はぁ、頬が痛い…ιι
今朝学校に行く途中、幸に会ったからキスしようとしたら、おもいっきり殴られるし…
俺は悪くねぇ、
可愛すぎる幸が悪いんだ
そう思いながら、俺は教室に入った。
俺の席に座り、鞄の中の教科書を入れようとした時…
ガサッ
「ん…?letter?」
政宗は、その手紙の中を見る。
『…今日の放課後、屋上に来て下さい…』
love letterらしきものが、俺の机の中に入ってた。
自分でいいにきやがれ!!
面倒くせぇー
誰だよ、これ書いた奴…
『ゆき』
ゆき………幸ィ!!!!!
政宗の顔が真っ赤になる。
マジで…あの幸が…
いつも俺が、ちょっかいかけるとキレる幸が…
キスも、あまりしてくれない幸が…
俺にlove letterを…
これは夢か?
バシッ
政宗は自分の頬を叩いた。
痛い…夢じゃない!!
幸、俺を誰もいない屋上に連れてきて一体何するんだよ〜〜♪
今日の俺は、一日中テンション高いぜ!!
機嫌が良く、いつもはキレ気味の顔が、今日はニコニコしていた。
「おはよー政宗、どうしたんだ?嬉しそうじゃねぇか、何かあったのか?」
俺に話しかけてきたのは、同じクラスの長宗我部元親。
俺の、数少ない友達。
「幸からlove letterを貰ったんだ!!」
嬉しそうに微笑む政宗を見て、元親は言った。
「あの幸ちゃんが…良かったじゃんか、って、何が書いてあったんだ?」
「今日の放課後、屋上に来てだって♪」
「屋上って、幸ちゃん積極的だね〜、おい政宗、せっかく幸ちゃんが誘ってんだから、優しくしなよ」
「わかってるって!!」
そう言うと、政宗はガッツポーズをした。
ルンルン♪
「おい政宗、珍しいな、お前がちゃんと授業に参加するとは…先生は嬉しいぞ」
「たまにはさ、授業に参加しようかなって思ってさ」
「先生−、コイツ今日だけだぜ、まともに授業参加するの」
「元親!!お前だってあまり集中して授業を聞いていないだろうが!!政宗を見習え」
「…はい…ιι」
――放課後――
俺は教科書を鞄に入れ、走って教室を出て行った。
幸のいる屋上に行く為に…
待ってろ、幸!!
――その頃幸は――
幸は階段を上っていた。
屋上ではなく、政宗の教室に向かっていた。
(終わったらいつも、政宗先輩は私の教室で待っててくれるのに、今日はいない…もしかして、朝のこと起こってるのかな、…急に政宗先輩の(かっこいい…///)顔が近づいてきたらビックリするって!!)
「あれ、幸ちゃん!!」
「あっ、元親先輩」
(元親先輩、なんでそんな驚いた顔をしてるの)
「あの、政宗先輩何処にいるか知りませんか?」
「何言ってるの?屋上に決まってるじゃん、幸ちゃんが誘ったんでしょ」
「えっ何のことですか」
「幸ちゃんが、政宗にラブレター書いたんでしょ」
「書いてませんが…」
「だって政宗喜んでたよ、幸ちゃんからラブレター貰った!!って」
(何のことだか、さっぱりわかんないんだけど…屋上?ラブレター?何!!)
「教えてくれて、ありがとうございます!元親先輩!!それでは」
「あ…うん、バイバイ」
(行ってみるしかない)
幸は走って階段を上り、屋上へ向かった。
――その頃政宗は――
政宗は、屋上の扉の前に立っていた。
「すぅ〜はぁ〜」
深い深呼吸をした。
『政宗先輩は、いつも早いですね』
『幸のためだからな、で、なんで俺を屋上に呼んだ?』
『政宗先輩、朝ごめんね…あたし、ビックリしちゃって、それで』
『幸なら別にいいよ、他の奴ならぶっ殺してるけど』
『あのね、…あたし政宗先輩のことが…』
政宗の無駄な妄想は続く…。
この扉を開ければ…幸がいる。
せ〜の!!
「幸!!話って…な…ん…だ」
政宗の目に映ったのは…
黒くて髪の長い女の子。
幸じゃねぇぇぇぇ!!!
「政宗先輩、来てくれ嬉しいです」
俺は嬉しくない…ιι
「あんた、『ゆき』さん?」
「はい!!ゆきです」
政宗が質問すると、女はにっこり笑って答えた。
幸じゃなかった…
「あの、ごめんな…っ!!」
「私、政宗先輩のことが大好きです」
急にゆきは、政宗に抱きついた。
「おい!!」
女を殴るわけにはいかないし…
つ〜か!!うざいって
俺に抱きついていいのは、幸だけだ!!(なかなか抱きついてくれないけど…)
バンッ!!
「政宗先輩!!」
「幸!!」
「幸ちゃん!!」
「って!ゆきちゃん、何してるの?」
どうやら、この二人は知り合いらしい。
「あたし今、告白の途中なんだけど…」
「まず、先輩から離れて」
ゆきは、言われた通り政宗から離れる。
「ゆきちゃん、ごめん!!政宗先輩はあたしの彼氏なの」
幸、今…
「え!!そうだったの」
「ごめんね、あたしも先輩が大好きなの」
ぐはあぁぁぁ!!!!!
危ねぇ、鼻血でるとこだった…
「政宗先輩…そうとは知らず、抱きついてごめんなさい…」
「いやいいんだよ、こっちもごめん…」
ゆきは、泣きながら走っていった。
この微妙な雰囲気だけを残して…
「幸、俺…」
「怒ってる?朝のこと、ごめんなさい…急に政宗先輩の顔が近づいてきたから、ビックリしちゃって…殴りました」
「いやいいんだよ、幸だから♪それにしても、嬉しかったな幸が俺のこと『彼氏』って言ったこと」
「…あっ、あれはその…///」
「大好きだ!!幸!!」
ちゅっ
――その頃元親は――
「はぁ政宗と幸ちゃん、どうなったかな…」
一人寂しく呟いていた。
|