第42話 バンド☆コンテスト
「ごめ〜ン 遅れちゃっタ〜っ!!」
「「「レミっ!!」」」
「何してんだYO!当日寝坊KA?」
「もうすぐ始まっちゃうですよ?」
「えへヘ…」
メンバーに怒られて笑って誤魔化すレミ。
「はあ…もう始まっちゃうのか…」
うなだれるソラ。
「ばっきゃ野郎〜まだ羞恥心なんか持ってやがるのKA?!」
「もう本番ですよ?」
「あ、そダ!皆に言いたいコトがあるノ!!」
「「「?」」」
メンバーの目がレミに集まる。
「この曲―…バラード風にしてみなイ!?」
ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜…
「「「はあああ?!」」」
「な、何言ってんの!?本番だよ今日!」
ソラが叫ぶ。
「だっテ…その方が格好良くなイ!?」
「格好良いとかの問題?!」
「うンっ」
「しかも格好良いかソレ!?」
「えへヘ〜ソラくンなら大丈夫だヨ〜♪」
「いやいやいや!?」
「「…」」
黙って見つめるシドとファー。
「…ソラ、頑張って下さいです!」
「男をみせる時が来たZEソラ!!」
「何言っちゃってんの?!」
「レミは一度決めると手に負えないんです…」
「腹括れYO!ソラ」
「はあ?!!!」
「きゃハ☆じゃア頑張ろうネ!ソラくン♪」
「ちょっ―…」
『ありがとうございました〜"ラビッツ"のメンバーでした〜♪』
「っ!」
自分の前のグループが終わった。
「「「そゆことで ガンバっ☆」」」
うん。良い笑顔!
「ふにゃ〜いよいよだにゃ〜♪」
「て言うか、何歌うのかしら?」
「お楽しみってヤツ?」
「まふ〜?」
「イヤンっソラ早く来て〜♪」
「きき〜!!」
ステージが競り上がってくる。"レミファソラシド"の登場だ。
「あら?…茶髪クンじゃない♪」
ちゃっかり見に来ていた桃色お姉さん。
おっと、始まりますよ。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜
ん?このイントロは…もしかして、もしかしなくても…
「♪ドーはドーナツのード〜」
((((ええええええ!?))))
思わず心の中で突っ込む旅の仲間達。
そう。この曲は紛れもない"ドレミの歌"だ。
「♪レーは檸檬のレ〜」
…?何だ?この胸が締め付けられる様な、この気持ちは…?
「…う、うにゃ…」
「グスっ…」
「まふゅ…」
おっと?!会場の皆さんが泣いている?!"ドレミの歌"で!??
「♪ソーは蒼い空〜」
そう。ソラの歌っているこの"ドレミの歌"は"バラード風"になっている為、郷愁を覚えさせるのだ。つまり、故郷を懐かしく感じさせる気持ちにさせるのだ。…"ドレミの歌"で?!
ソラの優しい歌声が終わった。
会場に拍手とアンコールが飛び交う。
「!」
それを見て驚くソラ。そしてレミ、ファー、シドを振り返る。
―うん!
メンバーもソラを見つめかえし、力強く頷いた。
そして、ソラも頷き、素敵な笑顔で観客の方に向き直った。
「無理」
「「「「「「ええええええええええ!?」」」」」」
その場に居合たソラ以外の全員が、漫画っぽくずっ転けた。
「さっすがソラソラ〜♪優勝にゃ〜♪」
「…もう歌いたくない…」
「どうして?すっごくカッ―…」
格好良かったと言い掛けてしまい、顔を真っ赤にするエリア。
「…もう行っちまうのKA?」
「…シド」
「楽しかったヨ…ソラくンっ!」
「…レミ」
「ありがとうございました…ですっ!」
「…ファー」
今にも泣き出しそうな三人。
「感動の場面で悪いんだけど、その宝玉渡してくれないかしら?」
「「「「!」」」」
桃色お姉さんが現れた。
「はぁ〜い?私"妖艶"のヴェルナ。よろしくね♪」
美しい声で挨拶するヴェルナ。
「!…セイクリッド!!」
「す…ストライクだZE…!!」
「良いナ〜ボインちゃンっ」
それぞれの意見を述べるルゥとシドとレミ。
「あら?なかなかタイプよ貴方♪」
「マジKA!?」
「うふ…そこの茶髪クンと銀髪クンも格好良いわよね♪」
「なんにゃっ!?」
素早く立ちはだかるアミュ。
「良いナ〜ボインちゃンっ」
レミがアミュを見て言う。
「にゃんっ照れるにゃ〜♪」
照れるアミュ。
「…ま、遊びはこれでおしまい」
目の色を変えるヴェルナ。メンバーに敵意を向ける。
「宝玉、頂くわよん♪」
「こっちだって渡さないよん♪」
ルゥを先頭に戦闘体勢に入るメンバー。
「あら…部外者はそこでじっとしてなさい?」
レミ、ファー、シドを向くヴェルナ。
「…フリーズ!」
びゅわっっっっっっっっ!
「「「うわ?!」」」
三人の胸下までが瞬時に氷つく。
「あっぶない技だねっ…ボルトっ!!」
「ふふっ大丈夫よ?貴方達にはこの技は使わないわ!」
ルゥの攻撃を避けながらヴェルナが言った。
「戦闘は、楽しまないと♪アイスストームっ!」
突然の吹雪がメンバーを襲う。
「ヒートヒューミディティー!!」
熱気が吹雪を掻き消す。
「あら 私と相性良いみたいねソラクン?」
「え?」
いつの間にか、ソラを後ろから抱き締めているヴェルナ。
「「「なっ?!!!」」」
エリア、アミュ、イオが憤慨した。
「アイスエイジ♪」
ヴェルナがそう呟くと、極寒の風がソラを襲った。
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