スーパーロボット大戦パーフェクト  第三次篇(91/561)PDFで表示縦書き表示RDF


スーパーロボット大戦パーフェクト  第三次篇
作:坂田火魯志



第十七話 フラッシュ=ディその三


「それでプラントを吹き飛ばすつもりか!」
「シン!」
 そのシンにキラが声をかけてきた。
「何だ、シン」
「ミサイルは僕が引き受ける!」
 彼はそうシンに言うのだった。
「だから君はバルマー軍を」
「やれっていうのか」
「うん」
 シンに対して頷いてきた。
「それで。いいね」
「わかった」
 シンは何とか冷静さを保ちながらキラに応えた。
「じゃあミサイルは頼む」
「任せておいて。僕のほかにも皆がいるから」
「皆が」
「そうだ」
 アスランがシンに言ってきた。
「俺もいる。他にも」
「そうだな。じゃあ」
「シン」
 ステラもシンに声をかけてきた。その左右にはスティングとアウルもいる。
「シンのお家は。ステラが守ってあげるから」
「安心して戦ってくれよ」
「そのかわり、後でジュースな」
「ああ」
 シンはそのスティングとアウルにも答えた。
「わかった。じゃあ」
「広範囲攻撃可能なマシンはミサイルを狙え」
 ブライトが指示を出す。
「そして他の者で敵のマシンを叩く。いいな」
「了解!」
 こうして戦いははじまった。まずはシンが派手に一撃を放った。
「うおおおおおおおおおおっ!」
 早速数機まとめてその両手の光で消し去った。それを合図にロンド=ベルは敵に対して積極的に攻撃に出たのであった。
 まずはミサイルも敵のマシンも順調に倒していく。彼等にとって幸いだったのは敵の動きが思ったよりも鈍いことであった。
「おかしい」
 エイジが最初にそれに気付いた。
「敵の動きが。何だか」
「どうかしたのかい?」
 その彼にダバが声をかけてきた。
「何か気付いたみたいだけれど」
「敵の動きが大人しい」
 エイジはそれをダバにも告げた。
「そうは思わないかい?」
「そういえばそうだな」
 言われてみればそうだ。ダバもそれに気付いた。
「いつものバルマーよりも少し」
「確かにプラントに向かっているけれどそれと一緒に」
「俺達とも戦おうともしている」
「迎撃だけじゃなくてね」
 そうダバに言うのだった。
「こっちにも向かって来ている。迷いがある?」
「迷いか」
「僕達に向かいたいみたいだけれど」
「だとしたらどうしてだ?」
 語るエイジにギャブレーが尋ねてきた。
「プラントを狙ってきたのだ。辻褄が合わないのだが」
「そこまではわからないけれど」
 エイジもそこまではわからない。
「けれど実際に」
「迷いがあるのは確かか」
「うん。僕にはそう見える」
 そうギャブレーにも述べる。
「敵の指揮官に何かあるのかな」
「何かな」
「そう思うけれどね」
「だとすればだ」
 ギャブレーはそこまで聞いて述べた。
「敵の指揮官はこうした作戦を好んではいないということも考えられるな」
「グラドス軍にはそうした指揮官はあまりいないのですけれどね」
 エイジは複雑な顔をして述べた。
「あの連中は。自分達こそが優れていると信じて疑いませんから。他の星の人達の命なんて」
「だったらよ」
 忍はそれを聞いて言った。
「俺達も同じことをあいつ等にしてやるさ」
「どういうことだい、忍」
 沙羅が彼に問う。
「それって」
「決まってるだろ、叩き潰す」
 やはり彼はこうであった。
「それだけだ」
「だったらいつもと一緒じゃない」
 雅人も彼の言葉に突っ込みを入れる。
「そうじゃないの?」
「そうだな」
 そして亮がそれに同意する。
「だが。それでも武器を持たない者を攻撃するバルマー、そしてグラドスは」
「許しちゃおけねえ。見てろ」
 忍は話しながらダンクーガを攻撃態勢にする。
「断空砲だ!喰らいやがれっ!」
 一気に砲撃をグラドス軍の小隊に向けて放つ。それで枢機まとめて吹き飛ばした。
「何も手出しできない奴にしか武器を向けられねえ卑怯者共が!俺がぶっ殺してやらあ!」
 忍はそう吼えた。そうしてその剣と砲撃でグラドス軍を次々に倒すのであった。
 戦局は完全にロンド=ベルのものとなっていた。バルマー軍はプラントどころか彼等の陣まで破壊されていき防戦一方になっていた。それは後方の母艦からも確認されていた。
「隊長!」
 旗艦からグラドスのSPTの一機に通信が入る。
「このままでは我が軍は」
「わかっている」
 そのSPTは他のものとは違っていた。そこに乗る金髪の端整な男の雰囲気もまた。
「仕方がない。ここは一般市民への攻撃を中断する」
「中断されるのですか」
「ですがそれは」
「では聞こう」
 男は部下達に問い返した。
「このままで勝てるのか?」
「ここままでですか」
「そうだ。敵の迎撃はあまりにも激しい」
 彼はそれを指摘する。指摘だが何処か理由付けめいていた。
「このままでは攻撃どころではないな」
「確かにそうですが」
「ですがハザル司令は」
「司令には私から申し上げておく」
 しかし彼はそれでも言うのだった。
「それでよいな」
「わかりました」
「それでは」
 部下達はそれで納得した。そうして彼等は攻撃目標をプラントからロンド=ベルに変えるのであった。それでもその攻撃を防ぎきれてはいなかったが。
「問題はだ」
 男はまた言った。
「死鬼隊だが」
「彼等は間も無くだと思われます」
 戦艦から報告があがった。
「予定通りならば」
「そうか」
 男はそれを聞いても何故か喜んではいなかった。
「ではどちらにしろ作戦は成功するな」
「はい」
 戦艦に乗っている部下がそれに応えた。







小説・詩ランキング http://www.sclear.com/s/rank.cgi?mode=r_link&id=5341 http://highmix.s26.xrea.com/robo/rank.cgi?mode=r_link&id=106 http://www.webstation.jp/syousetu/rank.cgi?mode=r_link&id=3648





ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう