闇に覆われて・・・(5/13)縦書き表示RDF


やっと5回目。これからもよろしくお願いします!
闇に覆われて・・・
作:あめ玉



BLACK【5】


蘭とコナンは夕飯の準備をしている。

「コナンくーん!これ運んでくれる?」

蘭がコナンに言う。


「はーい!」
それにコナンは元気に返事をした。


「ねぇ・・・コナン君?」

コナンが運んでいると、蘭が問いかけてきた。


「なぁに?蘭姉ちゃん・・・」

コナンが笑顔で答える。


「コナン君・・・何か隠してない?」


「え?な・・・何も隠してないけど・・・。なんで?」


「だって・・・今日、転校生の話したときのコナン君・・・。なんかいつもと違う雰囲気してたから・・・。」


「え・・・?いつもと同じだよ?僕・・・。」

コナンが慌てて否定する。 


「そうかなぁ・・・。」

蘭が疑惑を持っている様子だ。


「う・・・ん。きっと勘違い・・・じゃない?」

コナンがおそるおそる言う。


「・・・・。そっか。そうだよね・・・ごめんね?コナン君・・・お姉ちゃん、また、勘違いしてたみたい。ホント・・・ごめんね。」

蘭が謝る。


「ううん・・・僕の方こそ、なんか勘違いさせちゃって・・・ごめんね。蘭姉ちゃん・・・」

コナンはこの意味とは別の意味も含めて謝っていた。

そう、本来の姿で気持ちを伝えられなくて、蘭をいつまでも待たせている事に対してだ。

もちろん、組織の事は蘭にしゃべっていない。当たり前に自分が「工藤新一」だと言う事もだ。
             
蘭に組織の事を話せば、組織の目標に蘭も入ってしまう。そうすれば蘭に余計な心配をさせるだけで無く、被害までもが加わってしまうのだ。

それはなんとでも避けたい。 蘭の涙は見たくないが、失うのは最も嫌なのだ。


「(早く奴らの仲間を見つけて・・・奴らをぶっ潰さなきゃな・・・)」

コナンは心の中で強く思った。








同じ夜、ビルの屋上に向かう階段で、靴の音とあるメロディが響く。

ピッ・・・ポパポ・・ピ・・パプパペ・・・

響いたメロディは「七つの子」。このメロディは黒の者達だけが知る、パンドラの箱・・・。


ブルルル・・・

携帯が振動する。

ピッ・・

「もしもし?」


「オレだ・・・咲夜湊・・・いや、ラスティ・・・」

低い声が電話口で聞こえた。


「あら・・・めずらしいわね。貴方が電話をよこすなんて・・・。」

咲夜湊・・いや、『ラスティ』と呼ばれた少女が冷静に言う。


「フン・・・前にも言っただろうが、用心深くてしつこい性分なんでな・・・。」


相手には見えないが、湊は「フッ」と笑みをこぼし、言った。

「そうだったわね・・・それで?用は・・・計画の事かしら?」


「あぁ・・・。上手くいっているのか?」


「えぇ・・・貴方が心配しなくても・・良いんじゃなくて?」

湊は最後の階段の一段を上り、屋上へのドアを開ける。


「フン・・・この計画はあの方直々の命令だから、オレは口出ししねぇよ・・・」


「それが良いわ・・・。貴方に縛られちゃ、こっちが・・・」

湊の言葉が詰まった。

ドアを開けて、目に入ったのは一人の男の姿だった。

「!!」

湊の動きが止まった。

「・・・どうした・・・ラスティ・・・」


「・・・いえ、何でもないわ。じゃあ・・・また後で連絡するわね・・・ジン・・・。」

そういって、湊は電話を切る。

そして、ゆっくりと目の前にいる男に歩み寄っていった。


「お前は・・・」

男が言葉を発する。


「久しぶりね・・・三年ぶりって所・・・かしら?FBi捜査官の・・・
赤井秀一さん?」

一人の少女と男が向き合っている中、時間だけが過ぎていった。







湊のコードネームが登場!
『ラスティ』です!
では、これからもよろしくお願いしますね(^^)











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