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(個人)アミノ酸タクシー
作:BJ


ちっ・・また乗車拒否かよ
なかなかタクシーが捕まらない
世間は不景気でタクシー業界もあがったりとテレビで言っていたのに
今日は不景気も何のその
道行く人が上げる手手手手手
飛び交うタクシータクシータクシータクシータクシー

それなのに俺だけまったく捕まらない

「俺は幽霊か!まったく見えてねぇのかよ!」

“キィィィィィィイイィィーーーーッッ!!”

とその時俺の横に一台のタクシーが止まった

“ガチャッ・・”

と同時にドアが開いた

運転手は無表情で前を向いている
タクシーのボディーには『(個人)アミノ酸タクシー』と書いている

俺は転がり込むようにタクシーに乗り込み前を向いたままの運転手に行き先を告げた

「池袋までお願・・」

“バタムッ!”(ドア閉まる)
“ガパァーーンッ!”(タクシーの屋根開く)
“バシュゥゥウウウウウゥーーーーーンッ!”(そのまま真上に座席ごと天高く舞いあがる)

客「ぁぁぁああああああーー    ↑空↑    ーああああああぁぁぁーーっっ!!」

“ドガッ!”(元の席に収まる)

運転手「池袋ですね・・」
客「ぁぁあああああっ!! ああああぁぁ!! ぁぁぁあああああああっっっ!!!!」

“バシンッ!バシンッ!ビタンッ!バチンッ!”(運転手の2往復ビンタ)

運転手「ぁあ!あぁ!言うな!!」
客「ハァハァハァハァ・・ハァハァ・・い、池袋までお願いします」
運転手「きゃぁああああああっっ!!いやぁぁあああああっっ!!もういやぁぁぁあああああああっっっ!!!」

運転手は大声で叫びながら左手で高速パッシング、右手で高速クラクションの乱打!乱打!乱打!

客「ぅわぁぁあああああああああっっっ!!ぁああーーーーっっ!!ああぁぁーーーっっ!!」

客もハコ乗りしながら大絶叫!

“ボコッ!ドガッ!ボクンッ!スコンッ!”(運転手のフック!ボディ!アッパー!裏拳!)

運転手「あぁ!ぁあ!言うな!!」
客「あ、あんたが悲鳴をあげるから・・」
運転手「・・・あぁ・・なるほど・・いやね、お客さん、今俺の耳の中にこれっくらいの(指で1センチくらいの寸を示し)瀬戸内寂腸の大群が俺の左耳から入っていって鼻の穴からその寂腸が今度はカジキマグロになって出て来ては右耳の中に入っていったんだよ、だから今俺の頭ん中でカジキマグロの大群がグルグルグルグル回遊してるんでありますっ!中隊長殿!」
客「・・ぼ、僕も今それが何となく見えたよ・・し、しかし・・今のは確かカジキマグロじゃなくってカ、カンパチの群れ・・」
運転手「・・カ、カンパ・・カ・ン・パ・・カンパチィーノォッ!カンパチィーノォッ!アルパチィーノォッ!アルパチィーノォッ!」
客「デニィーロォオオッ!ロバートデニィーロバートデニィーロバート・デニィィイイロオオオオッッ!!」

“シュボッ!”(運転手がタバコに火を着け)プゥハァアァ〜

“コキッ!コキッ!”(客が首の骨を鳴らす)コキコキッ!・・

運転手「これ、喰うか?」
お菓子を差し出す
客「あ、いただきます・・」
運転手「旨いか?」
客「旨いっすよ」
運転手「旨いってお前・・どう旨いんだよ?」
客「どうってあんた・・そうだねぇ、しいてこの味を表現するならばぁ・・あんたのアフロヘアーと同じですって感じかな・・」
運転手「・・ほう・・なるほどね・・俺の・・アフロか・・」
運転手が自分のアフロヘアーの一部を千切って食べてみた
運転手「・・うん・・うんうんうん・・一緒じゃん!」
客「外してよぉぉおおおっっっ!!だから外してってばよぉ!そのアフロをよぉぉおおおおおおっっっ!!そしてそそそぉ〜して!全部僕に食べさせてってば、てってば、てってばぁああって!」

“ドガッ!ドガッ!ドガッ!ドガッ!ドガッ!”

運転手は後部座席側の自動ドアを開けるとスタッと車から降り、後部座席に方へ回り込み客の頭、顔、体、足に蹴り!蹴り!蹴り!蹴り!蹴り!
運転手「落ち着けぇええっ!落ちつかんかぁああっっ!!中山軍曹ぉおおおっっ!!」
そして運転席にへと戻り
運転手「たとえばだぞ・・このアフロをアマゾンの密林だとしようじゃねぇか、そしてこれを全部外したとして、それをお前が食べたとして地球温暖化が少しは救えるのか?」
客「あたりまえだ」
運転手「何があたりまえなんだ?」
客「知りたいかダーリン」
運転手「ああ、勿論だともベーベェー」
客「じゃちょっと車を止めろ・・止めてったら止めてぇぇぇえええええっっっ!!!そしてあそこのコンビニで俺があんたが心底納得出来るようなあんた自身の脳味噌のパーツを買って来るから」
運転手「それはお前自身も納得出来るような俺自身の脳味噌のパーツなのか?」
客「それは俺自身のプライベートだ。だからあんたは俺自身のプライベートに立ち入る余地はない、だからあんた自身のパーツはあんた自身のプライベートということだ」
運転手「シュァ・・OK!ノーモアヒロシマ!・・早く買ってきな・・お、ちょっまて!人質にお前がおんぶしてるその爺さんは車の中に置いて行け」
客「・・ォォマイガッ・・これで良いんだな、じゃ行ってくるぜ!」
客は両手を肩まで上げて広げて見せ首を振りながらコンビニへと入っていった
5,6分で客は戻って来た
客「ただいま・・」
運転手「俺のパーツは?」
客は袋の中からメロンパンを取って運転手に差し出した
運転手「メロンパン・・これが俺自身のパーツなのか?」
客「ああ、そうたい、それがあんたのパーツたい」
運転手「そうたいて・・パーツたいって、急にお前博多弁・・」
客「そのメロンパンがどのようなスキル、セオリー、プロセス、ディテールを経てあんたのパーツになっていくんだろうかなっ!?」
運転手「俺はセロリとかチーズは好きじゃねぇっ!コーラはないのかコーラは!」
客「ふん!よく言うぜ、あんたはもうすでにあんた自身がコーラの瓶の中に入ってるじゃん」
運転手「てか、お前はファンタの瓶の中じゃん」
客「一つになろう」
運転手「俺とお前が混ざり合って行く・・」
客「そして一本に・・」
運転手「なんて気持ちが良いんだ・・炭酸がすっごく効いている・・」
客「ああ・・だんだん俺があんたに・・あんたが俺に・・甘ぁ〜い・・甘ぁ〜い・・ぁぁ・・意識が・・薄れて・・行く・・」
運転手「もっと振れ!もっともっともっと自分を振れ!シェイク!シェイク!シェイク!ああ・・俺もなんだか・・お前が俺で俺がお前でお前が俺で俺がお前でお前がバカで・・」
客「ぇ?・・ラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンラセンリングリングリンギリングリングリングリングリングリングリングリングジュオンも怖ぇぇ〜・・」
運転手「DNADNADNADNADNADNADNADNADNADNADNAIMFWHOFBICAIWBCNHKYMCA・・」

“チュンチュンッ、チュンチュンッ、チュンチュンッ、”

パパ「おはよう美香〜!アサガオさんにちゃんと水やったかぁ〜!?」
美香「あ、おはようパパ!うん、さっきちゃんとアサガオさんにお水いっぱいやったよ!」
運転手「ん〜ん、やっぱ朝一の水浴びは気持ちいいなぁおい」
客「そうだね、あ・・また体が伸びていゆく・・ぁ・・あ・・どんどんどん伸びてゆくよぉぉ〜・・」
パパ「み、美香・・み、美香・・」
美香「パパいや!今日はいや!お願いやめてったらぁあああっ!いや!いやよぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ!!!パパァァアァァアアアァァッッッ!!!」
運転手「まぁ〜た始まりやがったぜおい・・」
客「へへっ・・始まった始まった・・」

“キィィィィイイイィィィ〜ッッ・・”

運転手「120万ペソです」
客「持ってません」

“キキカカカカカッ・・ズィィィイィーーーーンッ・・”

運転手「標準よぉ〜し・・・・・・・撃てぇえええっっ!!」

“ズドッゴォォォォオオオオオオオオオオオーーーーーーーーンッッッ!!!!!”

個人アミノ酸タクシーにとって無賃乗車は決して許されない・・乗客の男は当然のことながら池袋から再びもと来た新宿まで『必須アミノ酸個人タクシー・スペシャルバズーガ小峰ファイブG』によって座席ごと北斗七星が輝く夜空の彼方へ街中に轟く爆音と共に天高く打ち上げられたのだった

                      〓END〓















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