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カジヤノキヤクビト 作者:No.

工房日誌 2017.6~

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6月30日雨 『作者1名』

「新しいの、入ったぞー」

降りやまない雨が店の前を打ちならし、小さな水溜まりを作っていく。軒先には、作務衣姿で頬杖をつくカルラが座っていて、その隣には、月末の客が当然のように座っていた。

「カルラさん、私は思うのです」
「何をだ?」

いつになく真面目な表情で、No.は空を見る。そして、おもむろに口を開いた。

「そろそろ"電撃"とか、"MF"とか、その辺からスカウトされるのではないかと――――」
「寝言は寝て言えよ?」
「夢くらい最後まで語らせて下さいっ!」

ふざけた事を言っているからである。
No.は立ち上がり、一呼吸してから話を変えた。

「まあ、冗談はさておき」
「目が本気だったぞ?」
「今月の報告ですね!」

楽しそうな声で無視され、カルラは面倒になって口を閉じる。一人笑みを浮かべるNo.は言った。

「なんと、コラボ企画が始動し、コラボ作品も投稿しました」

なんと答えれば良いのか、しばらく考えに考えたカルラは、No.を見て呟く。

「へぇ……」
「もっと興味を持ってくれないの?」
「見ての通り、忙しいから無理だ」
「座っているだけですよね? 分かりやすい嘘は止めて下さい、泣いてしまいます」

不愉快そうに口を尖らせるNo.は言う。

「えーと、随時執筆していきます!」

結局、内容は薄かったのか、適当に終わってしまう。しかし、No.は構わずに話を続けた。

「次に、レビューを頂きましたっ!」
「お前は貰ってばかりだな。たまには返したらどうだ?」
「ぐうの音も出ませんっ! 応援、有り難く存じますっ!」

それでも何故か元気そうに言う。

「あと、他の連載作品についてアンケートを取りました。ふざけて入れた三択目が一番になりました」

品物の前をふらふらするNo.が、物欲しげな表情でこちらを見ているため、カルラは仕方なく口を動かす。

「一応聞いておくが、どんなやつだ?」
「『がんもどき』です」
「……お前の知り合い、狂ってんやがんな」

どういうアンケートをしたらそうなるのか、そんな事を考えていると、No.は真顔で返す。

「まあ、書いたらそれなりに好評だったので、複雑ですね」
「書くお前もお前だな」

呆れた声で言うカルラに、No.は視線を左右に動かしてから尋ねた。

「そういえば、クリョクちゃん達は?」
「風呂だ。さっき雨に濡れたらしいからな」

それを聞いてから、何故かそわそわと落ち着かない様子でこちらを見るNo.は、ゆっくりと唇を動かした。

「覗いてはダメですか? 下心はありませんから」
「ダメに決まってんだろ。俺が怒られるから」
「熱意はありますっ!」
「なおさらダメじゃねぇかっ!」

雨空の下、そんな声が響いた。
6月も終わりです。
No.(?)
弱点……寝不足、低気圧
備考……寝不足と低気圧で能力が下がり過ぎでした。最近、出来が悪いのはそれが理由です。申し訳ありません。
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