ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
第二幕 春眠暁を憶えず…とな
朝、野獣を払い除けたオレでありますが、次は朝飯争奪戦がある訳で…お早ようございます、武蔵ムサシです。

発情期の姉を家政夫を利用し(?)退けたオレでありましたが、何故、新学期の朝からフルマラソンを全力疾走するくらい無駄な労力を使うのか疑問に持つ訳で…
オレはそんな疑問を心の奥底タンスに無理矢理しまい込むと、朝食を取るために赤髪の幼なじみのいつもの席に座った。
「お早よう、蘭」
うん、朝から爽やか三組だぞ、オレ。しかしこんなににこやかに挨拶してもこの低血圧幼なじみには通用せず、
「んぁ……おはよ〜ムサシ。朝から走り込みなんて元気でいいねぇ〜私はもう眠くって眠くzzz」
右手にお箸、左手にお茶碗を持ちながら隣で器用に二度寝しているこの幼なじみをオレはどう接すればいいのだろう。いや、どうする事もできない。なぞと反語を活用してみる。まぁ、とりあえず起こさないと話にならない、始まらない。
「蘭ッ! 起きろって!新学期から遅刻はまずいだろ」
オレは蘭の頬を往復ビンタしながら耳元で叫ぶ。生半端な事じゃ返り討ちに遭うオチだ。
「うぅ〜! よく言うじゃない、ほら、春眠暁を憶えずっていうじゃない〜だから私も…zzz」
まさか自分の歌がこんな寝坊の理由に使われるなんて、作者はあの世で泣いてるぞ。
「…まっ、少し経てば起きるか」
オレはそんな安易な期待に賭けながら食卓に並んだ豪華絢爛朝食セットを食べ始めた。
うん、さすがは家政夫ナオキの手料理だ。
言うこと無し。
……しかし、朝から刺身が食卓に上がっているというのは、我が家のエンゲル指数がかなり気に掛かる。
ウチくらいだぞ、朝から刺身なんて食べれるのは。


さて、朝からカジキとかシイラとか訳分からん魚の切り身に噛りついていたオレでありましたが、ようやく腹も満腹になり、今だに、こっくり、こっくりと器用に熟睡している蘭を文字通り叩き起こすと、二人仲良く学校へ行く訳でして……
その時、野獣を止めていた家政夫の運命とは!?

へっ?次はオレ達の話じゃないの?
ネット小説ランキング>現代コミカル部門>「ある家族と愉快な仲間達と…」に投票 ネット小説の人気投票です。投票していただけると励みになります。(月1回)


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。