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野球
作:ごはんライス


 オレは野球が大嫌いだ。
 まず理由はいろいろある。
 小さい頃の理由は、ナイター中継で大好きな番組が中止になってしまうことだった。
 あれは本当に腹が立つ。すごく人に迷惑をかける行為だ。テロ特措法より先に規制法案を通し成立させなければならない。
 よくよく考えてみよ。
 例えてみればこんな感じだ。

 あなたは今、江戸時代の江戸にいる。町人だ。歌舞伎座で歌舞伎を見ている。かなり楽しんでいる。
 そんな折り、急に舞台にベースボーラーたちが乗りあがってきてゲームを始める。こんな無法が許されるのか!

 ナイター中継というのはそういうことなのである。その点、サッカーはいい。そういうことをしないから。もちろん、ボールを足で蹴るなんてそんな物を大事にしない行為は多少法規制される必要があるだろう。
 しかしながら、ナイター中継をしないのでオレは多少許す。
 しかしながら、いつまでもボールを蹴るなどという非道徳的な行為を許してはいけない。
 これも例えてみよう。

 あなたは外人だ。ボールという名前の弟がいる。道でいっしょに遊んでいたら、急にJリーガーたちが走ってきた。そして、その愛する弟を蹴り始める。なぁ。もしそうなったらどうする! なんて頭のイカレたやつらだと怒ることだろう。

 サッカーというものの危険性。戦場で兵士たちが頭骸骨を蹴って遊んでいたことに由来することを考えれば、これもまたいずれは廃止する方向性に持っていかねばならない。

 しかし、今は野球の話だ。サッカーはナイター中継をしないので、とりあえず今は許す。

 第二に大人になってからの野球嫌いの理由を語ろう。
 単純に、イチローや松井が何十億円ももらってることがおかしい。
 お金をもらうにはどうすればいいか。仕事をするのである。遊んでいてはお金をもらえない。
 しかるに、あいつらは、棒で玉打ったり走り回ったりして遊んでばっかおるくせに(しかも年がら年じゅう。仕事せえ。仕事を!)大金をもらっている。
 これがどんなおかしなことか、これも例えてみよう。

 あなたたちは小学生の兄弟だ。大阪の食卓。たこ焼きを焼いている。そして、あなた方愚かな兄弟はたこ焼きを投げて箸で打って遊んでちっとも食事をしない。普通は怒られるところだろう。しかし、バカな親は、そのバカな兄弟、イチスケと松五郎に、「なかなかおもろいことをしとるやん。いいもの見せてもろた。お小遣いあげるわ。とっとき」というのだ。しかも小学生としては破格な二百万円ずつ。

 こんなバカな話があるか! オレの年収より多いじゃないか!
「試合の合間に彼らがどんだけトレーニングを積んでるのかわかって言ってるのか!」
 トレーニングって何してんだよ。
「そりゃボールを投げたり打ったり・・・・」
 なにい。試合以外の日も棒で玉打って遊んでるのか!
「は?」
 試合以外の日くらいバイトでもせんかバイトでも!
「おいおい。試合以外の日にバイトなんかしたら倒れてしまうよ。息抜きに遊ばなきゃ」
 試合で遊んで、それ以外も遊んでいったいいつ仕事するんだ!
「いや違う違う。彼らにとっては試合が仕事・・・・」
 棒で玉を打って走って遊んでるのが仕事?
「その言い方やめろ」
 だって、ほんまやないか。
「違う、違う、違う。彼らはちびっこたちに夢を与えてるんだ。そのために日々努力してるんだ。サラリーマンのストレスも癒してるんだ。だから、大金がもらえるんだ!」
 むぅ。
「野球野球ってバカにするけどよー。お前、ひどい職業って他にもあるで」
 なんやねん。
「小説家とかさー。あんなもん、自分が好きなもん書き散らして大金もらっとるやないかい。あれはひどいよ。世の中に何の役にもたってへん」
 いや、なに、違うよ。小説家は小説家は。
「字なんて誰でも書けるし」
 違う。彼らはちびっこたちに夢をだな、ほんで日々うなだれるほどの努力をだな。
「部屋にこもって全然動かねェじゃねェか。なに怠けとんねん!」
 いや、ものすごい頭使って腕も使ってギックリ腰になって。
「遊んでカネもらえるほど世の中甘くねえぞ! 小説なんて暇人の道楽やぜ!」
 違う違う。小説は小説は・・・・くそー! いいセリフが思い浮ばねーーーーーーーーーー!!!!(了) 


これを投稿直後に、「小説家になろう」二万作品突破のニュース。これはめでたい。めでたい。めでたいなぁ〜!













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