ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
  I with... 作者:戯言
Chapter:18 優しい帰り道
「ふふん、ふふふん、ふふふうんふー♪」

エロ本買った帰り道。
雪音はやけに上機嫌なのだった。

「これでぇー、龍也くんとぉー、XXXとかXXXが出来るぅー♪」

あまりにも不純な鼻歌だった。
ていうか、大通りでそんな歌、歌うなよな……。

「あのなぁ、そんな本買ったって、直ぐに俺がその気になると思ったら大間違いだぞ?」

「うんー、……へ?」

コイツ、家に帰ったらイケナイお遊びをする気満々だったんだろうな……。
幸せ妄想に水を差してしまったか?
もう見てくれよ雪音の顔。
言葉じゃ言い表せないくらいの絶望的表情。
見てるこっちが哀れになってしまうような姿であった……。

「可哀相だと思うなら相手してよ!」

「それとこれとは話が全く別だ、俺はやっぱり気が乗らない」

「なんでよ!?せっかく夢いっぱいの未来予想図展開してたのにぃ!」

それは夢というのだろうか?
かなりの勢いでデッドでマッドな雰囲気をかもし出す言葉だった。

「大体、俺の家にはこのはと躑躅がいるんだからさぁ…」

「そんなの、ホテルに行けば良いだけの話じゃない!」

「うん?……な、なにぃ!?」

ホ、ホテルだとぅ…?

「そ、それは無理だ!とりあえず値段の相場が分からん!」

「うっさい!お金持ちのくせして!しかも、わたし知ってるんだから!夜中に龍也くん、バイトに行ってるでしょ」

「………う」

な、何故バレている……?
ちゃんと毎回、寝ているのを確認してから家を出ている筈なのに…。

「ちゃんと知ってるよー?毎日一時頃からバイトしてんのー」

「何で知ってんだ?お前ら、毎日ぐっすり寝てるじゃないか!」

「それは、龍也くんの家には隠しカメラが付いてるからだよ?」

き、キサマなんてことを!

「ま、待て待て。…それは本当の話か?」

「うん、リビングからお風呂、果てはトイレの中までばっちり!」

「がああぁぁぁあぁあぁぁっ!!!?」

プライバシー!!
俺のプライバシーは何処へーーっ!?

「大丈夫だよー?他の人たちには見せてないからー、えへへ」

「そういう問題じゃねぇだろう!?直ぐに取り外せ!」

警察呼ぶぞ警察!!

「それはダメだよー?取り外しちゃったら、わたしは今日からどうやって龍也くんでいやらしい妄想をすればいいのか…」

「そんな習慣は必要ねーー!!」

ていうか、何、こいつ、俺のトイレとか普通に見てたのか…?

「うん…、龍也くん、オトコらしいモノをお持ちで…♪」

「いやぁぁぁあぁぁ!!」

こ、こんな…、生き恥以外の何物でもないようなことが……。

「もういい…、俺がバカだったんだ…死ぬしかない、もう…死ぬしかない!」

いいんだ、どうせ俺なんか…。
このまま雪音たちに全てを搾取されて死んでいく運命なんだ…。

「あぁ…、死兆星が見える……いや、最早なんにも見えねぇ」

「だ、大丈夫?龍也くん…、そこまでブルーになるとは思わなかったから…」

「これがブルーにならずにいられるか!」

あぁ…、少しでも雪音に癒された俺がバカだったなぁ。

「あーあ、人間って、生きてる意味あるのかなー」

「龍也くんが、無気力過ぎて最初の状態に戻りつつあるー!?」

「もーいいよ、何もかもなかった事にしてくれ…。俺は雪音とは出会わなかった、それでいいな…?」

「だ、だめだよ!せっかく付き合ったんだから!って、ちょっと待って!置いてかないで!」

俺の肩に手をかける雪音。

「…はい?あの、どちらさまでしょうか?」

「忘れられてるーー!?」

「すいません、急いでるんで…」

「ま、待って待ってぇ!」

……お?
心なしか、雪音の声に涙声が混じってるような気が…?

「…う、うえぇぇん…」

な、泣いた、雪音が泣いた…。
俺が、…泣かせてしまったー?

案の定、後ろを振り向いて見ると、道路の真ん中で座り込み、大泣きしていた。
こ、これはヤバイ。
かなりまずい。
俺が泣かせておきながら、こんな状況になっちまうとは。

「………」

しかし、気まずさより先に、雪音への愛しさが先に立つ。

「…嘘だよ、ごめんな」

「ふぇえ?」

俺は無言で雪音を抱きしめる。
これくらいしか思いつかないからな。

「俺が雪音を心の支えにしてるんだ、忘れるわけ、ないだろ?」

「龍也くん、りゅうやくぅん…」

優しく頭を撫でる。

「ずっと離さないからな、永遠に一緒だからな…」

道の真ん中でこんなことするのはかなり恥ずかしいが、雪音には代えられない。

雪音の額に軽くキスをして、ゆっくりたたせる。

「さ、帰ろうぜ?みんな待ってるし」

「うん…、ありがと…」

今回は俺が悪いわけじゃなかったが、雪音を悲しませたままでいるのは寝覚めが悪い。

このことで、俺はずっと雪音のそばにいることを、誓わせられたのだった。


乱筆乱文誠に失礼。
なんていうんですか、寂しいです。
僕にも恋人はいますが、こんなスイートは夢のまた夢です…。
というのは置いといて、感想を書いてくれる人が全然いないんです…。
お願いします!感想プリーズ!
これでは僕は、何を糧にして小説を書いてゆけばいいのかと!
毎回感想ページを開いて、とてもがっかりするんです…。
お願いしますー!


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。