挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
エリィ・ゴールデン ~ブスでデブでもイケメンエリート~ 作者:四葉夕卜/よだ

第二章 異世界ダイエット

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

24/123

第18話 イケメンエリート、恋の相談会

「ずこーーーっ」

 俺はエリザベスの服装を見て、思い切りずっこけた。丁寧に効果音つきで。

 隣にいた事務のできるおっさん兎人のマックス・デノンスラート、通称『ウサックス』がびっくりして尻餅をつき、クラリスが唖然とした表情を一瞬だけ作って俺に駆け寄った。

「エリィ!?」

 エリザベスも驚いて、心配したのか部屋に入ってきて俺を支えた。
 大丈夫、大丈夫だお姉様…。
 ただし、その服装は全然大丈夫じゃないがな……。

「姉様それは…?」

 その服装に意図せずして眉をひそめてしまう。

「明日の舞踏会に着ていく服なんだけど…どう思うかしら」
「どうって…」

 どうって、どう言えばいいんだろう。
 もう思い切り罵倒してやりたくなっているんだが、俺はこの衝動を抑えなければいけない。この人は美人で大切なエリィの姉だ。ゴールデン家の次女なのだ。

「どうかしら?」

 だが、しかし……くっ……俺は一体どうすれば…

「どう思うか聞いているのよ」

 エリザベスが段々といつもの強気な姉御肌を出してきた。
 俺やエイミーと対称的な釣り目が細められる。

「エイミーに聞いたのよ。エリィは服のセンスがすごくいいからお姉様も聞いてくればって。それであなたに恥を忍んで聞きに来たのよ」

 強い口調でそう言った。半分照れ隠しもあるんだろう。
 そうか、そこまで言うなら俺も腹を括ろうじゃないか。でも、まさか、よりによってこんなに………アアッ神よ! 嘘だと言ってくれ!

「……お姉様、私は白黒はっきりした言い方をしますけれど、よろしいですか?」
「ええ、もちろんよ」
「本当によろしいんですね?」
「いいわ」
「お姉様がショックを受けることも少なからずあるかもしれません」
「構わないわ」
「本当の本当によろしいんですね?」
「本当にいいわよ」
「ズバッと言っても?」
「ズバッと言ってちょうだい。そのためにエリィの部屋まで来たのだから」
「いいんですね?」
「くどいわよエリィ! 私がいいと言ったらいいのよ!」
「…わかりました。では……申し上げます」
「ええ、申し上げてちょうだい」

 俺はエリザベスの服装を一瞥し、なにやらマグマのような噴出する怒りがこみ上げてきた。
 その怒りの限界点が振り切れるのに時間はかからなかった。
 足の先から頭のてっぺんまで、熱い怒りが瞬間的に爆発した。

「エリザベス姉様ッ!!!!」
「は、はいぃ!」

 俺の叫び声で、なぜかエリザベスが立ち上がって直立不動の姿勢になった。
 身長の高い姉を、俺は親の敵のように睨みつけた。

「おねえさまぁッ!!!!!」
「はいぃぃッ!!!!!」

 もう、ダメだッ!
 怒りのゲージが振り切れるッ!!

「おねーーーさまぁぁぁッ!!!!」
「はいぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!!!!」

 うおおおおおおお!
 冗談も大概にしろよぉぉぉぉッ!!!

「なんなんですの! なんなんですのその格好はッ! その訳の分からないピンクのふりふりはなんですの! そのきらきらに光っている黄色い漫才師みたいなリボンはなんなんですの! どこで買ってきたか聞きたくもないエナメルみたいなぼてっとしたブーツはなんなんですの! 腕につけた芋虫みたいなシュシュはなんなんですの! おまけにぃーーーッ、全身についているぅーーーーッ、そのラメの入ったぁーーーーッ、フリルなのかワンピースなのかわからないモノはぁーーーーーーッ、いったいぜんたいぬわんぬわんですのぉーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
「ごめんなさぁぁーーーーーーい!!!!!!!」

 俺は怒りにまかせてフリルを引きちぎり、黄色いリボンをむしり取り、シュシュを腕から強奪し、足払いでエリザベスを転がしてブーツを引っぺがし、すべてを窓の外に放り投げて“電衝撃インパルス”を空中に打ちだした。


ギャギャギャギャギャ!!!!!!
バリバリガガバリィィッ!!!!!!


 鳥型モンスターの悲鳴に近い音を発しながら、“電衝撃インパルス”が雷光をきらめかせ、エリザベスの着ていた服を黒こげに粉砕した。電撃が花火のように余波を空中に吐き出し、クモの巣状に広がってから、消えた。

 冬の木の葉が落ちるように、焦げた残骸が落下していく。

「おたすけをーーーーッ!」とウサックス。
「何とぞお慈悲をーーー!」とクラリス。
「ごめんなさぁぁーーーーーい!」とエリザベス。
「やりすぎたぁぁーーーーーい!」と俺。

 オギャアオギャア!
 バサバサバサバサ
 ヒヒーン
 ドンガラガッシャーン
 ヒーホーヒーホー

 続けて近所の赤子が泣き叫び、止まり木で休憩していた鳥が一斉に飛び立って、馬がどこかでいなないて荷物を転がし、不運にも近くにいた臆病者のヒーホー鳥がヒーホーヒーホーと呼吸困難を起こした。
 いつものパターンじゃねえか…。


――あかん、やりすぎた。


 温泉が出なかったのが唯一の救いだ…。


――ブシュワーーッ


 三軒先の民家から大量のお湯が噴き出し、周囲に湯気が充満した。


 …やっぱり出るんだよなぁー温泉。



   ○



「ごめんなさいエリザベス姉様」

 魔法のことを適当にごまかしたあと、自室の床に正座し、誠心誠意エリザベスに謝罪した。
 俺は自分自身に怒りを感じている。

 こんなに可愛い姉さんの価値観をぶちこわしてしまったのだ。彼女がよかれと思って着ていた服装を、木っ端みじんにしてしまったのだ。それは彼女にとってかけがえのないものだったかもしれない。一生懸命考えたコーディネートだったかもしれない。
 俺はなんてひどいことをしてしまったんだ。

「い…いいのよエリィ。あなたがそれほどまで怒る格好を私がしていたんでしょう?」
「あのー、すごく言いづらいんだけど……そうなの。あの格好は姉様に全然これっぽっちも似合ってないの…。リトルリザードの尻尾の先っちょほども似合ってないの…。どう考えてもおかしいと思うの…」

 うーんやっぱり思い出せば出すほどあのフリッフリの服はねえな。
 何度思い返しても――ない。
 ああしてよかった。うん。間違いない。
 やっぱり俺天才。イエーイ。

 エリザベスは泣き笑いのような顔になって、両手で顔を覆った。
 いやいやと首を振っている。
 どうしよう、とそんな重苦しい雰囲気になりそうな絶妙のタイミングで、クラリスがハーブティーを人数分用意してくれた。俺とエリザベス、そしてこの場にいて未だに腰を抜かしている兎人のウサックスは、いい香りに包まれてようやく人心地ついた。

「姉様まさかとは思うけど、あの服を買った場所は…」
「恋のキューピッドってお店よ」

 やっぱりかーい!

 忘れようとしても忘れられない悪夢に出てきそうな厚化粧のマダムな店長。フリルをつけまくったゴスロリ系の服。きれい系で大人っぽいの顔立ちのエリザベスに似合うはずがない。

「エリィだって買ってたじゃない!」
「あのお店は卒業したの!」
「だって可愛くて防御力も高いって評判なのよ! 私にはそんなにおかしいとは思えないんだけど!」
「あれはあれでいいと思うけどエリザベス姉様には似合わない!」
「そ、そんなぁ…」

 エリザベスはベッドに突っ伏して泣き出した。
 俺は背中をさすってやる。
 兎の耳を頭につけた気の弱そうなおっさん、ウサックスは、クラリスと俺を交互に見て気まずそうにハーブティーをすすった。ウサ耳が申し訳なさそうに垂れている。初めて来たゴールデン家でこの騒ぎに遭遇するとは運のないウサ耳だ。

 ウサックスよ…完全にとばっちりだな…。
 あとでボーナスやるから勘弁な。

 ドアの外があわただしくなり、ノックされた。
 俺が返事をすると、ちょっぴり怒ったエイミーが部屋に入ってきた。

「エリィ! 街の中でバチバチは使っちゃダメって言ったじゃない!」
「あ……姉様ごめぇん」
「もう、しょうがない子なんだから」

 エイミーはそこまで言うと泣いているエリザベスに気がついて、すぐに駆け寄った。

「どうしたの? エリザベス姉様が泣くなんてよっぽどよ」
「それが…」
「いいよのエリィ………ぐすん……私から話すから」

 エリザベスはようやく泣き止んで顔を上げた。頬には涙の跡が残っている。

 彼女の話によると、明日の舞踏会はグレイフナー魔法学校主催の大きなもので、在学生、卒業生、教師、事務職員など、関係者であれば誰でも自由参加らしい。多種多様な人が集まり共通の話題があることで、カップルが成立することがしょっちゅうあるそうだ。エリザベスは今年で十八歳。お父様のようないい男をゲットしたいとのこと。それも切実に。だから今回の舞踏会は張り切って準備し、いい男をゲットしようとやる気満々だったそうだ。

「私って本当にモテないのよ…。だからせめて服だけでも頑張ろうって思ったの。でもそれがこの結果よ」

 エリザベスは恥ずかしがりながら、半ば投げやりにそう言った。
 ここに悩む乙女がいる。
 それを救わずして男、いや、おデブ女子と言えるか。
 否。断じて否だ。

「おかしいなぁー。エリザベス姉様はキレイで優しいのにモテないはずがないよ」

 エイミーが首をかしげる。
 その通りではある。だがしかーし、美人だけど恋人いない女子だって結構いるのだ。それには様々な理由がある。
 数多の恋を成就させたスーパーイケメンエリートの俺はどうしてエリザベスがモテないのかすでに看破していた。

「エリザベス姉様がどうしてモテないのか…私にはわかります」
「えっ?」
「ええっ?」
「えええっ?」

 エリザベス、エイミー、ウサックスの順に身を乗り出してくる。すでに溶け込んでいるウサックスの順応性がやばい。

「まずエリザベス姉様は殿方に頼み事をしたことがある?」
「頼み事?」
「例えばそうですね、重い物を持って欲しいとか、自分の代わりに仕事をやって欲しいとか」
「いいえ。私はゴールデン家を代表するレディよ。そのような些末なことに殿方をかかずらわせることはしないわ」
「じゃあ全部自分でやってるの?」
「もちろんそうよ」

 エリザベスは堂々と胸を張って答える。
 俺は腕を組んでうなずいた。

 気づいたら、絨毯の上で車座になっていた。
 俺、エリザベス、エイミー、ウサックスの順で、クラリスは俺の後ろに控えている。

「じゃあもう一つ質問ね。姉様は美人だからよく褒められると思うの。道ばたで、綺麗ですね、とか。職場で、今日も美しいですね、とか。あなたには白い薔薇が似合いそうだ、とか。レストランでボーイにウインクされたり、とか。思い返せば色々あるでしょう?」
「え……ええ。たしかにそうよ。私あなたにそんな話したかしら?」
「いいえ姉様聞いていないわ。これは簡単に予想できることよ」
「エリィすごい!」
「さすがエリィ嬢!」

 エイミーとウサックスが感嘆の声を上げる。
 ふっ、恋の名探偵とは俺のことだ。

 エリザベスはまさに日本で言うところの『デキル系女子』『気の強い系女子』に見られてしまっているのだろう。ガードが堅くてとっつきにくい印象を与えてしまいやすく、美人なのに彼氏ができない。早く私をくどいてよ、と内心では思っているのになかなか男が寄りついてこない。そんな状態なのだ。それに相まって本人の恥ずかしがりな性格が男との関係を発展させないことに拍車をかけている。
 ちなみに俺はこれ系の女子、大好きです。いや、大好物です。

 くそ! なぜ俺は男じゃないんだ。
 俺が男だったら今頃……ちくしょう! ガッデム!

 気づいたら俺は絨毯に拳をめり込ませていた。

「あのーエリィ嬢?」
「エリィどうしたの?」
「ああ、私としたことが! 何でもないわ!」

 ウサックスとエイミーに言われ、すぐ手を引っ込めた。

「それで…それが分かったとして一体何なの?」

 エリザベスが俺の行動など目に入っていないのか、身を乗り出して続きを急き立てる。

「姉様はそのあと、どういう対応をしている?」
「うーんそうねえ…」
「まって。当ててあげる」

 俺は少しばかり逡巡し、すぐに考えをまとめた。

「褒められたら姉様は恥ずかしいから、こうやってちょっと怖い顔をして、そんなことありませんわ、と言っているんじゃないかしら」
「あぅ……」

 エリザベスが顔を赤くしてフリルがちぎられたスカートを握り、下を向いてしまった。どうやら図星らしい。

「姉様、当たり? 当たり?」
「エリザベス嬢、当たりですかな? ですかな?」

 エイミーとウサックスがマジックを見破ってマジシャンを追い詰める子どもみたいになっている。
やめてあげて。

「どうなの姉様。ねえ~」
「どうなんですエリザベス嬢~」

 ウサックス溶け込みすぎ…。

「ねえお姉様ぁ~、当たり?」
「お嬢~、当たりでしょう?」

 やがて観念したのかエリザベスが勢いよく顔を上げた。

「当たりよぉ! みんなで寄ってたかってひどいですわッ!」

 エリザベスが柄にもなく照れ隠しで頬をぷくっと膨らませた。
 どうしよう、すごく可愛いんですけど。

「エリィは私を辱めたいの!?」
「ちがうわ姉様。そういうことじゃないの」
「じゃあ何なんですの?」
「いま質問した二つが、姉様がモテない理由よ」
「え?」
「ええ?」
「えええ?」
「えええッ?」

 エイミーとウサックスに加わり、クラリスまで驚きの声を上げた。
 恋の名探偵スーパーイケメンエリート小橋川が全員に解説しようじゃないか。

「お姉様は殿方を頼らずに、すべてを自分で解決しようとしているわ。レディとして素晴らしいと思うんだけど、多分、殿方……面倒なので男と言うけど、男からは完全にデキる系女子に見られてしまっているわ」
「デキる系女子?」
「そうよ。考えてもみて。例えば姉様がお仕事中に重い本を両手一杯に抱えていたとするわ。そこにイケメンが颯爽と現れて、エリザベス嬢、手伝います、なーんて本を持とうとするでしょ。でも姉様は頑なに、結構ですわ、と断りを入れる」
「…ええ、そうよ。その通りだわ。まるで見ていたんじゃないのと思うほど、そのままのことが昨日起きたわ」
「ウサックス。あなたは善意で手伝おうと思ったことをにべもなく断られたらどう思う?」
「がっかりしますな」
「それが美人だったら」
「がっかりの頂点ですな。あいや、がっかりなのでがっかりの最下層ですな」
「そうよ、がっかり最下層なのよ姉様の行動は」
「でも……私そんなつもり………。というよりあなた誰なんですの!? 私のこんな話をさも平然と聞いているなんて!!」

 エリザベスは恥ずかしいのか急に矛先をウサックスに向けた。

「ひ! いえ私はマックス・デノンスラートと申しまして…そのエリィ嬢に先日雇われたしがない事務員でございます!」
「ウサックスよ、姉様」

 ウサックスはウサ耳を揺らしながら、ウサックスです、すいませんすいません、と何度も謝っている。
 さすがは元役場の窓口係。謝罪が板についてやがる。
 このウサックス、仕事があまりにもできすぎて役場レベルでは扱いに困る人材だったようだ。人の十分の一の時間で仕事を終わらせ、あとは職場で遊んでいたらしい。まじめにやっていればもっといい職場を見つけていたかもしれないが、先日ついにクビになったそうだ。

「年上の男性の意見が聞ける滅多にないチャンスよ! 姉様ここはぐっとこらえて」
「わ、わかりましたわ。ごめんなさいウサックスさん急に取り乱しまして」
「私ごときが麗しいお嬢様のお役に立てるのであれば、いかようにも罵ってくだされ」
「それじゃただの変態よウサックス」
「エリィ嬢、たしかに!」

 これはしたり、とウサックスはうなずく。

「それで話を戻すけど、エリザベス姉様はモテないんじゃなくて、本当はモテているのよ。男たちが手を出しづらいのね。ウサックス、あなたエリザベス姉様をくどけ、って言われたら緊張するでしょ?」
「そりゃもう! こんなに美しくて気の強そうなお嬢様ですから。私には到底無理ですな」
「逆に、こんなに美人な姉様からお願い事をされたらどう?」
「獅子奮迅の働きを致します! 美人に頼られるのは男冥利に尽きますな!」
「こういうことよ」

 おお~、とエイミーとクラリスから驚嘆の声が上がる。
 エリザベスだけは恥ずかしそうに俯いていた。

「ということで、私からの提案は二つ。一つは明日の舞踏会で殿方に簡単なお願い事をすること。もう一つは褒められたら笑顔でありがとう、と言うこと」
「うんうん! それはいいと思う!」
「お嬢様! 何というご慧眼ッ!」
「おどうだば! おどうだば!」

 エイミーが嬉しそうに言い、クラリスが感動し、勝手に入ってきたバリーが泣いている。
 バリーいつの間に!?

「クラリス、バリー、ミラーズに行って例の物を。ミサにエリザベス姉様の、と言えば分かるわ」
「かしこまりました」

 ちょうどいいので二人にお願いすると、影武者のように素早く一礼して部屋から出て行った。

「さあ後は姉様が頑張ればいいだけよ」
「エ、エリィ……私には無理だわ…」
「どうして?」
「だって恥ずかしいもの…」

 できる系で気の強い系の美人が顔を赤くして下唇を噛んでいる。これは凄まじい破壊力だ。

「姉様は美人で優しいんだから大丈夫よ」

 俺は笑ってエリザベスの肩に手を置いた。

「そんなこと…ありませんわッ」
「姉様ちがうでしょ? ありがとうよ、あ・り・が・と・う」
「あ…。んッ――――ダメよエリィ、恥ずかしくてこんなこと言えない」
「大丈夫ですぞ、さあにっこり笑って、あ・り・が・と・う」
「あ、りが…………ぅ」
「んん? 聞こえませんな、あ・り・が・と・う」
「あ、あ、りがと………」
「ダメですぞそんなぼそぼそ言っては! セイ、アゲイン」


 なぜかウサックスが指導に情熱を注ぎ始める。


「姉様がんばれ! せえの、あ・り・が・と・う」


 エイミーも調子よく乗ってくる。


「ありがとぅ……ですわ」
「声が小さいわ姉様!」


 俺が四つ上の姉に活を入れる。
 エリザベスは涙目になりながら、懸命にお礼を言った。


 こうして恥ずかしがりで可愛い姉のエリザベスを指導しつつ、夜は更けていくのであった。
エリィ 身長160㎝・体重86㎏(±0kg)


次回、甘い旋風が巻き起こる…
『イケメンエリート、恋の舞踏会』乞うご期待!
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ