随分と長い時間をかけての久々の投稿!
三ヶ月間の間、更新されていません扱いになってしまったので、これはイカンと。
本格的な再開は夏になってからでしょう。(恐らく五月、六月あたりから本格再始動)
――七月三十日。Fエンゼルの、予選通過から翌日の事である。
予選通過はしたものの、仁の反則スレスレの戦いは、栄光の道を歩いていた天使達を、どん底に落とすには充分すぎるものであった。
結局は、試合が終わった後も、池と仁の口論は終わらずに、次の日に反省会を行うという三崎の判断により、その場は収められた。
――そして今、Fエンゼルのレギュラーである、三崎、池、そして仁の三名と、顧問の石田先生が集まり、史上稀に見る、険悪な反省会が行われていた。
「ま、反省会だから、言い争いの続きをしろってわけじゃないからね、一応」
最初に牽制したのは、冷静に状況を見ている三崎である。最も、一日経った事により、二人はかなり落ち着いているようである。それに念の為に、三崎から池に対して、安い挑発に乗らないように、厳重注意がされていた。
(仁は利かん坊だからアレだけど、池なら止められる……って思いたいけど、池はあれで短気だからなぁ……)
顔には出さなかったが、一人、心の中で苦笑いを浮かべる。
「――で、先輩よぉ、わざわざ呼び出したんだ、言う事はあんだろ?」
「えっ、あぁ……そうだけど」
「仁、お前は先輩に対する、口の聞き方を考えろ」
やはり予想通りの展開になりつつある。チラリと横目で石田先生を確認すると、これはこれで呑気に茶をすすっている。普通ならば、これだけ言い争いをしている生徒を、目の前にしたならば、止めるのが普通の教師だが、石田先生はどうもそれを楽しんでいるようにも見える。
(ははは……何か最近、こんな役目ばっかりだな)
三崎は内心で苦笑いしつつも、状況を高速で整理する。
「えーと、とりあえず二人とも、何があっても喧嘩はやめやめ。まずは昨日の一件、あれに関しては僕もやりすぎだと思っている。仁は今後こういう事がないように……」
と、横目で仁を見ると、全く聞いていないような素振りを見せる。続いて反対方向を見ると、池がそれに対する睨みを利かせている。
「……ごほん。それで大会本部からは次に一度でも、昨日のような事があれば仁の出場停止、二度あればチームとしての出場権利剥奪、って事になった。ようはスポーツマンにあるまじき行為があったら、その時点でアウトという事だ。良いね、二人とも?」
交互に二人を見ると、お互いが沈黙を決め込んでいた。
池は当然という認識の為か、仁は読み切れない。更に石田先生を見ると、こちらはこちらで何を考えているのかわからない。
「まぁ、そういう事で。今日はこれで解散ね、次のベスト8戦は石田先生からの連絡網で伝わるはずだから。……では石田先生お疲れ様でした」
一礼をして部屋から出て行く三崎。それに連なって池も一礼してから出る。
やや遅れて椅子から立ち上がった仁だが、
「待ちなさい、仁」
と、石田先生に呼び止められる。
「何だよ、じじい。あんたも説教かよ?」
仁をまあまあと手で制すると、仁もそれに従い椅子に座り直す。
「どうするかね、仁」
「何が?」
「あと一回、昨日のような行動をすれば、出場停止処分だ。そうなったら私との約束を、守れないねぇ」
石田先生の言葉に、仁はただ無言で聞いていた。
「仁は私との約束を果たそうと、少しやる気が溢れすぎてしまっただけなんだよね」
「くだらねぇ、はったおすぞっ、じじい!」
「そうっ、その気迫だよ! 若いんだから無駄に冷静じゃイカン。……まだ気性の荒さは目立つが、仁はそうして暴れ回るくらいの元気がないとね」
「……気持ち悪い奴だ」
「はっはっは、期待しているよ?」
その言葉に仁は「ケッ!」と悪態をつき、部屋から出て行く。
「困った困った」
一人残された石田先生は、うっすらと、しかし力強く笑っていた。
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