第1話 銀色の瞳を持つ少年
私は、妃代。幼いころから、霊感のあった私は、人と霊の区別がつかなかった。私の家は、母と姉を抜いた家族は皆、霊感が強く凶祓いの職に就いていた。 そんな時、一人の少年が私を訪ねて来た。
彼の名は、田代 夏輝。
私と同い年位の少年だ。
彼は、黒曜石のような黒髪に、銀色の瞳を持っていた。彼は、なかなか喋らなかった。それは、彼は人を拒み続けていたからだ。
彼は、人ではなかった。
まだ、幼いが鬼であった。 †壱† 父は、夏輝に部屋を与えた。それから、学問を学ばせると、私と同じ学校に転入させた。
夏輝は、余り人を寄せ付けなかった。
夏輝が、転入してきて1ヶ月たったころだった。
「田代君。何で友達と遊ばないの?」
と、担任の渡辺先生が夏輝に聞いた。夏輝は、少し沈黙し
「俺…人間…嫌い……。」と答えた。
先生は、夏輝を馬鹿にしたように、クスリと笑いまたどこかに、行ってしまった。
「妃代…。俺って…変?」夏輝は、無関心そうな顔をしながら、私に聞いた。
でも、夏輝は余り不安そうではなかった。
ちゃんとした、人間の感情をまだ、夏輝は持っていないんだ。
私は、改めてそう感じた。
放課後。
夏輝は、夏彦に呼ばれた。夏彦は、クラス委員長でクラスの中では、かなり人気者だ。
「夏輝!今日はこの俺が、校内を案内してやる!」
夏彦は、夏輝の了解を得ぬまま、校内の案内をし始めた。夏輝は、迷惑そうな顔をしながらも、夏彦についていった。 |