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誰かに宛てた詩集
作:木野子さくら





笑ったり
泣いたり
怒ったりして
きみは
ぼくを
どう思うだろう

*

 首を振る

いいよ
縦に振る
いや駄目かも
横に振る
どっちでもいいや
縦横無尽に振る

*

 置き手紙

誰が書いたとか著作権とか
難しい事は
どうでもいいんだ
ただこの文をそのまま
誰かが文字として
ずうっと未来に
残していってくれたら
僕はまだまだ
ヒトを見ていられる気がする

*

 止まれ

平らに
びよーんと
歩く人には
見えないから
歩く人は
止まらない

*

 おこたにミカン

あっ
大変だ
親指の爪が
ミカンに
侵食されている

*

 吐き出し吐息

ふっと漏れた息が
白く燃えて
消えてゆきました
青くなった爪に
かかってくれたら
良かったのに

*

 こわいはなし

真夜中に
鏡を見たら
動き続けなさい
目を合わせちゃいけない
止まってもいけない
吸い込まれて
帰ってこれなくなってしまう


*

 アナログ時計

流れるように
回る秒針
僕は
境目探しを
楽しんでいる

*

 違い

あなたはどうでもいいと言うけれど
わたしには切り捨てられない想いなの
あなたはどうでもいいけれど
わたしはわたしが大切なの

*

 だから

目的地があるから
迷うんだってば
当ても無く歩いているつもりでも
迷ったと思ったら
家に帰りなさい
あなたは
帰りたがってるだけでしょう

*

 手を振る

またいつかどこかで
今日一日を笑えるくらいの未来に
振った手を握り合えたらいいのに

*

きいてくれてありがと














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