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ハイスペック過ぎる妹を守るため、死霊の島で明日に向かってゴールをめざす 作者:春風小夏
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scene 82 環状世界へ②

 そして僕は、あずみを抱いた。

 そうっと背中に腕を回して引き寄せると、

 あずみの体は、冷たいような熱いような、ひどくアンバランスな感じだった。

「お兄ちゃん」

 あずみが上目遣いに僕を見た。

 長い睫毛が濡れて光っている。 

 あずみが何を求めているかはわかっていた。

 でも、そこまでするつもりはなかった。

 その代わり、少しでも彼女が気持ちよくなるように、できるだけ心を砕いてみようと思った。

 これまでのいきさつを考えると、もしかして、あずみの怪我を治すには、これがいちばんの近道かもしれないからだ。

 長い口づけを交わすと、僕は囁いた。

「あずみ、舌を出して」

「…こう?」

 熱病に罹ったようにとろんとした眼で僕を見上げて、あずみが言う。

「もっと」

 その間も、僕の指はブラの間から、あずみの乳首を弄んでいる。

「このくらい?」

 限界まで伸ばしてきたあずみの舌を、唇の先で咥えてやる。

 ぴくんとあずみの体が震えるのがわかった。

 僕はそのままあずみの舌を喉の奥まで引き入れると、舌を絡ませ強く吸ってやった。

 びくんびくん。

 あずみの腰が波打つように動く。

 指の間で、乳首が石のように硬く尖ってきた。

 あずみが僕の太腿の間に脚を入れ、ぐいぐい腰を押しつけてくる。

 股間の敏感な部分を、自分から僕の太腿に擦りつけているのだ。 

 舌を含んだまま舐めるようにピストン運動を繰り返していると、あずみの股間に触れている僕の右の太腿が熱いもので濡れてきた。

 あずみが感じている証拠だった。

 ブラをずらし、丸い乳房を露わにする。

 その大きな白い塊を、5本の指で掴んでやった。

 揉みながら屹立した乳首を指の間に挟み、時折強く刺激してやると、僕に舌を咥えられたまま、

「あん…」

 あずみがくぐもった呻き声を上げた。

 いい感じだった。

 肉体が活性化すれば、マルデックの戦士であるあずみのことだ。

 自然治癒力もぐんとアップするに違いなかった。

 右と左の乳房を、代わる代わる揉みしだく。

 それに合わせてあずみの頬がどんどん紅潮していった。

 ふたつの乳首を同時につまみ、反対方向にぐいとひねってやる。

 あずみが顔をのけ反らせ、白い喉を見せて震え出す。

 半ば開いた唇の間から、ピンクの舌が覗いてチロチロ動いているのが見える。

 片手でふたつの乳房をまとめてキープしながら、

 最後の仕上げに、僕は空いたほうの手をあずみの股間に差し入れた。

 薄いパンティの、ぷっくりと盛り上がった部分。

 そこに人差し指と中指を当て、くっきり浮き出た割れ目に沿ってゆっくりとさすってやる。

 何度もそれを繰り返していると、すでに湿って染みのできているその部分が、いきなりじわっと濡れてきた。

 舌を解放してやると、

「お兄ちゃん…」

 あずみがすすり泣くように囁いた。

「気持ち、いい・・あずみ、おかしくなりそう」

「いいんだ、それで」

 僕はあずみの首筋に舌を這わせて囁き返した。

「おかしくなればなるほど、それだけおまえは元気になる」

「好き…大好きだよ、お兄ちゃん」

 あずみが眼を閉じ、キスをせがんできた。

 もう一度舌を絡め合わせて唾液を交換すると、

「ねえ、好きって、言って」

 瞬きもせず僕を見つめて、あずみが言った。

 僕は答える代わりに、パンティの隙間から人差し指を入れた。

 固くなったボタンを探り当て、指の腹で撫でさする。

 またしても熱い汁が噴き出してきて、べっとりと指先を濡らすのがわかった。

「言って」

 恍惚とした表情で目を閉じて、あずみが叫んだ。

「言ってよ。あずみのこと、大好きだって」

「ああ」

 僕はうなずいた。

「大好きどころか、愛してる。それは、これでわかるだろう?」

 そう言って、限界まで張り切ったズボンの前を、あずみのなめらかな腹に押し当てた。

「お兄ちゃん…とっても、熱いね」

 ふっとあずみが微笑んだ。

 そして次の瞬間、

 ふう。

 と可愛らしく息を漏らすと、空気が抜けた人形みたいに、僕の足元に崩れ落ちたのだった。


「やれやれ」

 光の声が聞こえてきたのは、その時だ。

「とんだエロシーンだったわね」

「サトはなんだかうらやましいだべ」

 おい、サトまでもかよ。

 結局、見てたんじゃないか、ふたりとも。

「いや、これはあくまで治療の一環で」

 僕はへたりこんでいるあずみの腋に手を入れて、右腕に力をかけないようにそっと抱き起こすと、おもむろにふたりのほうを振り向いて、宣言するように言い放った。

「さあ、準備完了です。行きましょう。壁の向こうへ」









 
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