BLACK【11】
女王気取りの高飛車な声・・・
その声が意味する人物はもちろん奴しかいなかった。
「ベルモット」。
「何か用?」
湊が素っ気なく言う。
「あら・・・相変わらず冷たいわね・・・?ラスティ?」
ベルモットが苦笑しながら電話口で話す。
「ごめんなさいね・・・。私そういう心の持ち主だから。」
ベルモットの言葉に全く動じず、湊は冷たい口調で話す。
「まぁ、良いわ・・・。それで?何を探っているのかは知らないけど・・・。わざわざ外出してまで仕事をしてるんだから・・・何か掴めたんでしょうね・・・」
「掴めてなかったらどうするつもり?」
湊が鼻で笑って続ける。
「フッ・・・私は手出しなんかしないわよ・・・ジンと違ってね・・。『鬼ゴッコ』は嫌いなの・・・」
ベルモットが笑う。
「そんなの私も同じよ・・・?貴方達に追われたら、私なんか弾丸一発で終わりでしょうからね。」
湊がかすかに悲しみの表情を浮かべる。
「(え?)」
その様子にコナンは疑問を抱いたが、言葉には出さずただ黙って湊を見つめる。
「貴方が裏切ったりでもしない限り・・・風穴は開かないわよ?」
「・・・そうね。」
少し間を開けて湊が答える。
「それじゃあ・・・せいぜい頑張るのね・・・」
「えぇ・・・。じゃあ・・・。」
ピッ・・・
電話を切ると咲夜は一つ「ふぅ・・」とため息をつく。
「・・・なぁ。」
コナンが問いかける。
「何?」
悲しみを堪えているような表情で返す。
「何で・・・何で、そんなに苦しそうな表情してんだよ?」
真剣な目つきで聞く。
「・・・別に・・・何でも無いわ・・。謎が出てきたら、それを見つけ出すのが貴方・・・探偵の仕事でしょ?」
「・・・・」
コナンは黙り込む。
「それで?もう一度聞くけど・・私をどうする?捕まえる?逃がす?・・まぁ・・それを構えている時点では・・」
コナンが麻酔銃を構える。
「・・・・逃がしはしねぇよ・・・!オメーだけはな・・・」
ピリリリリッ!!
「!?(電話?)」
ガッ!
次の瞬間、麻酔銃を構えたコナンの手は、湊に掴まれていた。
「!(しまった!)は・・・離せ・・・!」
コナンが必死に逃れようと腕を動かす。
「その電話・・・誰からか分かる?」
「・・・!?テメェ・・・!!」
コナンの表情が怒りに満ちる。
自分の携帯にかけているのは、目の前の黒い女・・・
「Good night,baby・・・」
パシュッ・・・
「・・う・・!!」
そのままコナンは眠る様にその場に崩れた。
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