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スーパーロボット大戦パーフェクト  第三次篇
作:坂田火魯志



第五話 百鬼帝国その二


 彼等は三重県に姿を現わした。津市にである。
「今度は三重かよ」
 豹馬はそれを聞いてぼやいた。
「ったく、日本全国あちこちと」
「だが今度は違う敵だ」
 健一がそう彼に告げる。
「何だ?邪魔大王国じゃねえのかよ」
「いや、また新しい敵のような」
「何や、今度は」
 十三がそれを聞いて問う。
「今度は鬼でも出るんかい」
「その通りだ」
 彼に一平が答えた。
「どうも百鬼帝国という奴等らしいな」
「百鬼帝国!?」
「何なの、それ」
 ちずるとめぐみが聞き慣れない言葉に問い返す。
「何でも地底に長い間潜んでいた鬼の一族のようです」
 小介がそう説明する。
「それで百鬼でごわすな」
「成程」
 大作と大次郎はそれを聞いて納得して頷く。
「それにしても鬼とは」
「退治してくれと言わんばかりでごわす」
「それでさ、小介」
 日吉が彼に問う。
「その百鬼帝国って強いの?」
「どうやらかなりの科学力を持っているようです」
 小介は彼に応えて述べる。
「おそらく恐竜帝国のそれに勝るとも劣らないでしょう」
「あいつ等とかよ」
「また厄介な相手のようだな」
 豹馬と健一はそれを聞いて述べる。
「しかしだ。どのみち相手をしなくちゃいけない」
「そうですね」
 神宮寺の言葉に麗が頷く。
「彼等もまた地上を脅かすのですから」
「それじゃあ今度は三重県ね」
 マリが言う。
「何かもうちょっと金沢で遊びたかったけれど」
「おいおいマリ」
 洸がマリのその言葉を聞いて苦笑いを浮かべる。
「遊びに来てるんじゃないんだぞ」
「わかってるわよ、けれど」
 それでも彼女は言う。
「金沢って奇麗な街だし。お魚だって美味しいし」
「そうだな」
 それに一矢が同意してきた。
「俺も戦いが終わったらエリカと一緒にここに来たいな」
「はい」
 それにルリが同意して頷いてきた。
「そうされるといいです。一矢さんにとっていい思い出になります」
「そういえばさ、ルリちゃん」
 ナナが彼女に問う。
「ルリちゃんってお兄ちゃんにずっと好意的よね。どうして」
「一矢さんを見ていると応援したくなります」
 ここで微かに笑ってきた。
「一矢さんならきっとどんな困難も乗り越えられる。そう思えるのです」
「俺がか」
「はい。エリカさんとのことも」
 かなりの苦難であった。しかし彼はエリカを救い出した。
「この戦いのことも。私は一矢さんに人の強さを教えてもらいました」
「いや、俺はそんなに強くはないさ」
 しかし一矢はこう言うのだった。
「俺は。ただエリカと一緒になりたかった。だから」
「それが凄いんだ」
 しかし京四郎が彼にこう言う。
「京四郎」
「皆駄目だろうって思ったさ」
 また一矢に言う。
「相手はバルマーで敵の司令官の妹さんだ。誰だってな」
「けれど一矢さんはそれを退けられて」
 ルリはまた述べる。
「エリカさんと一緒になることができました。それこそが本当の強さです」
「それがある限り御前は大丈夫だ」
 京四郎が親友として声をかけた。
「俺も最初は。駄目だと思ったけれどな」
「お兄ちゃんを見ていたらね」
 ナナも笑って述べる。
「何でもできるんだって。思えたから」
「そうなのか」
「ですから今回も行きましょう」
 ルリがまた言った。
「次の戦いへ。いいですね皆さん」
「おうよ!」
「最初からそのつもりだ」
 豹馬と健一が応える。
「では全軍三重県へ」
 ルリはあらためて指示を出した。
「そして」
「勝つぜ!」
 最後に豹馬の声が響いた。そうして彼等は津市に向かうのだった。

 津市に到着するともう百鬼帝国の軍勢が郊外にまで来ていた。そこでロンド=ベルを待ち受けていたのであった。見ればかなりの数であった。
「来たな地上人共」
 後方にある巨大な移動要塞から声がした。
「我等は百鬼帝国。地上を我等がものとする為に来た」
「やいやい、どういうつもりだ!」
 勝平が彼に対して言う。
「攻めて来るなんてよ!」
「だから言っておろう。地上を我等がものにすると」
「そういう手前は誰だ!」
 勝平は今度は違うことを問うた。
「早く言いやがれ!」
「我が名はヒドラー」
 そう言って己の姿を見せる。
「百鬼帝国の軍を預かる者だ」
「つまりは敵の司令官ね」
 恵子はそれを聞いて述べる。
「敵の」
「そういうところだ」
 ヒドラーもそれに答える。
「そこの小娘はわりかし頭の回転が速いな」
「どういたしまして」
「それでヒドラー元帥か」
 宇宙太が彼に問うてきた。
「今度は何だ?」
「あんた、ここに来たのは街を制圧に来たんじゃないな」
「わかるのか」
「わかるさ、小手調べといったところか?」
 彼はそう読んできた。
「俺達の戦力を確かめに」
「それもある。しかし」
「しかし?」
「ここで倒すつもりでもある。人間共の中で最も強い戦力を持つ貴様等をな」
「やれるもんならやってみやがれ!」
 勝平はいきり立って彼に返した。
「俺達だってそう簡単にはやられねえぞ!」
「そうだ、そう簡単にやられるわけにはいかない」
 隼人がここで言う。
「御前達にはな」
「ふん、流石と言うべきか」
 ヒドラーはそう彼等に返した。
「神を倒しただけはある」
「そうだ!」
 甲児が言った。
「今度は鬼を倒してやる!覚悟しやがれ!」
「いいこと言うじゃねえか、甲児」
 マサキが甲児の言葉に乗ってきた。
「鬼退治だ、派手に行くぜ!」
「おうよ!」
「皆、用意はいいな!」
 凱が仲間達に声をかける。
「今度の敵は百鬼帝国だ!容赦するな!」
「了解です、隊長!」
「派手にやってやるぜ!」
 ボルフォッグとゴルディマーグが凱に応える。そして他の仲間達も。
「全軍攻撃用意!」
 大文字が指示を出す。
「百鬼帝国の軍を退ける。いいな、諸君!」
「はい!」
「敵がいるなら叩き潰すだけだ!」
「ふふふ、こうでなくてはな」
 ヒドラーはロンド=ベルの面々の言葉を聞き不敵に笑う。
「面白くはない。それでは我々もまた」
「百鬼ブラーーーーーーーーーイ!」
「百鬼ブラーーーーーーーーーイ!」
 百鬼帝国の兵士達が叫ぶ。そうして進撃をはじめてきた。今戦いがはじまったのであった。
 まずは百鬼帝国が動いた。数を頼りに押し寄せて来る。
「いいか!」
 フォッカーが仲間達に声をかける。
「まずはひきつける。いいな」
「ええ、わかってますよ」
 柿崎が彼に応える。
「まずは焦らずに」
「そうだ、引き付ければいい」
 フォッカーはそう彼に返す。
「そしてだ」
「遠距離攻撃の用意に入れ!」
 今度はグローバルが指示を出してきた。
「主砲発射用意!」
 そしてマクロスも攻撃に入るように言う。
「狙いは定める必要はない」
「広範囲への攻撃ですね」
 クローディアが問うてきた。
「それで敵全体にダメージを」
「そうだ」
 グローバルは彼女に答える。
「わかったな」
「わかりました。それでは全軍」
「うむ」
 今度はクローディアの言葉に頷いた。
「わかったな」
「了解です、では主砲発射用意を」
 クローディアが復唱する。
「それで」
「いいな。全軍だ」
 それを全軍に伝える。
「まずは広範囲にダメージを与え」
「はい」
 またグローバルの言葉に頷く。
「それから次の攻撃に入る、いいな」
「わかりました」
 こうして全軍遠距離攻撃に入る。既にそれが実行可能なマシンは全て攻撃態勢を整えていた。彼等の動きはあくまで迅速であった。







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