Chapter10:学校&帰り道
「くっ…、やっと落ち着いた…。」
俺は今、トイレの個室の中にいる。
そんな所にでもいないと、落ち着いていられないからな。
大体、教室があんなに居辛いところだとは思わなかったぞ…。
俺が机に座っているだけで、誰かが話し掛けてくる。
俺は今までの生活上、他人と話す事がほとんど無かった。
ほぼ皆無だ。
それは、俺が今まで教室で仏頂面を崩したことが無かったから、皆が俺のことを怖がっていて、俺に寄り付こうとする奴がいなかったからで。
それでも俺に親しく接しようとした奴は、俺が冷たく突き放すのが普通で。
大抵の奴は、それでもう俺に寄り付く事が無くなった。
それでもへこたれずに俺のことを追いかけまわしてきたのは躑躅一人である。
そう考えてみると、躑躅は強いよな…。
今まであいつにはひどい事を言ったり、冷たく接したりしていたから。
今になってそれを痛感する。
ごめんな、躑躅…。
「っと、こんなとこで感慨に浸っている場合じゃなかったな」
もうすぐ授業が始まる。
授業くらいは出ないと…。
「そろそろ出るか」
俺はトイレから出て教室に向かう。
向かう途中の廊下で、何度も声を掛けられる。
鬱陶しいったらありゃしない。
そして、教室に入る。
「龍也くん、また怖い顔になってるよ」
「仕方ないだろ、今までずっとこんな顔してきたんだ。今更どうこうできるか」
入ったとたん、雪音に声を掛けられる。
「ほら、せっかく龍也くんにもお友達ができそうなんだから、そのチャンスをフイにしたら駄目だぞっ?」
「わざわざ可愛らしく言おうとすんじゃねぇ」
「ほー、龍也くんはひどいねぇ〜」
そうこう言っているうちに先生が入ってくる。
「おら、席につけ席に!さっさと授業はじめるぞ!」
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「さてと、今回はここまで!ちゃんと復習してくるんだぞ」
ふぅあぁぁ…、やっと終わったぁ…。
「あ、あと宮内!放課後職員室来い!」
へ?俺か?
何で俺が…。
特に何も悪りぃ事してないぞ?
「へっへ〜ん、龍也くん、呼び出された〜!」
「うっさい!」
いちいち雪音がちゃちゃを入れてくる。
でも、何でだろ…、ホントに心当たりがないな。
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放課後。
授業が全て終わり、皆が部活へ行ったり、家に帰宅する最中、俺は職員室の前に立っていた。
「………。」
畜生、緊張する…。
職員室ってこんなに入りにくい場所だったのか…。
でも、駄目だ。
こんなとこでうろうろしてても始まらない。
意を決して、ドアをノックする。
「し、失礼します…。」
入ると、先生がこっちに手招きをしていた。
「…?」
おとなしく近づいていく。
「あ〜、呼び出して悪かったな」
「いえ、別に構いませんけど」
なんだ、起こられるんじゃ無いのか?
嫌にぺこぺこしてる感じなんだけど…。
「実は、折り入ってお前に頼みがあるんだが…。」
「…?なんです?」
「それがな…、」
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帰り道、俺は柄にもなく悩んでいた。
それは、職員室で言われた話が原因だった。
その話とは、簡単に言うと不登校の女子を学校に来させて欲しいというのだ。
なんで俺が?って感じだろ?
俺がなんでだと聞いたら、こんな答えが帰ってきた。
「実はな、彼女が不登校になった理由はお前にあるんだ」
「はぁ?」
その子は、俺のことが好きだったらしい。
そして、俺の靴箱にラブレターとか言うやつを入れたんだそうだ。
そんで、俺がどんな反応をするかというのを、靴箱の陰に隠れて見ていたんだそうだ。
そのとき、俺がとった行動とは…。
「お前、その手紙、その場で破り捨てたんだそうだな」
「げっ?」
見てたのか…。
そもそも、ラブレターなんて俺の靴箱に毎日のように入ってるもんだしな。
いちいち確認したりしないで捨てるのが俺のいつものやり方だ。
しかし、本人が見ていたなんてな。
「という事で、責任を取れ」
そう言い渡されて、その子の家までの地図を握らされ、職員室から追い出された。
そして俺は、今その子の家に向かっている途中。
一体どうすりゃいいんだろうな…。
そんな事を考えてるうち、その子の家に着いた。
「ふぅ…。」
俺は、少し考えてから。
「ピンポーン」
呼び鈴を押した。
乱筆乱文誠に失礼。
すいません、更新遅れちゃいました。
また危なく一ヶ月放って置くところでした…。
ところで、これを書き始めたとき辺りに、連載もひとつ始めました。興味のある方はそちらもどうぞ…。
感想よろしくお願いします。
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