Chapter9:学校
「ふぅっ・・・。」
朝から疲れる・・・。
なんでいきなり俺、人気者になってんだ・・・。
それもこれも、あいつ等の所為だ・・・。
・
・
・
・
・
・
朝、棗雪音と春野躑躅の二人を連れて家を出た俺は、三人でゆっくりのんびり通学路を歩く。
本当は朝にも一悶着あったのだが、それは割愛しておくとしよう。
学校の前に来ると、校門の脇に人だかりができていた。
俺らが入ると、皆が一斉にこっちを見て、
「ちっくしょぉぉっ!龍也、羨ましいぜ!」(主に男子)
「龍也君を・・・。私の龍也君を・・・!」(主に女子)
「「「へ?」」」
皆の目がギラギラしているぞ・・・!
「とりあえず、逃げるぞ!」
「う、うん!」
「あぁーん、龍也先輩、愛の逃避行ですねぇ〜!」
俺らは教室までダッシュする。
とりあえず教室まで行けば安全だと俺はそのとき考えた。
しかし、それは浅はかな考えだった事を教室についてから知る。
やっと教室まで来た俺らは、衝撃の真実を目にする。
なんと、
「「「龍也〜・・・。」」」
「「「雪音ちゃんと躑躅ちゃん・・・、龍也君に何を・・・。」」」
「「「げ」」」
俺らはあっという間に取り押さえられた。
誰かが、俺の家の前を通ったとき偶然俺の家の中から出てくる俺達を見つけたらしい。
それを見つけた奴が皆に告げ口して、モテない男子連中が俺を追いかけてきたみたいだ。
羨ましいぞ、この野郎、と。
それは幾らなんでも自分勝手すぎねぇか?
ていうか、じゃあ女子は何だったんだ?
その後、色々と質問攻めに遭い、今に至る。
躑躅は泣きながら一年の教室に帰った。
「まったく・・・。」
なんでいきなり俺人気者なんだよ・・・。
俺はもっと小ぢんまりとした生活を送っていたかったのに・・・。
そんな事があって親近感か出てきたのか、皆から結構挨拶をされる。
いつもなら、誰も目さえ合わせないのにな。
「ふぇぇ・・・。」
お、雪音が帰ってきた。
こいつは俺が男子どもから尋問を受けていたとき、女子に連れられていった。
「どうした、大丈夫か?」
「らいひょうふりゃらいぃ〜・・・。」
「・・・。」
何言ってんのかわかんねぇ・・・。
多分大丈夫じゃないって言ってるんだろうな。
「ふぇううぅぅ・・・。」
雪音が席に倒れこむ。
・・・。
この調子じゃ躑躅の方も無事じゃないだろうな。
「何されたんだよ?」
「別に何もされてないけど・・・。」
「嘘吐くなよ」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・龍也くんに手を出すな、ってさ」
「・・・そか」
「うん・・・。」
「気にすんなよ」
「うん、大丈夫だよ」
雪音は俺に向かって笑顔を見せる。
・・・。
こいつ、結構可愛いな・・・。
「どうしたの?龍也くん、顔赤いよ?」
「な、なんでもねぇよ!それより!躑躅の様子見に行ってみようぜ。お前がその状態だ、あいつも無事じゃ済んでねぇだろ」
「そうだね!」
案の定、躑躅もボロボロになっていた。
「おい、大丈夫か?」
「だ、大丈夫ですぅ〜」
・・・。
全然大丈夫じゃなさそうだけどな・・・。
「お前は何されたんだ?」
「龍也先輩に手を出すなってぇ・・・。」
「お前もなのか・・・。」
なんで俺に手を出すな、なんだろう・・・。
「だって、先輩のファン、たくさんいますよぅ〜?」
「「ファン?」」
「そうですよぅ?知らなかったんですかぁ?」
「で、でもなんで・・・。」
「あのクールな横顔が素敵だとか、あの先輩は絶対ツンデレだから、あのクールな仮面を剥いで甘えさせたい、とか・・・。」
「は・・・。」
ツンデレ?俺が?
なんじゃそりゃ。
「でもあたしはまけないんですぅ!必ずや龍也先輩をこの手にぃ!」
「なにおぅ!私も負けないんだからぁ!」
「勝手に人の争奪戦をすんなよ」
ていうか、俺いつからそんなにモテモテになったんだろうな。
俺は今まで冴えないインドア派を演じてきたはずなんだが・・・。
「冴えないインドア派?何処がですかぁ?体育の時間あんなにファインプレーを連発してたのにですかぁ?演じるんならもっと徹底してやりましょうよぅ」
「あ・・・。」
そうだった、そう言えば俺は体育の成績はいつも5だな。
俺としては手加減しているつもりなんだがな。
「そんなこと言ったら、皆からさらに嫉妬と羨望の目でみられますよぅ?」
でもなぁ。
「よし、わかった!今度から私が隣で龍也くんの凄さを宣伝してあげるよ!」
「いらん!」
そんな事されたら俺はさらに人気者になっちまう。
俺は山の中で仙人みたいな暮らしをするのが夢なんでな。
「そんな事言わないで!ね?遠慮しなくていいからさ!」
「あ!そしたらあたしも手伝うですぅ!」
「お願いだからやめてくれぇ!」
やれやれ、雪音がきてからやっぱり俺に安息がなくなってきたな・・・。
でも、このごろ楽しいと思ってしまうのは俺の気の迷いなのか?
乱筆乱文誠の失礼。
今回は更新結構早く更新できてよかったです。
PCもこの頃調子が良くなってきて、いい感じです。
ただ、この頃感想書いてくれる人が少ないです・・・。
できれば、なんでもいいので感想お願いします・・・。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。