第11話:花火は人には向けちゃいけない!!いや、マジで!!
<マー君視点>
葵の飽きたっということで鬼ごっこから解放された私は、水着類を洗い場に出し、個室へと戻りベットに倒れこんだ。
「あっ〜疲れた……本当に死ぬ」
考えてみれば、今日の私は埋められて、追い掛け回されて、落とされそうになって……etc……
あ〜思い出すのもめんどくさい……分からない人は前の話を参照してくれ……。
私は……もう……ね…む…いのだ。
……寝るぞ………
………………………。
…………………。
……………。
……。
【コンコン!】
ん……誰かかが扉を叩く音で少し目を覚ますが……でるの面倒だな……。
………無視しよ。
【コンコン!】
……………。
【ゴンゴン!!】
……………。
【ゴンゴンゴン!!】
……………。
【ドンドンドン!】
……………しつこいな……私は眠いのだ……いい加減してくれ……
【……………】
やっと諦めたか………これで静かに眠れる。
【…………。チャンチャカチャカチャカ、チャンチャン♪】
「なんで、笑〇!?」
「あっ、やっと起きた」
「葵!?!!」
扉のノックの音が何故か日曜日の夕方に日〇テレビ系列で放送され続けている長寿番組のオープニングテーマのため、私が起き上がって扉に向かってツッコミをいれると、扉の前に葵が両手にいっぱいの花火を抱えながら立っていた。
「マー君、花火しよ!!」
「えっ〜…めんどくさいな……」
「………。いいんだよ、ここで花火しても……」
「わぁ〜待て待て!! わかった! 花火するから! 頼むからロケット花火を、こっち向けるな」
「さすが〜マー君! 話がわかる〜!! じゃあ、先にビーチに行ってるから早く来てね……でも……逃げたりしたら……前の話し以上の悲惨な目に遭うよ……」
葵はニコニコしながら不吉な伝言を残すと、部屋から出て行った。
まったく、アイツの体力は無限だな……っと思いつつもビーチの方へと向かうのであった。
「マー君! 遅いぞー!」
「あー悪い悪い」
ビーチでは葵たちがバケツとロウソクが準備しており、すでに準備完了だった。
「マー君がいないと始まりませんからね〜」
「杏、それはどうゆう意味だ………」
「別にですわ〜」
「ねぇ、早く始めようよ!」
葵が適当に花火の袋を破り、地面に置く
「う〜ん、どれにしましょうか? 悩みますね……」
「アリスちゃんは、初心者だからこれいいよ。私は上級者だから……」
「じゃあ、私はこれにしますわ〜」
「あっ!? それ、私狙ってたのに……」
「がはははははははは!バンダナちゃん(仮名)そう落ち込むな!どれも似たようなものだ」
などと、花火に殺到する一同。
各人が思い思いの花火を取り、早速点火作業に入る。
「危ないから他人に向けんなよ。もちろん自分にもだけど……」
私は一応お約束な注意をするのだが……。
「マー君覚悟!!」
「言ってるそばから向けるなあああ!! あちっ!」
「あははははは! しっかり逃げないと、大事な服が焦げちゃうよ!」
葵が両手の指の間に花火をはさみ、計6本の花火を持ちながら、追いかけてくる。
そして、その後ろでは恐るべき計画が進行中だった。
「あらあらまぁまぁ〜。せっかく面白そうに遊んでるんだし、援護射撃位してあげないとね〜」
「でも、いいのですか? さすがに、これは……」
「大丈夫よ〜。マー君ですもの。大気圏を突入しても生きてますわ〜。だから、バンダナちゃん(仮名)、点火よ〜!!」
「わかりました……どうなっても知りませんから……」
バンダナちゃん(仮名)はライターを取り出し、杏の構えるロケット花火に点火していく。
目標は当然マー君。
「ファイヤーーーーー!!」
シュパパパパパパパッ!!!
色とりどりのロケット花火が一気にマー君に牙を向く。
唐突な乱入者に葵は冷静に避けたが、マー君は慌てふためき、そして直撃を受ける。
読者の皆は絶対に杏の真似しちゃ………うわぁぁあ? なんだこりゃああ!! あづっ! 熱いぞ!! ぎゃああ、焼けるー
「あれ? 1つだけ明後日の方向へと飛んでいきましたけど、何処に行ったんでしょう?」
「さぁ〜わかりませんわ〜」
「ぎゃあーーーーー。ヤバイって、あちゃ! まじで、あちっ!? 誰か助けろ!!」
服に火がついた私は、その場を転がり回る。そんな私を見て、容赦ない笑い声が浴びせられる。
「あははははははは! さすがマー君!!」
「あらあらまぁまぁ〜大変ですわ〜」
「ぬおー! 笑ってる暇があったら水を持って来いと言ってるだろう!!」
「がははははは! アイス、お前も災難だな!!」
「魔王様! 海です! 早く海に飛び込んでください!!」
笑い転げる葵と杏。普段と変わらない様子のアレク。そしてちょっと罪悪感を感じてる表情のバンダナちゃん(仮名)。それから、一番まともなアリス。
私はアリスの言うとおり海に飛び込み、なんとか火を消した。
しかもあれだけ燃えていたのに全く変わってないって恐るべしギャグの世界!!
髪や肌は当然のこと、服にまで焼けた後がないってある種のホラーだぞ。
「マー君! 次は、これやろう!!」
ポタポタと水滴を落としながら、浜辺に戻ると、葵が、置くタイプの花火を差し出してきた。
俺はそれを受け取ると、バンダナちゃん(仮名)からライターを借りる。
ん……待てよ…葵のことだ。絶対なにか…しかけてくるはず…
私は周りを警戒しながら、導火線に火をつけるて離れる。
やがて導火線の火が箱の中へと入っていったかと思うと、上の口から色とりどりの火花が飛び散った。
「おおー」
「ほぅー」
全員が手を止め、その光景に見入る。
葵も見入ってるはずだったのだが……。
「……大地の産声よ……」
魔法で震度1以下の地震を起こす。
「うおおおっ!!?」
「やっぱりかぁ!!」
花火はグラグラとゆれ、それは私とアレクの方へとつっこむ。
私はこんな事もあろうかと予測していたのでアレクの背中に隠れたが、花火に見入っていたアレクがとっさに動けるはずもなく、やっぱり直撃。
しかし……
「がはははははははは! 俺には、この程度痛くも痒くもないわ!!」
普通に花火を受け流していた。……恐るべし……。
「すごい!! アレクさん!! マー君と大違いだね!!」
「がはははははは! アイスとは体のつくりが違うのだ!!」
倒れた花火はおきっぱですか、そうですか。
私は溜息をつきながら、倒れてそのまま役目を終えた花火の残骸をバケツに放り込むのだった。
「あら〜もう線香花火しか残っていませんね〜」
「いいんじゃないですか? 締めとしては」
っと言うわけで、私達は線香花火を受け取ると各々で火をつけていく。
バチバチバチ!
「……………」
「……………」
「……………なんか地味ですね……………」
「確かに。なんかしんみりするな……」
「でも、綺麗ですね」
「そうだな…」
私はアリスと二人、線香花火を楽しんでいた。
たまには、いいか。こんなオチでも……
「こらー! そこの二人! ラブラブ空間を形成してるんじゃなーい」
どがっ!!
「ぐえっ!」
「ま、魔王様!! 大丈夫ですか?」
突然葵が突っ込んできて私は容赦なくすっ飛ばされる。
ずざー、と地面を滑っていく。葵はそんな俺の上にスケボーのように乗っていた。
結局……こうゆうオチか!! |