独逸の同盟国事情
独逸の同盟国は軒並み、弱小国であった。特に、イタリアの弱さは世界中の軍隊が信じて疑わないものであった。ではその他の国はどうであったか。
北欧の小国であるフィンランドは戦前よりソ連との国境問題が有り、冬戦争と呼ばれる戦争が起きていた。この戦争は結局フィンランドの敗北で終わったが、損害はソ連軍の方が遥かに大きく、その精強振りを見せつけた。このフィンランド軍はその後再び侵攻してきたソ連軍との間に起きた継続戦争においては、輸入した米国製F2Aバッファロー戦闘機を中心に、フランス製のモラン戦闘機、イタリア製のフィアット戦闘機、独逸のメッサーシュミット戦闘機で編成された空軍や古くはスキー部隊、後にはドイツ製突撃砲で編成した部隊を持つ陸軍が大活躍し、最終的にソ連に奪われた領土を全て奪回している。
ルーマニアもフィンランド同様ソ連と国境を接しているが、独自で航空機生産能力を持っている国で、空軍が保有する主力戦闘機は同国製のIAR80戦闘機で、性能こそ平凡であったが、製油所に爆撃を加える米英軍機、およびソ連軍機と戦闘を行い、輸入したメッサーシュミットやモラン戦闘機と共に多くの功績を残した。また、陸軍はフィンランドと同じくドイツ製の戦闘車両を輸入して戦った。
一方、独逸が占領したフランスでは、真っ先に独逸が海軍艦艇の接収を行っている。この時、フランス軍の艦艇で独逸地中海艦隊が編成され、マルタ島攻略などを行っている。これらの艦艇は1943年に一部フランス海軍に返還されたが、そのほとんどがすぐにフランス義勇艦隊所属になり、ドイツ側に参戦している。ちなみに、この時ストラスブール級は返還されたが、代わりにリシュリー級戦艦が独逸に接収された。ただ、そのころにはヒトラー総統が逝去し、独逸は再び中道派の政府になっていたため、フランス側のサボタージュなども減っていた。また海軍以外にも、空軍や陸軍が義勇部隊を東部戦線に送っている。
かつて内戦の際独逸が援軍を送ったスペインは、正規の派遣軍こそ出さなかったが、やはり義勇空軍と陸軍を独逸からの要請で東部戦線に送っている。ちなみに、その見返りとしてスペインは独逸が地中海で捕獲した英重巡ロンドン等を譲渡され、内戦の際失った海軍力を回復させた。
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