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Bitter Love
作:七色 鈴音




彼にメールを打った。
まだ返ってこないって分かってても返ってきてないかと問い合わせたりする。
返ってこなかったらどうしよう?
不安になる。
それで溜め息を吐いた。
こんなにドキドキするくらいなら、初めからメールなんてしなきゃいいのに。




高校生活が始まって、もう2ヶ月近くが経とうとしていた。
高校は楽しい。
制服は自由だし、携帯を持ってきてもいいだなんて、中学の時には考えられない。
何より、友達がいい。
よく気が合う。
男友達も、次第に出来始めて好きな人も出来た。
圭祐(けいすけ)
仲間内からはけいって呼ばれてて、私もそう呼んでる。
メールは、よくする。
だけど返事はまちまち。
いちいち送るたびにドキドキしながら返事を待ってる。
けいが他の女の子と話してるのなんて見たくない。
片思いが辛いのはいつもだけど、今回は度を過ぎて辛いような気がする。
高校になったら彼氏が出来るとかいうのは漫画の中だけ。
甘い甘い恋愛も同じ。
現実はしょっぱくて苦い恋愛なんだよ。

「昨日どうしたの?」
「なにが?」
「メール。」
「あぁ、忘れてた。」
そっけない返事。
私はこいつのどこに惚れたんだろう?
そう思うのに、今まででこいつが一番好きだ。
おかしいよ、自分。
「いいなぁ、梨奈は圭祐くんと話せて。」
ゆうこも、けいのことが好きだと言っていた。
私はゆうこにはけいが好きだと言っていない。
できるならゆうこに譲ってあげたいけど。
「ゆうこも喋ったら?一緒にけいのとこいく?」
「そんな勇気ないよ。」
そういって、ゆうこは笑った。
ゆうこの笑顔は癒される。
ゆうことの関係を壊したくない。

「けい!」
帰り道。
私は一人で帰っている彼を見つけて駆け寄った。
周りには誰もいない。
「一人?」
「おう。」
「一緒に帰ってもいい?」
「だめ。」
「……。」
「嘘だって、いいよ。」
「けいは、私のこと嫌いなの?」
けいは立ち止まって私をみた。
「メールはあんまり返してくれないし、そっけないし……。嫌いなら、そういってよ。」
私は少し涙声になった。
俯きたいけど、けいをしっかりとみた。
「そんな風に思ってないよ。」
そういって、けいは歩きだした。
私も、後ろについて歩く。
私は少し涙を拭って、微笑みを浮かべた。
「ねぇ、けい。」
「ん?」
彼は振り向かずに応える。
「男から見た私ってどう?」

「悪くないんじゃない?」
あ。
彼の笑顔を初めてみた気がする。


ねぇ、けい。
あなたのこと好きなんだ。
片思いでいいから、好きのままでいいかな?


苦い苦い恋愛をしよう。















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