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読んでくださってありがとございます。
ここが一番見ると思うので、ここに書きます。

みてみんに人物紹介イラストを投稿しました。
名前は同じでやっているので、よければ見てみてください。
この小説のタイトルでも出ると思います。
今のところイズミ、サナ、生徒会長、アセラの分だけです。
人によっては人物の顔を特定しない方がいいという方もいらっしゃると思うので、ここには出しません。

では、本編に↓
♯2 風紀ですか。⑦

「このまま授業いっちゃおうぜ」
 一騒動あったあと、俺たち四人は教室のある棟へと二回の渡り廊下をわたっていた。
「このまま?次ってなんだっけ?」
 ナザの言葉に俺は首をかしげた。
 手ぶらで受けられる授業なんてあったっけ?ってか移動教室だったんだ次。
「魔法実技」
 無理だ!
 アセラ簡潔なのはいいけど、俺にとってそれは死刑宣告だから!
「俺トイレいってからいくわ」
「待った」
 三人へ背を向けて去ろうとした俺の肩にナザが手をおいて、うっすらと力を込める。
 なんでしょうか、俺今からサボるんだから。離しておくれ。何て言ったら連行される。
「な、なに」
「アリーナの横にトイレあるぞ」
「へ?」
 うわー、無いわ。
 無いわこのフラグは。
 さぼれないじゃんか!
 今までなんとか抜け出して、コンプリート(逆の意味で)してたのに。
 振り返ったまま固まった俺に、ナザは笑顔で、
「逃がさない」
 死刑執行してくれました。

「毎回いなくって気づかない方がおかしい。ちゃんと出ろ」
「だってー」
「だってもなにもない。なんでこの授業だけ……皆結構好きな授業なのに」
 俺は皆が好きな給食のカレー嫌いだったからな。
 まぁ、これは諸事情なんだけどね。言えないよね。
 魔法が使えないなんて。
 イーズ組手ばっかりで魔法のまの字も教えてくれないんだから。
「……嫌いなんだよ」
「えータツミンって奇特ぅー」
「いいだろべつに」
 突き放したような言い方に自分で不安を覚えてしまう。
 でもそんなこと言われたって困る。第一真実を話したら奇特どころじゃすまされないだろう。
 使えるなら使いたいわ。
 ファンタジーの代名詞じゃないか。遠距離からの攻撃と回復は魔法が主だよね。
 あ、ゲームしたくなってきた。こっちってソフトとか売ってないから、たまたま持ち歩いてたソフトしかないんだよね。だいぶやり込んだやつ。仕方ないから最近はレベル上げしてるけど。
 話がそれた。
 現在俺は三人に連行され初の魔法実技の授業を受けるべく、グラウンドにいる。広い空間を必要とする場合を考慮してか、実技の授業はグラウンドが殆どらしい。
 すでに始業のチャイムはなっていて、担当の先生が疎らに集まる生徒の出欠確認をしている。
 と、先生の目が俺に止まった。
 こっちみんなー!
「お、セガワがいるな。はじめて出てくれたなー。やっとやる気になったか」
 ならん!
 いや、はじめからなってると言えばなってるけど、出来ない!
 オレンジの切れ目とダークブラウンの髪のコントラストが特徴的な、美形の先生は、見た目にあって生徒会顧問らしい。
 先生何歳よ。という素朴な疑問には以前アセラが答えてくれて、35はいかないらしい。もっと若い気がする。
 とりあえず先生は俺を無視すればいいよ。
「一応名乗っておくと、ガーディル・ヘラインだ。みっちり仕込んでやる。さぼれんようにな」
 全力で遠慮します!
 とは言えないので(そんな勇気あるか)
「はぁ……」
 と曖昧に答えておいた。
 ありきたりの号令が終わるまで、周囲の視線をまたもや集めてしまって、泣きたい気分だ。
 嘆息をこぼす俺に、ナザは肩を叩いて苦笑を返した。
「今日は前回発動をやった『炎弾』の発射をする。まず復習として、全員発動させてみろ」
 一人ひとり半径二メートルほどのスペースを確保し、各々指示に従って何やら手のひらの上を光らせている。どうやら炎を出す魔法のようだ。口を動かしていないところを見ると呪文などは使わずに出せるらしい。
 なら感覚か。俺には何をどうすればいいのか。
 ていうか高校なのにこういう初級っぽいものをしているんだな。
 周りを見てみると先生の言った発動といういのは、手のひらの上に火の玉を浮かせることみたいだ。
「タツミ!サボってたからってやらなくていいわけじゃないぞ。やってみろ」
 だから何をすればいいのやら。
 ……ゲームとか創作ものの知識でいいかな?何事も挑戦ってことで。
 えーと。
 ああいうのは大体呪文を唱えて素質があればだったな。駄目じゃん。
 えーと。
 違うのだと、思うだけ、想像するだけ、っていうのがあった。でもこういうのも原理やそれなりの仕組みとかがいるんじゃないだろうか?どうも、ただ想像するだけっていうのは分からない。彼らと同じものが手のひらに乗るのをイメージすればいいのか?
 ……とりあえずやってみるか。
 そう結論付けて、考え込んでいて伏せていた顔を上げると、数十の視線とかちあった。
「タツミ?」
「どーしたのー?」
 アレらとレントのいぶかしげな声が届く。まさかの俺だけやってない感じだね。
「あ、や、やります……」
 注目の中、俺はさっき思ったことを実行するべく、皆の真似をして右手を手前にかざした。
 イメージイメージ……。
 火の玉……、そういえばこっちの世界ってガスコンロってないよな。IHのエネルギーが電気じゃない感じ。じゃないじゃない。えっと、火?
 ――ゴウっ
 ……
 へ?
「タツミ!!」
「収めろ!発動を止めるんだ!……ちっ!」
 焦った声が重なって聞こえる。
 あれ?なんか視界が赤い。熱い。熱い。
 これ、まずいな……視界が、意識が霞んでる。遠のく……。
 あてずっぽうでやってみるんじゃなかった。
誤字脱字等ありましたらお知らせください。
また感想評価等頂けると嬉しいです。


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