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ゴシカ (Gothica) 作者:2bFYiQ

第 1 章 ―― 現存する悪の純粋和であるような がむしゃらな矢めいた狂犬は, 例えば, 三門公会 (cf. 古代プロパティー - GX 期) が述べざる理由としての レギスタ実線を開封できた影だ

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第 7 部分 +

―― こうしたくさびの森での背景にあって, ギーゼラは陰鬱に立ちとおしていたのであった. 楔の森とは生来からして異種である山間部であるが (旧版のパンフレットが祭壇に対照されはしない), その差異が, いいしれない一群の類推を伴ったなにか予兆めいたものとして, 彼に働いていた. 微動たりともしない太陽のような犯罪が, 平均すべてか大きさを迅速に見るか, そのどちらかをつねに裏がえすだけのものであったことを〈〔失笑〕のいたてが倒れる ―― 客席から計算が消える〉, ギーゼラは知っていたのであろうか. 彼に「答え」を啓示した少年の, 凜乎りんこたる眼ざしを夜へと向けたその霊的な相貌を, ギーゼラはしかと憶えているけれど, ついぞ未だに再見できずにいた. それにしても, 彼の立ち位置は決して単純ではなかった. 楔の森でのできごと以来, 構造の左右に浮く点のあれら違った色の扉を, 中央で開けようとしている. すこしでも偏ったら最後, すべてが崩壊してしまう危うい線上においてでしか, 自分がなすべき使命を果たしえないことを, 彼はいつしか理解していた.

夜風に木々がそよぐ. 時制が大きな単一の終焉に達しつつあった. 複数高速連絡, Aeras, B./C., 斜檣バウスプリットの嵐, 楔の森, etc. が彼らの符牒を囁きかわす, (そのうちに予兆を含んだ) 暗合としての微温的世界を感受するにつれ, 反してギーゼラの顔は沈痛に曇っていくのであった. 心のうちでいおうとする. きっとずっと分からないのに, すでに知っていた.

(僕は ――)

しかし, 次に発せらるべき否定項を, 彼はついに続けられなかった. それは立ちはだかる避けられない命題で, しかもいいえぬところに立脚した, そこで終わるしかないものであったのだ. 次に待ちかまえる言辞に自分で恐れるかのように立ちすくむ. いや, はなから思うことさえもが禁忌であったかのように, 順々に破れていく段差の頭部をしたパイロットとおなじく, ただ止まるしかないという風に. 受苦的に下を向いたギーゼラのうちに, その続くべき断白だんぱくは棒のように飲みこまれ, 残留も忌ま忌ましく嚙みころされた. くさむらには関しない現場が集まってきていた.

ひとつ目の朝は産地が分からなかった. それが譲りわたされたあと, 代わって立体的で摑みやすいふたつ目の朝が, 台車に似て歩きはじめていた. 白みつつある空のもと, 自らを嚙みしめるように硬く樹のふもとに立ちつくすギーゼラは, 一睡もしなかったのかも知れない (外界の漸減に相対して立ちあらわれてくる それそのものの実体へ (ランガス・グラスの忘却でこそ, 過ぎさる 3 色電光の背は捉えられた), 統御的に ―― 意識的にといっても良い ―― 入力を開放したことをこれは意味しよう. 屋根もとの自転車から 100 m 北進, 左折して 50 m 進んだみぎ手側に, 屋根だけが浮かんでいる).

彼は最終分析に突入していた ―― すなわち, 複数広場に来て 2 日目つまり昨日に見つけた, 各施設に固有の Id. (Identification) について. それら Id. が広場運用上の単なる管理コードだ といった考えは, V. L. (ヴァージョン・ライン) が明るみに出された現状, いうまでもなく二重に失効している. いたずらに違いを撒きちらかすために, こう周りに二重の輪を〈星の線を〉描いたわけではない. 私たちの心臓がそれぞれ固有の意味に刻印されている裏側には, 施設内からけやきの透きまを狙って鳴らされる, 一度きりの合図の鈴音すずねがあるのだから. 広場とその中の施設とは, なにもいわずに互いを内証的に担保しあうものだ. 施設それぞれのうちにある広場にひとつだけの計器, それを守るものが施設の四壁としてあって, Id. が, そうした世界を結ぶ ―― 存在を灯す〈目覚めからふたりの〉象徴語であらねばならない点で, まずさきの言説は失効する. 次いで, V. L. によって完璧に撤回されよう.

しかしながら, パンフレットの版数軸から意味的に展開された V. L. 上で, Id. の重心はどこに位置しているのか. B./C. とおなじく, β 版の時点でそれ (= Id. そのもの) へと企てられたものだとしたら, 国営鉄道を読んだ今の Id. に立つ意図が, なんら命名規則も分かっていないように, 現状の既知域では捉えようが無い. 予感の中で予感が目覚める. ゆえに, B./C. とはまるで違う未だ回収されざる位相がここに見つかり, いては, そうした位相をけるような, V. L. よりもさらに内で息衝いきづく inner V. L. が, 不可避的に喚起される.

―― 確かに, こういう主張も論理的には妥当であろう. だが, Id. が inner V. L. を暗示するにとどまり, これ以上 inner V. L. を有意に引きあげられそうもない (要は, "未知のものがあるらしい" と分かっただけ) となると〈私は私のままで良い. ときどき, こう軽い浮遊と話せるだけで ……〉, その俎上で展開されている V. L. も, 必然的に, 不思議な謎とためらいとの感覚を抱かざるを得なくなる. いては, V. L. をある種の地理の感覚へと逬る ―― B./C. は, 単複に抗弁的に関連しているであろう複数広場の, その本質と同相である筈だし, B. と C. とのあいだのスラッシュ記号に立つ癖に, 私たちは途方も無く知れないままだ ――, 今 図らずもギーゼラを突きあげている視線も, さらなる深層展開 inner V. L. が現れるや否や, 彼の企てもろとも坐礁してしまうであろう. 街が沈む瞬間を貫く必要があった. そして, 反輳はんそうの温床になりうるものとして, これを警戒する性向も認めなければなるまい. システムでは倉庫解体との同期が噴出し, 青白い鉛筆をばかり増幅するあなたが拡声される. どう平均しても破片を見つけるだけの, 立ちならぶ水圧計の値の同時進行でさえ, 彼らにあっては, 快適な整然たるアーキテクチャーに回収されてしまうのだから. 見だし〈h: Headline〉を偏らせる, 間歇的にびりびりノイズが走る, 黒煙の裏面が繰りだされる, etc.. 反輳 ―― 全面的に未知の言語過程しかない.

コドハーに存在したある手記の (尤も, かつて「コドハー」なる地域は無かったことが実証されている) その始めの見かえし紙に,「コドハー通り 15 番地にも, 秋が訪れた. クシエルが『本社から薫る原理を利用すれば, 窓よりもさきに立てる』と教えてくれたお陰で, 秋風が気もち良く通る. 重く私には窓が無いにせよ. 125364」と, 加えて すぐ下に「近くでおもしろい広場が建設されている. 覗いてみたら, 広々とした牧歌的な広場になりそうだ. しかし聞くところによると, そこには危機の高みがあるらしい」とも書かれているからには, この手記から, 次なる記述を載せておきたくなる:

"# 9 番地のパン屋について (125015)

そのパン屋はすこし変わっており, いつも, なにも切られていない長い直方体状の食パン (3 斤分の食パンが連なったような, あれだ) しか置いていなかった.「5 枚切りの食パンを 1 斤」などの注文を受けてから, それを裏で切りわけて持ってきてくれるのだ. 風味を落とさぬためにそうしているらしい. しかし, おかしな話ではないか. 切って余った分はどうしているのか. 店内には, どこも切りとられていない新しい食パンしか並んでいないが, まさか切って余った分を捨てているわけでもあるまい. そう訝しんだ私は, ある仮説に思いいたった ―― すでに切りわけられた食パンが用意されているのではないか. 裏で切っているように見せかけ, 実は, スライス済みのものを持ってきているだけではないのか. さもありそうなことだ.

この仮説を検証すべく, 私はすこし意地の悪い実験をしてみることにした: 長い食パンにペンで × 印を書きつけておいてから, 5 枚切りの食パンを注文したのだ.

(さぁ, どうなる)

戻ってきた店主が手にしている 切りわけられた食パンを見, 私は驚愕した ―― 大きく ○ 印が書かれてあったからだ. そうして, このパン屋も検閲されていることを知った私は, 以来, 日記は偶数日にだけ書くようにしている (無論, 4 枚切り, 6 枚切りの食パンは注文できずにいる)"

このように, これでは, すでに了解された筈の複数広場の世界に反輳はんそうを来しかねず, ギーゼラの企てを支えるどころか, 良く分からなくさせてしまう. 藍色のプリズムの底の画面で首を振る. Id. を β 版から設定し, そこから演繹された結果がこうである以上, β 版とは逆の遙か時間的後方において, それは始められなければならない. 正確にいえば, 今ある私たちに見えている Id. を既約したものとして, 第 5 版よりもあとを連なるパンフレット群が, そこで論理的に予言されることになる.

しかしながら, ギーゼラの最終分析は, ようなロジカルな形態を取らなかったに違い無い. このとき彼は, ただ貫かれる一個の情念機関であったのだから. すでに書いたように, 朝は明けつつあった. 朝露を含んだ樹々や林床の湿しとった涼気が立ちこめ, 頭上の葉と葉とのあいだからは白い光が差しこみはじめていた. 散乱した町が初めてになる (事実この日, 重力の新しさが最も金属的であるとラブハノで発表される). 夜明けに立ちあうとき, ひとは共通の儀式に参じている. それは背徳的で透きとおった雰囲気のするものだ. ギーゼラの, 闇が絶えず残響を揺りもどすその瞳も, そうした夜明けの雰囲気を感じていた筈だ. 彼はひとり線上で思考した. ふちにきりきりと立たされてあって, なおもその硬い意思を発するところの羽から, 彼は目を背けるわけには行かなかった〈私は N の波, すると体のどこかしらで, 幼年期に似た黄色さ ……, すこし側面を不機嫌にさせもする黄色さが, ノイズの地上 zH. の時間を見ている〉. 理解されずとも訴えるのだ. 彼においては, 論理のなす合理的分析ではなく, 第 5 版までで国営鉄道を超克したあとに続くパンフレット群に応じるための (それに十分に呼応するものとしての), 超法規的で不可解なる力によった直観だけが, むしろありえたのだ.

(これは賭けだ. それも一瞬の賭け ……. だから, この全霊をその一瞬に用いなければならない)

この一夜を通し繰りかえし断白だんぱくしてきたことを, 彼はまた執拗に繰りかえした. 樹の向きに応じて囁き方を変えよ.〈テラスで高価になる事実. "名まえがひとつでも欠ける" ことは無く, "卵の上で自分の新しい足場を見つけるには, 動いていく奇跡の旅行者を, 油の両方によって期限で満たす必要がある" と, 公共空地についての告示「Cdh. Spr. - BZ 208」は規定している〉もう早朝の中, 誰もいない鳥にかれた小さな記憶, 水を光をいっぱいに受けたの実 ―― そうしたどれらをも〈倍数を歩く空〉, ギーゼラは判断さえしていないようだ. それほどに, 彼はこの想念に自身を硬く打ちつけていた. 繊細な朝を良く解釈した上での, 強く自律した暗さ. 有効性の弱い雑則は解除され, 関する暗黒は待機せられ高まる. すべて自分をかる賭けに向けて用意し, その一瞬へ投身的に研ぎすましていた.

(僕は証人を信ずる ……. 彼らが "今ある僕" に示した Id. は, 第 5 版までのパンフレットにより表徴される大域を, 明らかに抜けている. そのさきの世界では, ある言語が生きて生きられている筈だ ―― Aeras の楽園. であらば, 僕はそれに触れたいのだ. それは確かに真理的であるから. あの全悪の根元じみた狂犬への, 得がたい切り札になろうから. …… Id. は, 現在一般のための窓も兼ねているのかも知れない ……)

ギーゼラは不思議に切りたったところで思考した. 切なる希求であった. ここまでしてやっと摑みかけた物語を, 逃したくはなかった. それは一か八かの企てにほかならない. マルスの青い森との暗合を看破して辿りついた, 最後の使命だ. 第 5 版までに次ぐ新シリーズのパンフレットたちは, 姿が見えずありもしないようでいて, 実はより深い V. L. 的準位に潜行していた. カーテンにもう代わりの名まえは要らない. 言語が世界の自らから, ペンを日なたに置けるような雰囲気に, そこで複数広場は目ざめた筈だ. 無論, (Id. はその主格によってのみ補完される) とも, 彼は確信していた. 崩壊していく飛行のリフレイン ―― 狂犬. 絶え間無く湧いては折りかさなり没していく闇たちの重畳を, より強大なる暗黒で席捲していく. そうして, 所持する闇という闇たちを, 来るべき一瞬に向かって駆りたてていくギーゼラ. 自身への負荷をも厭わぬ, 物量にものをいわせた力業であった. こうした精神の全面性は, ぎりぎりと締めつけられているかのような厳しい立ち姿や, 反してますます曖昧になっていくそのくらい瞳からも, 窺えた.

やがて社会 c の電子カメラが始まるから ――〈水上の丘で待っている〉. 複数の白い照明のもと, 小さな操縦が通路に揃いたった. 意思疎通をできない, けれども浮足立って期待している. 問うのだ. 心臓がおもちゃのように黄色いプラスチックで, 伝達のたびに発光する世界的機械の, なぜその中央直下に私たちがあるのか. 朝はシンメトリカルに涼まる. ここに限らず, 目に見える実体や感覚的に捉えうる大気は, 自らのところをなそうとする無数の意思, それら総合の上に初めてあるような, いつも限り無く最初の言葉だ. 潜在するさまざまの思いに満ちていなければ, この現実はどこかで決壊していた. そして, 複数広場の基底を流れる思いのひとつが今, ギーゼラに呼応し開かれんとしていた筈だ: すなわち, 不意に無音は訪れ, それは起こった.

じかれたように突如ギーゼラが跳躍した. 林の斜面を凄い勢いで駆けおりる. ほとんど滑落であった. ふだんの, 内なる思惟に没頭し 総じて虚ろである彼からは, 想像もできぬ速さであった. このためにこそ, 心身を犠牲的なまでに研ぎすまし, 知覚を鋭く張りめぐらせてきた. 外套を着た誰かが, その手に "存在しないパンフレット" を持っているのを, 彼は見のがさなかったのだ. 止まりきれず道に転がりでる. 構わず左右を見る. 誰もいない. が, 即座に見当をつけ (ならば ――) みぎに駆けだした. カーヴを曲がる. そのさきに, しかし誰もいなかった. ギーゼラは眉をひそめた. 不安をしころし, 戻って今度はひだり側に駆けるも, そちらでも やはりなにも見つからなかった. 空虚をまえに暗鬱に固まるギーゼラ. これはなにかのまちがいなのか, 東西が単なる決済を打ちたおしたのか. つまり, 興奮はどちらが正しかった? もはや明白であった ―― 機会は閉じられ, 永久に失われてしまったらしい. V. L. は, 岩塩や優しさが取りとめも無く紡がれていく, あのいつもの歩調に戻ったことであろう.〈合法の細い光の組みあわせ, 機械のスペクタクル. 巨人の沈黙を知っていた. 口笛は廃れない〉いつも事態は残されて高揚した.

(そうか ……. 僕はまだ ――)

煽りたつ想念群をきびしくみくだす. 賭けが得体も知れずついえてしまったこの事態を, ギーゼラはどこまでも嚙みしめた. "まだ" のあとに続くものを力が足りず言表できなかったけれど, 彼は (強いていえば), 自分の求めこがれる答えがどこまでの重みを担ってあるのか, その恐ろしい幅を垣間かいま見た気がしたのであった.

広場での朝の散歩を日課にしているひとたちが, ぽつぽつ来はじめていた. 広場内を巡る既定の順路には, 明らかに大きな無駄があった. このまま朝にはいられない気がしたギーゼラは, その順路の無駄を包みこむように, さらに大きく迂回してみせた.「昨日が近づいてきている ……. 大量の外を乾燥しましょう」男性が, その隣の少年にそっと持ちかけた言葉だ. 聞こえなくなるぐらいに背に予感を感じていたのだ.

賭けが挫けた半時間後のこと ―― 電気じかけに見せかけた輪が ---- 初日, 入れちがいに去っていった運転手のものであろう ----, 地面に比べ〈すこし小声で〉回転していた. いわゆる "電気回路" との違いは, ここから 2 km ほど離れたアーケードで見つかった (となると, あの運転手は, この物語を整えおえて去っていったことになる). ギーゼラは警戒を解いた. 複数広場に訪れるひとびとには実は共通点があった: すなわち, 私を見ている鏡の中の自分をしか, 真の他人に思えなかった. 雷の封入された立方体状のクリア・ケースが, あちらこちらに捨てられている. いつからひとは, 楽園よりも, 誰もいない工場を選ぶようになったのであろう. ギーゼラが知ることは無いが, さらに数時間後, 軍需企業ハイ クライスが, 自社の旧シリーズに関する技術と引きかえに, ツードーツ - ハクリノ間の運搬ルートを独占したことが報じられる. 関連して, CS9907 で次なるリークも起こることになる: "S re m d m suker re e juury 'Leeth' uk des k n us r n bubun k d j nn fukun y un m j re TRUST"
第 2 章 第 3 部分で言及された「nogamina」に関する断篇を載せておく:

- - -

欄干に両肘を凭れさせる姿勢で, ノガミナが, 視界の果てまでひろがる曠野こうやを眺めていた. 第 41 次戦線に向けた会議を終えたらしいスプリーが, うしろから声を掛けた.

「なにを見ているんだ」
「スプリー. なにって ……」

振りかえったノガミナは, 訝しそうに反問した. そうだ. 確かに, この一面剥げた錆色の曠野は, ありとあらゆる意味が声も上げずに沈殿し, 底知れぬ地下へと落ちていくだけの痛ましい光景であった. 目にまるようなものは, なにも無い.

「でも, ノガミナはなにかを見ていた」
「私は ――」

また曠野のほうに顔を向けたノガミナは, すこし思案したようであった. ひとびとにどこか冷然とした印象を与えるノガミナにしては, らしからぬ間であった.

「―― 世界を見ていた」
「世界?」
「そう ……」

ノガミナは続けた.

「意味が意味において簒奪される, その全工程. 今は, 私たちは反射的に迎撃していくしかない. いかに最高の戦略, それに一挙手一投足まで基づいた実行も, 後手の域を出られない. ―― でも, 分かるんだ. だから, 我々はあるのだと思う. そう感じる」
「この景色が, それを君に気づかせてくれた」
「そう. 世界は主張する. いや ……, どう最悪の状況に陥ったとしても, 私たちが意思する限りを, 世界は立つ筈だから」

軽く握った自分の右拳をしばらく見つめていたが, やがて「時間だ」というと, 欄干から身を離した.

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