第十三話 ゲートその五
「だとするとスペースコロニー並だな」
「全員出していてよかったか」
ブライトは腕を組んで呟いた。
「やはり」
「そうだな」
アムロがそれに頷く。
「あの巨大戦艦以上だとするとな」
「実体化します」
今度はルリが報告する。
「前方に」
「巨大構造物の反応です!」
メグミが言う。
「バルマーの巨大戦艦とはまた違う反応です」
「何だ!?敵じゃねえのか?」
「さて、どうなんでしょう」
ハルカの言葉にヒカルが言う。
「どのみち大変な状況みたいですけれど」
「大変な目にあって大変身」
「・・・・・・イズミ、本当に段々ネタが無理矢理になってきてるぜ」
ハルカは脱力しながらも言う。だがその間にも前方でのエネルギー反応は増してきていた。
「何だあれは」
ブライトは前方に実体化してきたものを見て言う。
「まさかとは思うが」
「巨大なリング!?」
カツはそう見た。
「ひょっとして」
「ゲートみたいにも見えるわね」
ケーラはそう評した。
「見たところ人工物のようだが」
「妙だな」
アムロとブライトは続けて言った。
「カルネアデス計画であんなものが造られているという話は聞いていない」
「そうだな」
アムロはブライトのその言葉に頷いた。
「少なくとも地球の物ではなさそうだな」
「だとすれば一体」
「あれは何なんだ?」
カツとケーラにはわからなかった。その間にもそのリングは実体化してきた。
「巨大構造物の中央に高エネルギー反応!」
今度はサエグサが報告してきた。
「かなりのものです!」
「各機警戒しろ!」
ブライトはそれを受けてすぐに指示を出した。
「わかったな!」
「了解!」
アムロをはじめとして皆頷く。サエグサは続いて報告する。
「境界面が隆起、中から何かが出てきます!」
「あれは・・・・・・」
「まさか」
ここにいるかなりの者がそれが何か知っていた。それは。
水色の三角形をした巨大な戦艦が艦首から姿を現わしてきた。ゆっくりとだが確実に。それは何と。
「ヱクセリヲン!」
アムロがその艦の名を言った。
「間違いない!」
「しかし!」
それにブライトが応える。
「あの艦は雷王星宙域で沈んだはずだ!」
「ああ」
アムロもブライトのその言葉に頷く。それは彼もよく知っていた。
「STMCと共にブラックホールの中へ」
「そ、それが何故こんな所に!?」
カツは頭が混乱していた。
「どうして」
「トーレス」
ブライトは冷静だった。トーレスに声をかけた。
「識別は!?」
「ま、間違いありません!」
だがトーレスは。まさいささか狼狽していた。
「SDF艦隊第零番旗艦ヱクセリヲンです!」
「艦長!」
今度はサエグサが言う。
「ヱクセリヲンから通信が!」
「!!」
「こちらはヱクセリヲン」
聞き覚えのある声であった。
「応答せよ。こちらはヱクセリヲン艦長タシロタツミ」
「間違いない」
「やはり」
ブライトは今己の考えが正しいことを知った。
「間違いないな」
「ああ」
それにアムロが応える。
「しかしこれは。どういうことだ」
「わからない。しかしだ」
アムロに応えて言う。
「どうやら。こちらでも大変なことになりそうだな」
「そうだな。だがまずは」
アムロはここで言った。
「エクセリヲント合流しよう」
「そうだな。まずは」
彼等はとりあえずエクセリヲンと合流してまずはラビアンローズに戻った。そうしてそこで詳しい話に入るのであった。
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