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伝えられなかった想い
作:ケイスケ


もうすぐ俺の誕生日。前に進むために昔の話をちょっとしたいと思います。









6年前に俺がこれまでで一番好きになった娘とのお話。
















その娘とは、小学校時代からの知り合いでした。


出会いは不思議な形だったなぁ。


そのときから彼女は、めっさ美人さんで、でも俺なんかと性格がめちゃくちゃ合ってて、しょっちゅう仲良くしてました。



周りからはうらやましがられ、妬まれたものです(笑)


でも、彼女は年上だったから、そのとき(小学校のとき)は単なる憧れ的存在に過ぎませんでした。














それから、小学校卒業してから、俺が親の都合で一時期音信不通になっていたのですが、

中学2年のときに、ある偶然がきっかけで再会(さらに美人になってました笑) 。




そのときは、最初はメールやら手紙がほとんどだったのですが、中学3年過ぎてから月1〜2ペースで会うようになりました。




彼女は有名進学校に進んでいて、しかも優等生。




反面、俺は当時100kgオーバーで、見た目アキバ系。

かつ学校という社会から逸脱していた落ちぶれ。








にもかかわらず、俺自身の人間性だけを見てくれて、俺のことを好きと言ってくれた。








だけど、その時は、コンプレックスとステイタスがあまりにも不釣合いだと思っていたし、

まだガキ過ぎて、本当に彼女は俺のことを好きなのか?

また俺は彼女のことを好きなのか?というおろかな自問自答もあって、

聞こえないふりをしていた。





でも、それでも、会う頻度は変わらなかったし(つか増えた)、

俺のことをずっと応援してくれていた。そして待ってくれていた。





なんでそんなに俺のことを見ていてくれていたのは今でもわからない。







でもおかげで、当時していた家の仕事も殺人的な量をほぼ一人でこなせ、

人並みの夢も持つようになり、

高校も行き始めたから落ちぶれ状態から徐々に浮き上がっていた。少しだけ自信もついた。



だから高校1年の夏には、今は彼女に恥じない男じゃないかもしれないけど、

いつか自慢できる男になってやるから!っていう思いを持って、

堂々と告白できると思ってたんだ。


















・・・だけど、そんな時だった。








ほとんど毎日のようにメール(その時はパソコンメールだった)していたのが、返事が返ってこない。




何か怒らしたのかなぁと不安になった。














・・・・2週間がそのまま過ぎた。





両親と関西に旅行に行ってるときだった。



ネットができるホテルで、メールチェックしたら、彼女の友達から、連絡が来ていた。



















・・・・・・・交通事故で亡くなったと。








自分の目になにが飛び込んできたのか理解できなかった。






嘘だと思いたかった。どっきりだろと最初は思った。



でも、東京に戻ってから、図書館に行ってみると、新聞に小さく記事が載っていた。

受け入れたくない事実がそこにはあった。彼女がもういないということを。











・・・・・それからのことはあまり覚えていない。


というかその年の夏の記憶が本当にない。








旅行なんぞに行かずに、一緒に遊んでいれば。



事故ってしばらく頑張っていたのに、俺はなんにもすることができなかった。

葬式にすら行くことができなかった。

そして、告白する前に、自分の本当の気持ちを伝える前に逝ってしまった。








それからはその後悔ばかりだった。




しかも、追い討ちをかけるように、友達、親戚、大切にしていたペット・・・・

たくさん死んでいった。



そのせいで、何を信じて良いのか、自分は死神なのか、自殺はまったく考えはしなかったけど、

やがて「死」に対する意識が死んでしまった。

現実を受け入れることができなくなった。



それから親戚や友達が亡くなっても、感情が生まれなくなってしまった。


所詮、生き物は死んでしまうんだよ。と冷酷に見ていた、いや見なければやってられない自分がいた。


そして、人生なんて虚構であり、無駄であるんだという概念まで持ってしまった。

おまけには、どんな形であれ、他人に関わるとどんな形でしろ裏切られるのだとも。









しかしながら、高校3年なってから、素晴らしき人間に恵まれたおかげで、多少はそのひどい感情から戻った。






だけど、恋愛に関しては、↑の感情とただの自分の欲だけでしかなかったから、

周りのことが見えないくらい好きっていう感情は表面ではあっても、

本心ではそんな感情は生まれずに、ただ肉体関係を求めて、

寂しさをまぎらわすことしかできなかった。











だけど。







「死」に対する感情が戻り始めたのは、

去年大学の仲間が亡くなったときじゃないかなと思う。

突然の事故だった(今でも思い出しない輩もいると思う。すまん。)



その中、みんなが号泣してる中で、俺は↑の感情だったけど、

みんなの感情があの時にフラッシュバックされた。








かつ、まずい状態だったみんなを俺が支える立場になって、

あの娘のことを思い返すきっかけになった。






感情を殺さずに大声を上げ泣き、苦しむみんなを見て、

俺も空白の5年間を取り戻さなければ、前に進めないと思った。







ものすごく辛かった。いや今でも結構きつい。









自分に対しての責めが復活する。

叫ばずにはやってられなくなる。

屋上から飛び降りたくなる。









だがそれでもそれを血肉にしてみた。









そして去年、墓参り行脚に行った。

最初は友達の墓参り。そして、一番最後に彼女の墓参りに行った。






誕生日にくまのぬいぐるみプレゼントしたときの笑顔。

プリクラ取ろうって言って、恥ずかしいからやだよ〜言われて取らなかった後悔。

大丈夫!あなたなら乗り越えられる!って言ってくれたこと。











そんなことを思い出してしまい、そのときだけ、ちょっとだけ泣いた。

いや、ちょっとだけしか泣けなかった。







号泣でもして、涙を出尽くしてしまえば、その娘のことを忘れ、

前に進めると思っていたのに。








でも、それは違うと今では思っているのでよかったが。

忘れるのではなく。その娘のことを忘れずに胸の奥の奥まで、しまいこんで、前に進まなければいけないのだと。







だけど、そうは思ってはいるものの、まだすべてを振り切れてはいない。

自分のまっすぐの本音や自分自身を自信を持って立てて行動して、

デメリットとして生じる裏切りや矛盾を血肉として受け入れることに怖さがまだたっぷりとある。

だからこそ現在進行形も変に無駄道や葛藤があるわけだ。






そして一番大切である自分自身を貫き通していくということも。








なぁ、俺は前に進めているのかな?










言葉をかけてくれる人はもういない。




だけど、俺はそれをまだ求めている。








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