ・・いえ・・・何で私の事を・・・?」


「ちょっとした綱よ・・・。ま、この事を言いたくて呼んだんじゃ無いけど・・・。」

不敵に笑いながら湊が言う。


「それじゃあ・・・何を・・・?」

蘭が少し戸惑いながら、尋ねる。


「ヒロタマサミ・・・って知ってる?」


「ヒロタ・・・マサミさん?・・・・
あ・・もしかして、広田雅美さん・・・いえ、明美さんの事?」

蘭が思い出した様に言う。


「!知ってるの?」

湊が一歩、蘭に近づく。


「えっと・・・でも、もう明美さんは・・・・。」


「それは・・・知ってるわ・・・もう、この世にはいないんだから・・・。」

湊が俯く。

湊の脳裏には明美との会話がおもいだされる。




「え!?十億円強奪!?」


「そんなに声あげないで!極秘任務なんだから・・・。」

明美が口の前に人差し指を立てる。


「でも・・・なんでそんなの・・・。」

湊が焦る。


「ちょっと・・・ね・・色々あったの・・それで・・・組織から・・。」

明美が言葉に詰まる。


「大丈夫なの?かなりレベル高いんじゃ・・・。」


「大丈夫よ!何とか成功させてみせるから!・・・それに、これは私の最後のチャンスだしね・・。」

明美が明るく言う。だが最後の方の言葉は、かすかにしか聞こえない。


「最後のチャンス?」

湊が聞き返す。


「あ・・・何でも無いわよ!それより、湊は?貴方こそ大丈夫?」


「私は大丈夫・・・何とかね。」


「そう・・・ならいいわ!・・・あ!もうこんな時間!大学に遅れちゃう・・・。
じゃあ、私は行くわね・・・。またね!湊!」

明美が一歩歩いて振り向いた。


「後・・・妹を・・・もし、私に何かあったら・・妹をよろしくね・・・?」

明美が悲しそうな表情をした・・・ような気がしたのは湊だけだろうか・・。


「え・・・えぇ・・・。任せて・・!」









あれが最後の会話・・・

あの一週間後。明美はこの世を去った。

組織に問いかけても、正式な回答は返ってこない。

疑惑を抱きながらも、組織に居続けた。



そして、今に至る。

明美の件は、自分で真実を知った。

何もかも疑がった。信じられない。予想もしていない真実を知った。




「の・・・・さん?・・・咲夜さん!」

目を開けた先には、蘭の叫ぶ姿があった。


「明美さんが・・・どうかしたんですか?」

蘭が不思議そうに尋ねる。


「あ・・・何でも無いわ・・・。後・・・一つ聞いて良いかしら?」


「え?あ・・・はい・・・。」


「貴方の家に・・・『江戸川コナン』ってボウヤ・・・いるかしら?あと、近所に『灰原哀』って子も・・・。」

湊が尋ねる。

「はい・・・いますけど・・・。コナン君は、うちで預かってるし・・。哀ちゃんは、阿笠博士って人の所に住んでますよ?」

蘭が素直に答える。


「あの・・・そろそろ授業始まるから・・・。」


蘭が時計を見て言う。


「え・・・えぇ・・・ありがとう。ごめんなさいね・・・たかがこんな質問に時間をつぶして・・・。」


「いえ・・・大丈夫ですよ!じゃあ・・」

蘭が屋上のドアを開ける。


「えぇ・・・。」


バタン・・・

屋上のドアが閉まった。


「見ーつけた・・・。」

湊が不敵に笑った。












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