第十一話 炸裂!!ライジング=メテオその三
戦いはすぐにやって来た。場所は仙台、敵は百鬼帝国と邪魔大王国の連合軍であった。
「おいおい、またか」
ヒューゴはその報告を聞いて言うのだった。
「同じ顔触れか」
「まあ仕方ないじゃない」
アクアは彼にそう言葉を返す。
「彼等の行動は今活発だし」
「よく戦力が続くな」
ヒューゴはアクアの言葉を聞いて言った。
「あれだけ派手に負け続けているのにな」
「そうね。そろそろかしら」
アクアの目が冷静なものになる。戦略家の目になっていた。
「戦力が切れるのも」
「そうなのか?」
「ええ。彼等の戦力だって無限じゃないし」
これは自明の理であった。そんな勢力なぞ存在し得ない。
「かなり敗北が続いているのは事実だしね。そろそろ」
「そうか」
「そうよ。だからそろそろ」
「じゃあ次の戦いは大きいか」
「そう思うわ」
アクアはまた冷静に述べるのだった。
「今度負ければ彼等は暫く派手な軍事行動はできないわね」
「わかった。じゃあこっちは派手にやるか」
「あんたはいつもじゃない」
アクアはくすりと笑ってヒューゴに告げた。
「いつも大暴れしてるんじゃないの?」
「それが俺のやり方だ」
ヒューゴもそれを否定しない。
「戦うからにはな。徹底的にやる」
「そう。じゃあ後ろは任せて」
「ああ、頼む」
関係がかなり親密になっている二人であった。今までの激しい戦いの中でそうなっていったのである。
ロンド=ベルは仙台に進む。シーラとエレはその中で互いに話をしていた。
「感じますね」
「はい」
二人は何かを感じて怪訝な顔になっていた。
「オーラが」
「迷うオーラです」
エレがシーラに答える。
「それも中から」
「ですがシーラ様」
「はい」
「感じませんか?」
またエレは言う。
「このオーラは決して弱いものではなく」
「感じます。強いものです」
シーラもエレに答える。
「強く。何かを掴み取ろうとするオーラ」
「迷いの中でも」
「しかもその悩みを見せようとはしていません」
シーラはまた言うのだった。
「ですからきっと」
「今回の戦いで見出すでしょう」
エレもそれをはっきりと見ていた。
「彼ならば」
「左様ですか」
エイブがそれを聞いて言うのだった。
「彼はやりますか」
「はい、必ず」
エレは強い声でそのエイブに答えた。
「私は信じています」
「私もです」
シーラはカワッセに言うのだった。
「彼はきっと果たすでしょう」
「成程。それでは彼もまた」
エイブは自身の女王から話を聞いて言うのだった。
「一人の立派な戦士であると」
「その通りです。今は小さな光ですが」
シーラは光に例えてきた。
「やがて大きな光になるでしょう。ショウ=ザマと同じく」
「左様ですか」
「今は光が必要なのです」
シーラはこうも言う。
「多くの光が」
「光、ですか」
「これまでにない戦いが迫っています」
シーラはまた言った。
「恐ろしい戦いが。それに勝利を収める為には」
「より多くの光がですか」
「そうです。多くの光が」
シーラの目は今見えているものを見てはいなかった。遠くを見ている目であった。
「未来の為に」
「わかりました。それでは」
「彼を見守りましょう」
皆と同じ言葉であった。
「その光の輝きを」
「わかりました。それでは」
「はい」
シーラ達も光を見ていた。その光はまだ小さい。しかし確実にその輝きを増そうとしていた。それが少しずつ見えようともしていた。
仙台に着いた。するとすぐに敵が現われた。
「出たな」
グローバルは彼等の姿を認めて声をあげた。
「それもかなりの数が」
「はい」
クローディアがそれに応える。
「敵の数、およそ三千です」
「何っ!?」
それを聞いてイサムが思わず声をあげた。
「そんなにいるのかよ」
「何を驚く」
だがそんな彼にガルドが言う。
「今までこの程度の数は何度もあった」
「それはそうだけれどよ」
一応は彼の言葉に応える。
「それでも。ここで三千か」
「予想通りだ」
ガルドはあくまで冷静なままであった。
「予想通りですか」
「そうだ。これが今の奴等の全力だ」
ガルドはまた言った。
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