今は学校の帰り道。
突然元太が行った。
「おい、本屋寄って行こうぜ」
「あ、今日サンディ発売日じゃない?」
「そうですね。行きましょう!!コナン君と灰原さんも来ますよね」
すぐに歩美と光彦が同意し、コナンと哀に向かって聞いた。
「ああ」
「えぇ、いいわよ」
そういう訳で5人は今本屋に向かっている。
本屋に入ると歩美、光彦、元太はすぐに漫画のコーナーへ走って行った。いつもならコナンと哀も走る事はしなくても3人の後をついて行くのだが…。
コナンは何故かあたりをきょろきょろしている。
そして、哀はというと…。
「全く、しょうがない推理バカさんね」
そう呟いて、クスッと笑って“推理バカさん”の方へ歩いて行った。もともと本屋に入る前までは隣を歩いていた彼。今も2、3m離れているだけ。すぐにコナンのそばへ行くと、すっと手を伸ばして彼の頬に指を押しあてる。
「向こうの棚よ…どーせミステリーでしょ?」
「あ、悪い…」
そう言ってミステリーコーナーへ駆けて行くコナン。
たったこれだけの短い会話が哀を自然と笑顔にする。
クス。1番ばかなのは、きっと私ね。
これだけの事でこんなに嬉しくなるなんて。
しかも、彼の読んでるミステリー小説の発売日を調べて、本屋のコーナーまで確認してるなんて…。
彼にばれたら…どう思われるかしら…?
この、小さな小さな私の習慣。
誰にも言わない、私だけの秘密。 |