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狼につき、?

作者: きまぐれ屋

かなーり短い短編です。ちなみにお話は「狼につき、嫉妬」あたりです。どうぞお楽しみください*




イライライライラ


今の俺に効果音を付ければ、まさにこんな感じ。


なんだかんだ、原因はやっぱりあいつに違いない。


中村 サキ

俺に付いていた編集者だ。

過去形な理由は、今や俺は"あいつの担当する作家の一人"になった事だ。




はっきり言うと、無性に気に入らない。


あいつが居ないと部屋は樹海のまんまだし、

うまいコーヒーは飲めねぇし、

なにしろ暇だ。


まぁその暇も憂鬱も苛々も、あと五分もすれば解消されるのだが。




・・・ガタン!

バタバタバタ


「せんせいっ!?」

「おう、来たな」


「・・・」



大きな目がさらに開いて、途端に眉間に皺がよる中村。


俺は反対に、自分の頬が緩むのが分かった。




「メールで、死にそうって」

「・・・」

「風邪ひいたって」

「・・・」


「ーっかえる!」



勢いよくきびすを返した中村の、細い腰に腕を回して引き寄せる。


ひさびさに感じる柔らかな感触に、情けないが眩暈が起きそうだ。




「中村が、不足気味だ」





ーこれは、やばい

堅苦しいスーツから覗く白い首筋に、唇を押しつけて後悔した。


唇が触れた肌の熱さは俺のでもあって、彼女のでもある。



顔が見えない分、真っ赤な顔の彼女を想像してしまう。



うなじに舌を這わせるたび毎に、顎が上がる。

お腹に回る腕の力を強くするたびに、肩が上がる。

やばい、いいかも




「〜っせんせ、」


なに、

声に出すことなく、掻き上げた髪から覗く耳に軽く歯を付けた。




「・・っ顔が、みたい・・・」




なんだこれ

なんだこいつ



・・・今まで一番、キた、かも。


「せんせい・・・?」


「やばい、今ので一回イけそう。」

「へ、、、えぇ?!」


真っ赤に染まる耳元で、甘く囁けば。



「責任、とって。サキ」










.

このシリーズを続けて欲しい、のコメントだけで作者が猛烈やる気でちゃいました。笑)閲覧してくれる方、ありがとうございます!

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― 新着の感想 ―
[一言] きまぐれ屋先生の作品、前に全部読んでます!! もっともぉっと書いてください!! このシリーズは、まぢで好きです!!
[一言] めっちゃいいです!めっちゃすきです!長編は書かないんですか?がんばってください!
[一言] これからも、ガンバって下さい!!
2009/03/07 23:10 ととくらめす
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