第十一話 炸裂!!ライジング=メテオその四
「これを倒せば」
「当分百鬼帝国も邪魔大王国も大人しくなるってか」
「だから今ここにこれだけ出してきたんですか」
レトラーデもガルドに問うてきた。
「仙台に」
「だとするとかなりの精鋭か」
霧生はそう見てきた。
「ここにいるのは」
「そうみたいね」
ミスティが答えた。
「エネルギー反応も大きいし。これは」
「市外に出よう」
グローバルはそう判断を下してきた。
「この数を相手に戦えば市街、市民への損害は馬鹿にならない」
「そうですね」
その言葉に未沙が応える。
「ここはそれが妥当かと」
「よし。じゃあやるか」
ヒビキがまず動いた。
「市外に出て」
「そこで派手に暴れるぜ」
ネックスも言う。
「いいな、シルビー」
「ええ」
シルビーも頷く。まずはバルキリーが敵を戦場に誘導する。そうしてロンド=ベルと百鬼帝国、邪魔大王国の軍は仙台郊外で激突したのだった。
まずは両軍は激しい戦闘に入った。それも正面からであった。
「そらよっ!」
カムジンはグラージの機動力を活かして左右に舞いながら攻撃を浴びせる。
「どれだけ来てもなあっ!質が違うんだよ!」
頭部と左右の手からの砲撃がかなり強力だった。一機また一機と敵を屠っていく。
「それをわからせてやるぜ!」
「おのれ!」
指揮官はフローラであった。ロンド=ベルの猛攻にまずは歯噛みする。
「またしても。しかし」
彼女はここで歯噛みしながらも笑うのだった。
「こちらとて策がある。出でよ!」
不意に叫んだ。
「今が機だ。左右から押し潰せ!」
「むっ!」
ロンド=ベルの左右から新手が出た。それは正面の戦力と同程度あった。
「左右からか!」
「安心しろ!」
動揺しかけたところでピートが叫ぶ。
「ピート!?」
「円陣を組め!」
ピートが言うのはそれであった。
「円陣だと、ここでか」
「そうだ」
リーに対して答える。
「囲まれたならそれが一番だからな」
「わかった」
「けれどピートさん」
ブンタがピートに問う。
「何だ、ブンタ」
「街はどうしますか?若しかすると敵は」
「そうだ、それだよ」
ヤマガタケもそれを聞いて気付く。
「俺達はいいとして街は」
「大丈夫だ」
しかしピートはその言葉にも自信を持って答えるのだった。
「敵の狙いは俺達だ。街じゃない」
「そうなのか?」
「見ろ」
今度はサンシローに対しての言葉だった。
「敵は全ての戦力を俺達に向けているな」
「ああ」
確かにその通りだった。包囲殲滅せんとしているのがすぐにわかる。ピートはあえてこのことに言及してみせたのだ。
「まずは俺達だ。つまり」
「そうか」
一矢が頷く。
「街の破壊や占領は俺達を倒してからか」
「そういうことだ。だからわかるな」
「よし!ならやってやる!」
一矢は全てを理解して叫ぶのだった。
「ここで踏み止まってな!」
「いいか一矢」
「京四郎」
「敵に囲まれているということは忘れるな」
「ああ」
親友の言葉に頷く。
「何処からでも来る。後ろは俺達に任せろ」
「だから正面は御願いね」
「ああ!」
ナナの言葉にも応える。
「やってやる!何があってもな!」
「皆そのまま円陣だ!」
ピートがまた言う。
「敵を凌ぎきるんだ!いいな!」
「了解!」
全軍ピートの言葉を受けて円陣になる。そうして十重二十重になりそこから外へ向けて遮二無二派手な攻撃を浴びせるのであった。
「ほらほらほら!」
ベッキーが派手に砲撃を浴びせる。
「それだけ集まっていたら逃げられないよ!」
トーテムキャノンが炎を噴く。その攻撃で敵が次々と吹き飛んでいく。
「ちょっとは考えるんだね!」
「ベッキー、波に乗ってるじゃない」
横からシモーヌが言ってきた。彼女は近寄って来る敵を撫で斬りにしている。
「あたし向きだからね。こうした戦いは」
ウィンクをしてそのシモーヌに応える。
「動かないとね」
「それはフェンターもだね」
シモーヌはこう言って今度はエリスのフェンターを見た。コクピットにいる時のエリスはまさに別人だった。
「遅いっ!」
ワルキューレの様に荒れ狂いながら攻撃を浴びせている。それによって彼女もまた一機また一機と敵を倒しているのであった。
「数をものとしないよ」
「そうだね。けれどこうした時に一番頼りになるのは」
「あいつだね」
「そっ、あいつ」
ここでサイバスターを見る。
「やっぱり密集している相手には強いねえ」
「全くだよ」
見ればサイバスターは空から敵に攻撃を浴びせていた。あの攻撃であった。
「マサキ!」
「あれを使うんだニャ!」
「あったり前だ!」
そうシロとクロに答える。
「ここであれ使わないと意味ねえだろ!」
「よし!それじゃあ!」
「やるニャ!」
「よっし!いっけえええええーーーーーーーーっ!」
サイバスターの身体が緑色に輝いた。
「サイフラァーーーーーーーーーーーーッシュ!!」
その緑色の光が周囲に放たれる。敵のマシン達はその光の中で激しいダメージを受けるのだった。中にはそのまま爆発するものまであった。
「よっし!」
マサキは攻撃を決めてガッツポーズをする。
「これでかなり違うぜ!」
「やってくれたぜマサキ!」
甲児がそのサイフラッシュを見て声をあげる。
「今だ甲児君鉄也君!」
そして大介が言う。
「総攻撃だ!」
「わかったぜ大介さん!」
「やりましょう、今こそ!」
三機のマジンガーが派手に周りに向けて炎や雷を放つ。これでまた敵はその数を大きく減らしたのだった。
包囲されてもなおロンド=ベルは戦力で敵を圧倒していた。それはフローラもよくわかっており彼女も歯噛みするしかなかったのであった。
「おのれ、このままでは」
「フローラ様、こちらの戦力が四割を切りました」
「もうか」
「はい、既に左右の軍は壊滅」
見ればその通りだった。満を持して送り出した軍はもうその体を為してはいなかった。
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