Chapter:17 悪魔のコンビニ
「ぐぬぬぬぬぬうぅ…、うがぁぁあぁっ!」
雪音の我慢が、どうやら限界に達したようだった。
なんの脈絡も無く、雪音は俺に飛び掛り、ベッドへ押し倒す。
「ぅおっ!?お、おい!落ち着け!よく見ろ、俺だ!」
この場合、俺であるとしてもなんの関係も無いのだが、とりあえずそう叫んでみる。
と、雪音は我を取り戻したかのように目をぱちくりし、頭を振って考えこんでいる。
「おーい…、大丈夫かぁ〜?」
とりあえず声をかけてみる。
「大丈夫なわけあるかぁ!!」
いきなりの大声、びっくりするなぁもう。
「何が大丈夫じゃねぇんだ?俺に話してみ?」
「コ、コノ野郎…!そもそも龍也君の所為じゃないかぁ!!」
「俺が一体何をしたって言うんだよ!!」
逆切れ合戦。
いや、なんで怒ってんのかは大体予想がつくんだが…。
「なんでよ!?なんでわたしとXXXしてくれないのぉ!」
「こ、こら、女の子がなんてことを…」
「だから照れるなー!!」
いやいや、男の子はナイーブな生き物なんだ…。
「いつまで待てばいいのよ!なんなのこの放置プレイ!!」
「こ、こら、女の子がプレイだなんて…」
「うっせー!!プレイ以前の問題でしょうが!」
まぁ、そうなんですけど。
「俺ぁ、誰かと付き合うのは初めてなんだよ!どうすりゃいいのかさっぱり分からん」
「だぁかぁらぁ!わたしが色々教えてあげるから!わたしだって経験無いけど、毎晩毎晩イメージトレーニングだけは欠かさないんだから!」
こー言うのは初めて同士がやっても、大抵碌なことにならないと思うんだけどな…。
「そんな事はこの際ナシよ!ナシ!とにかく頑張ればいいのよ!」
「いや、精神論じゃどうにもならねぇから!具体案を考えよう!」
「具体案ってなによぉー、エロ本でも見ながら、本の通りにやってみるとか?」
「女の子がエロ本だなんて…」
「しつこい!!」
うーむ、しかしそうなると…。
「エロ本を買ってこなければならないのか…?」
「うーん、そうかもねぇ…、龍也くん家、男の子の家なのに、何故かエロ本置いてないし」
俺はエロ本など手に取ったことはありません、魂が穢れるからね…。
「そんなこと言ってるからウブなネンネみたいに育っちゃうのよー!」
「お前だって生娘だろうが」
「わたしはいいのよ、性に開放的だから」
「高校生が性に開放的とか言うなや」
「ま、とりあえず、わたしたちの第一歩のために、エロ本調達に行きましょー」
な、何故そんな話に!?
「だって、龍也くんには少し変態になってもらわないと」
「いやいや、知識を仕入れるだけで良いんだろ!?ほ、ほら、保健の教科書とか読めば…」
「それじゃあ面白くないでしょーが!!」
「ひ、ひぃっ!?]
[ほらほらぁ!グズグズしないでさっさと出掛ける!」
「ぎゃあぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!」
ずるずると引きずられていく俺だった。
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着いた先は、コンビニだった。
のっしのっしと歩く雪音の後ろについて、中に入っていく。
雪音が向かっている先は、
<成人向け雑誌コーナー>
俺は回れ右、一目散に外へと駆ける!
「…逃がすかぁ…」
雪音(般若バージョン)が俺の服の襟をつかんでいた。
「もう…、逃げられないのか…」
親猫に首筋を噛まれて連れて行かれる子猫のように、俺は哀れ、雪音に引っ張られていくのだった。
「ほい、とーちゃくー」
無駄に嬉しそうな雪音の声色。
恐る恐る前を見ると、
「い、いやぁぁぁあぁ!」
「ほら!恥ずかしがらない!」
「う、うううぅ…」
雪音にあやされつつ、成人向け雑誌を吟味する。
「ねーねー、こんなのどお?」
「うーん…」
「こーいうのもやってみたいよねーっ!」
「うーん…」
カップルでエロ本を読んでいる状況というのは、いささか奇妙な風景であろう。
案の定、コンビニの客どころか、店員さんまでこっちを見ている始末。
「も、もう耐えらんない…、適当なの何冊か買って帰ろう…」
「うんっ!わかったーあ!」
雪音が何冊か雑誌を引っつかみ、レジへ駆けていく。
「はぁ…」
「龍也くーん!お金お金ー」
「うん?はいはい…」
店員さんに不思議そうな眼で見送られながらも、俺たちはこの魔城から脱出したのだった。
いやー、エロ本買うなんて初めてだ。
貴重な体験させてもらったぞ。
しかし、もう二度とごめんだけどな…。
乱筆乱文誠に失礼。
本当に申し訳ありません…。
僕、受験生なもんで、この頃PCさえも使えないんです…。
ということで、これからもだいぶ遅れてしまうと思いますが、どうぞ、首を長くして待っていてください。
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