私が太陽なら君は雨。
私がいたら君はいない。
君がいたら私はいない。
だけど、もし私達が巡り会えたら、
私は私と君を繋ぐ虹を描こう。
=わがまま雨。=
私はふと思い出した。
「神楽が太陽なら沖田君は雨だね。」
それは本当に些細な日常で友達に言われたことで、
言った本人も覚えてないと思う。でも私は、
心の奥で引っかかってて、ずっと忘れられない自分がいる。
「私が太陽でアイツが雨か…。」
「アイツって誰でィ?」
「アイツって言ったら沖田しかいないアル…って沖田っ!?
何してるネ!?」
沖田は神楽を見下ろすように立っている。
「サボり場所探して屋上に来たらお前が何か呟いてたんでさァ。
で、何でィそりゃ。」
神楽は立ち上がりながら言った。
「言葉どおりネ。」
「チャイナが太陽で俺が雨ですかィ…」
沖田は少し空を見上げて考え込んだ。
「それだったら俺ァずっと雨を降らせ続けますゼ。」
神楽は不思議そうに聞いた。
「なんでアルカ?雨ばっかじゃつまんないアル。」
沖田は座ってアイマスクをかけながら言った。
「そうしたらずっとチャイナを独り占めできるだろィ?」
神楽は照れ隠しのように言った。
「…っバカアルな!!私お前に独り占めされるほど
ちっぽけじゃないネ!!」
沖田は笑いながら言った。
「そーだろうなァ。だからどうせ授業間に合わないんだから、
1時間だけチャイナを独り占めさせてくだせィ。」
沖田は立っている神楽の手を握った。
「…1時間、だけアルヨ?」
神楽は沖田の手を握り返して沖田の肩に寄りかかった。
私が太陽なら君は雨。
二人を繋ぐ虹の橋は、
きっと陽だまりの中で繋いだこの手。
離したくない。だから、
離さない。
=わがまま雨。=
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