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欲望とは
欲望というものは満たすために存在する。
欲望が発生し、それが満たされない状態に置かれると、エネルギーが発生する。
多くの場合、人はそれを満たすために行動する。つまりそれが人を動かすエネルギー源
となるわけである。
欲望というのは穴である。その穴を埋めると欲望は消える。
欲望がある状態と言うのは、エネルギーの高い状態であり、安定していない状態である。
そして欲望がない状態と言うのは、エネルギーが低い、そして安定している状態である。
話が飛ぶが、この世界が、いわゆるビッグバンにより誕生したのだとすれば、それはどういう理屈から考えられるだろうか。
何も無い状態に、穴があき、それを埋めるために行動する、これを宇宙創成に当てはめて
考えると、宇宙が誕生したことは、逆に言えば、不安定な状態に移行したことになると思う。
そして今は穴を埋め合わせようとしている状態、満たそうとしている状態である。
宇宙が誕生する前は何もなかった、何も無い状態からなぜ、宇宙が生まれたのか。
この問いに、たとえば私が真っ白な画用紙に、絵を描いたとする。その絵を描く前には
なにがあったか、そう問われれば何も無かったと答えるしかない。これと同じことである。

私は無欲であることとは、極めて不幸なことであると思う。欲望の大きさに比例して人は
幸福を追求しようという原動力を秘めることができるのだから。
欲望がなくなってしまう原因として、あきらめや、過度の抑圧が考えられる。欲望が満たされ続けない状態に長く置かれることで、エネルギーは高いがストレスも高い状態になる。
そこで欲望そのものを縮小することにより、ストレスを緩和させるのだ。この副作用として
ストレスは減るが無気力感、虚脱感が残る。
これが一時的なものであれば、まだよいのだが、慢性的になると、非常にまずい。
生きていることに意味を見出すことができなくなり、日常生活を送ることにさえ支障をきたすようになる。
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