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うーちゃん・くーちゃん 

【なろう版】真夜中の不思議な出来事

作者:菜須よつ葉
なろう作家様の3名様に出演をお願いして快く承諾していただき、この作品ができました。

舞台が小児科病棟のため「君」「ちゃん」呼びで表現してあります。大変失礼しました。
にこにここどもクリニックに、今日初診のお友だちが受診にきました。

ママに連れられ足取り重く受け付けに行き受付を済ませて待合室で順番を待っています。

暫く待っていると診察室の扉が開き看護師さんが扉から出てきて患者様の名前を呼びました。

『らの君、診察室へお入りください』

看護師さんが、らの君を呼ぶ声に何をされるのかわからない子ども心に恐怖が勝り、らの君は泣きそうです。

ママに手を繋がれて診察室へ入りました。先生の前の椅子に座ったらの君に、にこにここどもクリニックで一番優しいと言われている北山先生が声をかけました。

『らの君、こんにちは』

らの君に話しかける北山先生。外来担当の看護師さんも、らの君の横にきました。そして声をかけました。

『らの君、こんにちは 頑張ろうか?』

と微笑みました。らの君は優しい看護師さんにすっかり安心をして、ママの手を離してすっかり診察モードになりました。男の子は決断すると幼くても男らしくなります。北山先生が聴診器を持ち、らの君に話しかけます。

『らの君、これで もしもしして良いかな?』

男らしい決断をしたらの君は

『いーよ』

らの君はしっかり答えました。隣で看護師さんが『らの君、かっこいいよ』と褒めて頭を撫で撫でしていました。褒めながら診察フォローに入る。診察しやすいようにらの君の上着をまくり上げて素肌を出しました。北山先生が聴診器を胸に当ててらの君の聴診をしました。北山先生は「はい、良いよ。次は後ろね」と言うと看護師さんが上手に椅子をクルッと回転させて背中を向けて上着をまくる。北山先生はサッと聴診を再開しました。

『らの君、ありがとう。頑張ったね。もう一つ頑張れるかな?』

らの君に質問をする北山先生

『痛いの嫌』

素直に返事をするらの君。

『痛くないよ。あーんして喉が赤いかな? 腫れていないかな?って診るだけだよ』

痛くないよアピールをする北山先生にらの君は

『診るだけなら、いーよ』

らの君はしっかり診察を受けることができました。

元気はある様子だけど熱があり食事が摂れていないため入院して持続点滴を入れ体調管理が必要と判断。

らの君は入院となりました。らの君はママと看護師さんに手を繋がれ入院病棟入り口まで来ました。

内科病棟入り口には、大きなうさぎのぬいぐるみの うーちゃん。

うーちゃんが、らの君を見守っています。看護師さんが、らの君に話しかけます。

『らの君、このうさぎさんね「うーちゃん」って言うんだよ。握手して病室行こうね』

と言ってらの君をうーちゃんの前へ促して様子を見守る。

らの君はうーちゃんを見つめて握手をしながら「うーちゃん」って呟きました。

初めての入院に不安が溢れてきたんでしょう。そんならの君をうーちゃんはちゃんと見ていました。

うーちゃんは、にっこり微笑み病室に向かうらの君の後ろ姿を見送りました。

看護師さんに連れられて入った病室は4人部屋でお友達が二人いました。

『さらちゃん、めいびちゃん新しいお友達のらの君です。仲良くしてあげてくださいね』

声をかけながら病室に入り、らの君をベッドに案内する看護師さん。

『よろしくね』

さらちゃんがお返事をしました。

『お話しようね』

めいびちゃんもお返事をしました。らの君はちょっと照れくさいのか小さな声で

『よろしく』

と、言いました。らの君はママに「お家に帰ろう」とお願いをしました。

『元気になってご飯が食べられるようになったら直ぐに帰れるよ』

らの君を励ますママ。看護師さんがらの君に話しかけました。

『らの君、パジャマに着替えて点滴しようね』

笑顔で話す看護師さんにつられて、点滴が何なのか知らないのに「うん」って言ってしまいました。

後で後悔することになる、らの君。

『わぁ、さすが男の子は格好良いわね! それじゃあ着替えて点滴しようね』

嬉しそうならの君の担当看護師さん。ベッド周りのカーテンを閉めてお着替えをさせられるらの君。

らの君の着替えが終わるとママはカーテンを開けて、さらちゃんとめいびちゃんとお話をはじめました。

そこに看護師さんがナースステーションから、らの君の点滴を持って戻ってきました。

『さぁ、らの君。点滴するよ』

と声をかけますが、らの君はポカンとしています。らの君ママは、らの君にプレッシャーをかけます。

『らの、女の子が見てるから泣いたら恥ずかしいよ』

そう話すらの君ママの言葉に看護師さんは笑っていました。らの君は、ママと看護師さんを見て今から何が始まるのかドキドキです。さらちゃんとめいびちゃんの声が聞こえてきました。

『めいびちゃん、点滴だって』
『うわぁーーめいび、あれキライ。痛いもんね』
『うん、凄く痛いよね。泣いちゃうよね』

二人の会話から、らの君は点滴が痛いものかも知れないと知る。怖くなってきて暴れてしまうらの君。

担当看護師さんが、ナースコールを押しました。

「はい、どうしました?」

ナースコールが繋がりました。らの君の担当看護師さんが

『看護学生ひとり来させてくれる?』
「はい、わかりました」

ナースコールで応援を呼び来るのを待つ。その間らの君はドキドキが止まらない様子で、泣き出しそうだけど泣いたら恥ずかしいとママに言われているので男らしさを発揮するらの君。暫くして白衣の違う看護師さんが入ってきました。

『遅くなりました。フォロー入ります』

らの君の担当看護師さんが、今入ってきた白衣が違う看護師さんに話しかけました。

『菜須さん、ありがとう。らの君の腕を押さえてくれる? お母様はらの君の身体を押さえてもらえますか?』

テキパキ指示を出す看護師さん。そして点滴処置の準備をしていく。そしてあっという間に点滴の針が刺さり固定して点滴落下速度を調節してあっという間に終わりました。

『はい、終わり』

看護師さんの声に、らの君の可愛いお目々に涙が浮かんでいました。それでもホッとした表情をしましたが左腕の点滴が気になっている様子のらの君。

『菜須さん、フォローお願いね』

と声をかけて看護師さんはナースステーションへ戻っていきました。

『らの君、初めまして。看護師さんになるお勉強をしている菜須よつ葉です。よろしくお願いします』

らの君と話し始めた看護学生。

らの君は、看護学生をじっと見つめてから小さな声で「うん」とお返事をしました。

『らの君、これね点滴って言ってね らの君の身体に大切なお薬を少しずつ少しずつ時間をかけて身体の中に入れているんだよ。だから、抜けないように気をつけようね』

説明する看護学生の言葉を一生懸命聞いてくれた らの君。指導看護師に呼ばれて病室を出た看護学生。

『ねえ、らの君 痛くないの?』

めいびちゃんが、らの君に声をかけました。

『痛くない(今は)』

らの君は、全部言えませんでした。半分は心の中で思ったこと。

『へぇ~、凄いね。それ抜けたらもう一回するんだよ』

さらちゃんが、点滴経験者の先輩なので教えてあげます。

らの君は、あの痛みを思い出してブルッと身体が震えました。

それから、3人仲良くベッドに座ってお喋りをしていたら、あっという間に面会終了時間です。

めいびちゃんのママもさらちゃんのママも慣れたように声をかけて帰る準備をします。

らの君は、ママに帰ってほしくありません。

泣き出しそうな、らの君にめいびちゃんとさらちゃんが声をかけました。

『寂しくないよ。うーちゃんがいるから楽しいよ』

と教えてあげます。真夜中の出来事なので、まだまだうーちゃんの出番ではありません。

ママ達が帰り、看護師さん達による夜の一人ずつの見回りと検温の時間が始まりました。

これが終わると消灯の時間です。

さらちゃん、めいびちゃん、らの君の検温とあたたかなやり取りの後、病室の照明が落とされました。

『おやちゅみ』

声を掛け合いながら、看護師さんに見守られながら眠りにつく。

ニコニコこどもクリニック内科病棟は、静かに夜は更けてゆく。

真夜中に目が覚めた、らの君は周りを見ました。さらちゃんもめいびちゃんもぐっすり眠っています。

『らの君、一緒に遊ぼう』

声のする方を見たら、うーちゃんがいました。

『あっ、うーちゃんだぁ!!』

らの君は笑顔になりました。うーちゃんが、らの君を背中に乗せて真夜中のプレイルームへと進みます。プレイルームでは、ぬいぐるみやおもちゃ達がみんなで、らの君をお迎えしてくれています。

『さぁ、らの君いらっしゃい。みんなで遊ぼうね』

うーちゃんの掛け声を聞いてみんながらの君の周りに集まってきました。らの君を囲んで真夜中の不思議な出来事の始まりです。そんな時、うーちゃんがまたピョンピョン跳ねて何処かに行きました。

プレイルームの扉が開いたと同時に

『らの君、ひとりで楽しんでたの、誘ってくれたら良いのに』

さらちゃんが、ほっぺたを膨らませて怒っています。

『だって、寝てたんだもん』

らの君は小さな声で言い返します。

うーちゃんが、さらちゃんとめいびちゃんを連れてきてくれました。2人が加わり、らの君は嬉しそうです。たくさん遊びます。うーちゃんが、らの君、さらちゃん、めいびちゃんを順番に背中に乗せて、くーちゃんのところに連れて行ってくれました。うーちゃんから3人へ特別のご褒美です。

くーちゃんは、外科病棟のぬいぐるみなので内科に入院中の子は遊べないのですが、外科病棟が落ち着いていた事、3人が仲良しだったのでうーちゃんが秘密だよ。と言ってくーちゃんのところに連れてきてお喋りをして内科病棟へ帰っていくうーちゃん。らの君もさらちゃんもめいびちゃんも、くーちゃんをとっても気に入りました。

『いちばんは、うーちゃんだよ』

めいびちゃんが、うーちゃんに言いました。うーちゃんが『めいびちゃん、ありがとう』と言って、めいびちゃんのほっぺにチュってしました。

3人は真夜中の出来事を楽しみました。らの君を真ん中にして3人で手を繋いでうーちゃんと内科病棟のお部屋に帰りました。朝、看護師さんに起こされるまでぐっすり眠っていた、らの君、さらちゃん、めいびちゃんでした。

うーちゃんが見守る、ニコニコこどもクリニックの内科病棟。

今朝も看護師さんたちは『昨夜も夜中に泣き出すことない良い子たちばかりだったね』とナースステーションで交わされる会話になっていました。







らの様、長岡更紗様、銘尾友朗様。
ご出演本当にありがとうございました。

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