「むかしむかし かみさまたちは せかいをつくりました
しかし ほんとうは ひとりだけが せかいを つくったのです
そう、 わたしたちの あいする そうぞうしんさま です
そうぞうしんさま は せかいを おつくりに なられました
いじしんさま は いまも せかいを いじ してくださっています
しかし なんと かみさまには とても おそろしい かみさまが いるのです
そうです はかいしん です!
はかい を つかさどる とても わるい かみさま なのです
あく を つかさどる とても じゃあく な かみさま なのです!」
司祭は子供たちに教えました。
破壊神はお空でそれを聞いていました。
嫌われているんだと、とても悲しくなり
破壊神は泣いてしまいました。
ボロボロ、ボロボロ、滝のように涙をながしました。
ワンワン、アンアン、赤子のように泣きました。
やがて破壊神の涙は形を変え雲になりました。
やがて破壊神の鳴き声は風になりました。
悲しい雲は雷と雨を孕みました。
悲しい風は世界中に雲を運びました。
こうして世界に嵐ができました。
悲しい悲しい結晶が出来ました。
破壊神は涙を拭って言いました。
「たとえどれほど嫌われても、憎まれても、私は全てを愛す」
そして破壊神は小さく笑みを浮かべました。
ぬぐっても涙はあふれ出ました。
それでも笑みを浮かべて愛しい世界を、人を眺めます。
ずっと、ずっと。いつまでも。
その時まで。
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