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エリィ・ゴールデン ~ブスでデブでもイケメンエリート~ 作者:四葉夕卜/よだ

第二章 異世界ダイエット

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第10話 魔物とイケメンエリート

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 グレイフナー王国北部に位置する「ヤランガ大草原」は奥地に行くほど湿地帯へと変化し、死を覚悟してさらに進むと沼地になる。沼地は未知の生物や魔物、底なし沼が点在し、入り込んだ者を容赦なく食らい尽くす、前人未踏の秘境であった。

 王国では「ヤランガ大草原」の五分の一までを王国領土と定め、その先を進入禁止区域とし、進む場合には冒険者協会を通して許可を必要とさせた。あまりにも危険なので、おいそれと国民に近寄らせないようにしているのだ。

 そんな規則を作らなくても誰も近寄らないほど「ヤランガ大草原」は危険だ。進入禁止区域を越えると凶悪な魔物が激増し、生半可な冒険者ではすぐ自然の掟の餌食になってしまう。さらにはC級クラス亜竜ワイバーンの魔窟があるとされていた。大草原は奥へ進むほど弱肉強食の世界が広がり、人間などはちっぽけな存在に成り下がる。

 それでも冒険者達は沼地の最終地点がどうなっているのか知りたがっていた。冒険魂が俺たちを冒険に駆り立てるッ、というむさ苦しいセリフを残して帰って来なかったパーティーがここ百年で九組。命からがら戻ってきたパーティーが三組。その十二組の中で沼地に到達できたのはわずか二組。逃げてきたパーティーが沼地入り口で、前の冒険者パーティーの遺品を見つけたのだ。他のパーティーも沼地までたどり着いたのかもしれないが、確かめる術はなかった。

 今回の実習では「ヤランガ大草原」の入り口から「進入禁止区域」へ二十分の一まで進んだところで実習を行っている。大草原の入り口から近いので、強力な魔物はほとんど現れない。グレイフナー魔法学校三年生の通過儀礼であり、この実習で実力を示すと実力者として認められる。いい勤め先に入れるし、王国へのコネもできる。


 俺はスルメの暑苦しいしゃくれ顔を見ながら、暑苦しい解説を聞いていた。


 周囲には朝日が満ち、草原に生命の彩りを加えていた。


「だから俺はこの実習で失敗したくねえんだよ。わかったかエリィ・ゴールデン」
「エリィでいいわよ、スルメ」
「だから誰がスルメだよ誰がッ!!」
「あなたよ」
「変なあだ名つけるんじゃねえよ!」
「いいじゃない。憶えやすいし」
「あ、そうか憶えやすいか」
「そうよ」

 草が服に当たる柔らかい音が響く。
 歩き続けてこの、サワサワサワ、という音にも慣れた。

 前方を歩く、ハゲ神、アリアナ、たんそく、亜麻クソ、スカーレットがちらりとこちらを見る。スルメのでかい声に呆れているようだった。

「ってやっぱりスルメかよ!!!」
「おそっ! 気づくのが遅いわよスルメ」
「だから誰がスルメだよ誰がッ!!!!!!」
「あなたよ」
「変なあだ名つけるんじゃねえよ!」
「いいじゃない。憶えやすいし」
「あ、そうか……ってその手は食わねえよッ!」
「ちょっと、あまり大きい声を出さないでちょうだい」
「誰のせいだよ誰のッ!!」
「あなたよ」
「あ、そうか。俺のせいか」

 スルメはやはり原付バイク並に扱いやすい男だった。

 ただ、戦闘に関してはなかなかに優秀だ。ほぼ詠唱なしでファイヤーボールを連射でき、狙いが正確、両手剣のバスタードソードの使い方も様になっていた。ウルフキャットぐらいならこいつ一人で全滅させられるだろう。

 先頭を歩いていた狐人のアリアナが、頬のこけた顔を右へ向け、立ち止まった。

「くる…」

 それだけ言って、杖を抜いた。

「敵は何匹いる?」
「三……四匹。中型…」
「では僕に任せてもらおう」

 亜麻クソが気障ったらしく、おもむろに杖を腰から抜き放ち、天高くかかげ、魔物のいるであろう方向へ構えた。
 もし効果音を付けるなら、シュバ、ピュキュイイン、ババッ、ズビシィ! といった具合だろう。非常にうざい。まとわりつくうざさだ。間違えて手に木工ボンドつけちゃった時ぐらいうざったい。

「ペッ。てめえ、また手柄を独り占めしようってんだな」
「今度はこのワンズ・ワイルドがやろうではないか」

 ドワーフのガルガイン、通称たんそくが息巻いている。
 スルメの名字は「ワイルド」だ。ぴったり過ぎて笑える。

「でこぼこコンビの君たちには荷が重い。後ろで隠れていたまえ」
「ペッ。ご託はいい。キザ野郎」
「誰がでこぼこコンビだ誰がッ!!」

 そうこうしているうちに魔物が俺たちに突進してくる。

 グリーンバッファローというイノシシぐらいの緑色をした魔物が四匹、結構な勢いで突撃してきた。大型バイクが突っ込んでくるような迫力がある。俺はいつでもよけられるように身構えた。デブでも横に転がるぐらいはできる。デブでもなッ。

「ウォーターウォール!」

 亜麻クソが杖を掲げると、グリーンバッファローの手前で強力な水の壁が地面から現れる。グリーンバッファローはかまわず突っ込んできて、下から吹き上げる水の圧力でウォーターウォールに弾き飛ばされてひっくり返った。

 撃ち漏らした一匹がたんそくとスルメに突進する。

 まずスルメは得意の火魔法“ファイヤーボール”をグリーンバッファローの顔面にぶち当て、怯んだ隙に距離をつめる。
 先に飛び出していたドワーフのたんそくがアイアンハンマーをグリーンバッファローのがら空きになった横っ腹へ豪快にフルスイングした。

 ブモ、という吐息を漏らしてグリーンバッファローは五メートルぐらい吹き飛び、血を吐いて動かなくなった。

 スルメは獲物を獲られたことが気に入らないのか舌打ちして“ファイヤーボール”を亜麻クソの“ウォーターウォール”で地面に倒れているグリーンバッファローへ放った。先ほどより大きなバスケットボール大の火の玉が飛んでいき、着弾すると、一匹が丸焦げになった。

「集え水の精霊よ。穿て青き刃よ。鮫背シャークテイル!」

 亜麻クソの振った杖の先から飛び出した、鮫の背に似ている水の刃が、地面を走って寝転がっているグリーンバッファローへ向かっていく。草原の地中を鮫が泳いでいるようだ。

 “鮫背シャークテイル”はグリーンバッファローを真っ二つにし、水泡になって地面に吸い込まれた。

「さすがでございますわドビュッシー様ッ!」

 感激ですぅ、といった表情でおすましバカのスカーレットが亜麻クソに駆け寄る。だから働けよお前は。って俺もか。

「僕にかかればどうってことはないさ」

 髪を、ふわさぁ、とかき上げる亜麻クソは、そりゃもうバンバンに冷や汗をかいていた。
 ビビったのか魔力を使いすぎたのかはわからないがやせ我慢もいいところだ。大丈夫か?

 ちなみに魔物はいろいろな素材になるらしい。薬、食べ物、武器、防具、その他諸々。
 使えそうな素材で邪魔にならない物だけ集め、俺たちは集まった。

「さあ進もうか諸君!」
「あっち…」

 アリアナは頭についている狐の耳を動かし、地図を見ながら指を差す。亜麻クソの魔法に大した感動はないらしい。結構すごいと思うけどな。

 あれはおそらく魔力の込め方からして上級の水魔法じゃないだろうか。

 つーか亜麻クソは惜しげもなく魔力ポーションを飲んでいる。あれ確か一瓶で十万ロンだよな。日本円で十万円だ。たっけえ。俺もクラリスから貰って一回飲んだけど、ちょびっと魔力が戻ったかな、というレベルの回復量だ。

 アリアナの音頭で、班は探索を再開した。

「あとどれくらいなの?」

 俺はアリアナに聞いた。

「三時間…」
「まだそんなにあるのね」
「遅い……」

 うつろな表情で不満げにアリアナは亜麻クソを見ている。

「他の班はもう目的地に着いていそうよね」
「だと思う…」
「もうリーダーはアリアナでいいんじゃない?」
「めんどい…」
「確かにあなた似合わないわね、リーダー」

 俺はちょっとおかしくなって微笑んだ。

「わかってるなら言わない…」
「ごめんね。私思ったことは言うタイプなのよ」
「嘘。言葉を選んでる…」
「あら、バレちゃった?」
「あなたは人の気持ちを考えて話してる…」
「そうかしら」

 営業で人の話を聞く技術は一級品まで磨かれてるからな。

「そう…」
「それよりもう少し効率よくできないのかしらね」
「みんな自分勝手…」

 戦闘はこれで六回目であったが、男三人が好き放題やってアリアナが睡眠霧スリープで後始末をする、という構図ができあがっていた。昨日、ウルフキャットに夜襲を受けたせいで碌に寝ていないし、本来なら魔力と体力を使わないように戦うべきだろう。リーダーがまとめるべきなんだが……

「ハハハ、スカーレット! 先ほどの魔法のやり方だって!? 水の愛を感じるんだよ!」
「愛なのですねドビュッシー様ッ」
「水の精霊を感じることから始めればいいのさ。我がアシル家では寝室、居間、食堂、すべてに水の精霊の石像が置いてあってね、彼女らの力をいつでも身近に感じられるようにしてあるのだよ」
「素晴らしいお考えですね!」
「ああスカーレット。この素晴らしさが理解できる君こそが水の女神だよ。なんと美しい黄金の髪だろう!!」
「おやめになってドビュッシー様。恥ずかしいですわ。ぽ」

 何が「ぽ」だよッ!
 思わず鋭いツッコミを入れるところだったわ! まじで!!

 これ以上は眼球がつぶれそうになるので直視するのはやめよう。スルメとたんそくが忌々しいという顔つきで今にも殴りかかろうとしている。いいんだぞ、思い切り殴ってやれ。俺が“治癒ヒール”で治してやる。

「エリィ、わたし頭が痛い…」
「あのおバカ達のせいね?」
「うん…」
「よしよし」

 俺はぴこぴこ動いているアリアナの狐耳を触ってから頭に手を乗せ、やさしく“治癒ヒール”を唱えた。道すがらあいつらの愚痴を言い合っていたらアリアナともだいぶ打ち解けた。淡い光がアリアナの頭を包む。

「なんかすっきりした…」
「また言ってね」
「ありがとう…」
「おう、俺も頼むわ、おデブなお嬢――サボハァッ!」

 俺は強烈なビンタをスルメにかました。
 スルメは二回転ほど錐揉みして地面に倒れる。
 レディをデブ呼ばわりとは最低な男だ。

「それで目標の魔物ってどんな奴かしら?」
「ペッ。リトルリザードだな」

 そういえばまだちゃんと話したことのないドワーフのたんそくが、残念そうな眼差しでスルメを見てこちらにやってきた。

「あなたは私のことをブスとかデブとか言わないのね」
「なんだあ? そんなこと言うわけねえだろうが」
「中型の魔物…」
「強いのかしら」
「ランクはEだ。大したことねえな」

 たんそくは肩に担いだアイアンハンマーを担ぎ直した。

「群れで行動することが多い。ベロに触れるとマヒで動けなくなるから、ベロ攻撃に注意だ」
「それは厄介ね」

 マヒ毒や状態効果、いわゆるバッドステータスってやつを解除する魔法は上位の木魔法だ。光や白魔法でもある程度の緩和する魔法は存在するが、瞬時に効果は出ない。上位の木魔法が使えるメンバーはこの中にいないから、マヒ毒を全員が食らうとまずい事になる。ちなみに三年生で上位魔法を使える奴はこの学校にいない。

「大丈夫だ。なんかあったら俺が守ってやるよ」

 たんそくはツバを吐いて、ぶっきらぼうにそう言った。

「たんそ……ガルガイン。ちょっと見直したわ」
「おめえ今たんそくって言おうとしなかったか!?」
「――レディがそんなこと言うわけないでしょ」
「おめえ……まあいいか」

 たんそくには男気があったので、俺は心の中でしっかりと名前で呼ぶことにした。

 ちなみに俺はあだ名を付けるマジシャン、と会社で言われていた。犬のようによく舌を出す安藤という上司はポメラニアンドウ、略して「ポメアン」。ななめを向いたまま話す受付嬢は「クリステル」。絶対に書類不備を出さない後輩は「仕事人」。廊下の真ん中をわざと歩いて、右手を何度も振ってどけどけ言うむかつく人事のおっさんは「しゃぶしゃぶ」。

 懐かしき日本を思い出しつつ前方への警戒はリーダーの亜麻クソに任せ、俺とガルガイン、アリアナで話をしながら歩いて行く。

 ガルガインはグレイフナー王国南部の出身で、家族で一番魔法才能があったので入学試験を受けたそうだ。親類一族はもれなく全員鍛冶屋で、冒険者同盟が近くにあるため結構裕福な生活をしており、こうしてガルガイン一人を入学させることができているらしい。学校を卒業したら冒険者になって未開の地へ挑戦するのが夢、とツバを吐きながら言う。

 一方のアリアナは特待生で入学した優秀な生徒だった。過去のことはあまり話したがらない。強くなって魔闘会で勝ちたい、と言っていた。どうも過去にいろいろあったみたいだな。これ以上聞くのは無粋だからやめておこう。

 ちなみにスルメはデブだブスだと俺に突っかかってくるので、その度にビンタをお見舞いしている。いや、ビンタしたせいで突っかかってくるもんだから、無限ループになっていた。
 ビンタする、このデブ、ビンタする、なにしやがるブス、ビンタする、いい加減にしろよデブス、ビンタする、こ…このおデブ女、ビンタする、あの…ちょっと体力が、ビンタする、“治癒ヒール”かけてくれよゴールデン、ビンタする、やべえ…頬が取れそうだ、ビンタする。

 後半、勝手に手が動いていた気がしたけど気にしない。

 そうこうしているうちに目的地に到着した。大草原の真ん中に、ぽつんとある大岩は遠くから見てもよく目立った。人間が三十人ぐらいは乗れる大きさで、高さは三メートルほどある。学校から配られている実習の手引きには、この大岩の上に目的地へたどり着いた証があるそうだ。証ってどんなんだろ。

 亜麻クソが格好をつけて“ウインド”を使いながら岩を登る。
 途中、ずり落ちそうになって、俺とガルガインとスルメは「ぷーッ」っと笑いを噛み殺した。

「諸君! 証があったぞ」

 亜麻クソは声を張り上げた。

「何があるんだよ!」

 スルメが大岩にいる亜麻クソを見上げながら叫ぶ。

「短剣のようなものが突き刺さっている!」
「わかった! さっさと抜いてくれ!」
「抜けないんだ! 何か魔法がかかっているらしい」

 その言葉で全員、大岩をよじ登る。いやデブには辛いよ。三メートルのロッククライミングはね、ひじょうに辛い。体重九十キロ近いからね。
 先に上がったスカーレットが“ウインド”で邪魔してきやがるから余計に時間がかかった。どんだけ性格が悪いんだあいつ。

 大岩の中央には亜麻クソの言うとおり短剣が突き刺さっていた。無骨なデザインの柄が地面から見え、どのくらい深く刺さっているのかはわからない。亜麻クソが短剣、と言ったのは持ち手が短剣っぽいデザインだったからだろう。

「俺がやる」

 ガルガインがアイアンハンマーを放り投げ、ペッ、と両手をツバで濡らしてしっかりと短剣を掴むと、一気に引き抜こうとした。だが短剣はぴくりとも動かない。ガルガインの顔と腕がどんどん真っ赤に染まっていく。

「うおおおおおお……」

 そんな気合いのかけ声もむなしく短剣は大岩に刺さったままだ。ついに力尽きてガルガインは尻餅をついた。

「はぁはぁ…かてえ…」

 俺は気になって短剣をよく観察する。

 持ち手には皮布が包帯のように適当に巻かれているだけで、なんの変哲もない。ひょっとしたらと思って、巻かれている皮布をほどいていった。皮布の裏には、びっしりと文字が書かれ、うっすらと光を放っていた。俺はすべてほどいて全員に見えるように、地面に広げた。

「魔道具の一種かしら」

 スカーレットが偉そうに腕を組んで言った。

「さすがは美の女神スカーレット! 間違いない!」
「たぶん封印の魔法が付与されている…」
「封印?」
「うん…」

 アリアナが痩せこけた顔で不吉なことを言う。

「さすがグレイフナー魔法学校ね! きっとこれも課題のひとつなのよ!」
「素晴らしい推理だよ美の化身スカーレット!」
「待ちたまえ。今回の実習ではそのような課題はない」

 ずっと黙っていたハゲ神ことハルシューゲ先生が鋭い眼光で周囲を見回した。

「おい、こんなんが落ちてたぞ」

 ガルガインが木でできた学園のレリーフを持ってきた。

「それが目的地到達の証だ!」

 ハルシューゲ先生が思わず叫ぶ。

「ということは…」
「あの短剣って…」

 俺とアリアナが、皮布に書かれた封印の文字を見て、顔を見合わせた。

「うおおおおおお! 抜けたぜッッ!!!!」

 振り向いたときには遅かった。
 スルメがドヤ顔で突き刺さった短剣を引き抜いて、意気揚々と振り回している。

 すげえ嫌な予感がする……

「ん、どうした? 俺の凄さにみんな声もでねえか?」

 スルメは事態を把握していないのかアホ面で俺たちの顔を覗き込む。

 ゴゴゴゴゴ、という地響きがし、大岩が揺れ始めた。俺たちは全員膝をついて、揺れがおさまるのを待つ。
 さらに大きく揺れたかと思うと、短剣が刺さっていた部分に亀裂が走り、大岩が真っ二つに割れた。俺たちは地面に放り出された。

「うおっ!」
「うわっ」
「きゃあ!」
「イテッ」
「…」

 地面に倒れた俺は、すぐさま飛び起きた。


 前を見ると信じられない光景がそこにはあった。


 割れた大岩から、禍々しい雰囲気をまとった骨だけの動物が這い出してくる。落ちくぼんだ頭蓋骨の眼球部分には黒い光のようなものが渦巻き、確実にこちらを見据えていた。恐竜? 博物館で見た恐竜じゃねえか! 五メートルぐらいはあるぞ!

 やばくねえ? これやばくねえか?

「あ、あ、あなた何てことしてくれたんですのッ?!」

 スカーレットがスルメに向かって指を差した。
 多分、あの短剣には『何か』が封印されていたんだ。

「え? あ? なんだ、これ…」
「こ、これは…」

 スルメとハルシューゲ先生が絶句する。

「ボーンリザード…」

 アリアナが杖を握りしめてそう呟いた。
エリィ 身長160㎝・体重87㎏(±0kg)
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