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狙われた魔術師

†††Side????†††


「・・・・んぁ? 朝・・・?」

わたしは目覚まし時計の音で目が覚め、体を起こす。
時計を見れば、今の時間は朝の6時半。うん、ベストな時間やな。
となりで気持ちよさそうに寝てるんは、妹のような存在のヴィータ。
お気に入りのウサギのぬいぐるみを抱いて眠っとる。

「よいしょ・・・っと」

わたしは車椅子へと移り、朝食の準備をするためにキッチンへ向かう。
わたしの足は原因不明の病気か何かで動かなっとって、そやから車椅子生活を余儀なくされとるんやけど、あまり不自由はしてないと思う。

「あれ? シグナム、早いなぁ・・・・? シグナム?」

リビングに来てみると、ソファに座ったまま眠っとるシグナム。
足元にはザフィーラまでいて、ぐっすり眠ってしまっている。
わたしは二人が風邪ひかんようにシーツを被せて朝食の準備に入った。


†††Side????⇒シグナム†††


かすかな物音で目を覚ます。

「ごめんな~、起こした?」

キッチンで朝食の準備をしているのは、我らが主である八神はやて。
私たち守護騎士を家族として見てくれる、今までにいなかったタイプの主。
私とザフィーラにかけられたシーツも主のしてくれたことだろう。

「あかんよ~、ちゃんとベッドで寝やな。風邪引いてまう」

「す、すみません。気をつけます」

その気遣いと注意の言葉を受け、シーツを畳みながら謝罪をする。
主はやてのその優しさが心に染み込んでいく。
私の返事を聞いた主はやては、微笑みながら朝食づくりに戻った。

「なんやシグナム、また夜更かしさんか?」

「あ~その、はい、少しばかり」

昨晩もまた少し離れた世界での蒐集活動を行っていた為、睡眠時間が全く足りていない。
最近までは近場の世界で蒐集を行っていたが、管理局の介入によって止むを得なく離れた世界まで赴かなければならなくなってしまった。

(テスタロッサにフライハイト、ヴィータを打ち破ったセインテスト、か。
もう一度剣を交えたいが、そんな危険は冒せないな)

テスタロッサはまだまだ成長途中だが、フライハイトはほぼ完成されている剣士だった。
セインテストの魔法に関しては一切不明のものだとしか分からないが強いのは確かだ。

「前途多難だな」

しかしあの二人の魔力は正直魅力的と言える。
フライハイトはおそらくS相当、セインテストはもう一ランク上辺りだろう。
私より上だ。あの二人から魔力を収集することが出来れば、一気に“闇の書”のページ数を増やすことが出来るだろう。

「どうぞシグナム、ホットミルクや。温ったまるよ」

「ありがとうございます」

主が持ってきてくれたホットミルクを受け取り、礼を告げる。
ザフィーラの分もある、と言い、主は用意しに向かった。
そして扉が開き、慌しくリビングへと入ってきたのは寝癖が直りきっていないシャマルだ。

「すみません寝坊しました!」

急いでくるのはいいが寝癖くらいは直してほしいものだ。
主はやての前でみっともない。

「おはようシャマル、そんに急がんでもええよ?」

「おはようございます、はやてちゃん! いえ、今日は私の当番ですからごめんなさい!」

「おはよ~」

続いて起きてきたのはヴィータだ。
もう目も当てられないほどに寝不足といった感じで歩いてくる。

「なんやヴィータ、メッチャ眠むそうやな~」

「う~眠い」

フラフラと椅子に座りシャマルからホットミルクを受け取っている。
私たちのことを思ってくれるこの優しき主を救う為に私たちは・・・・

(フライハイトとセインテスト、この二人から蒐集するしかない)

両手に挟んだホットミルクに口をつけ味わう。
その優しい味に心と体が温まっていく。

「美味いな」


†††Sideシグナム⇒シャルロッテ†††


今日はフェイトの転入初日、おそらく私のときと同じようになると思うけど、まずは傍観だ。
挨拶も無事に終わって一時間目は算数。
なのはもそうだけど、フェイトもかなり理数系に強い。
その理由としてはやっぱり魔法の構築や制御あたりに頭が必要だからだろう。
私も初めて魔法の構築をしたとき、その複雑さに頭を抱えていたのを覚えてる。
私の固有魔術は全てが簡単に組まれた術式だから今までは気にしていなかった。
それを魔法へと組み直す為にかかったあの時間はもう二度と御免だ。

(ついにやってきました休み時間♪)

さて無事に一時間目も終わったし来るだろうな~、転入生に待っている洗礼。
休み時間となると同時にフェイトに待っていたのは以前の私と同じ質問の嵐。

「おお、懐かしい。私も以前あんなんだったよね~」

少し離れたなのはの席に集まっている私とアリサ、すずかの四人。
視線の先にはしどろもどろになって質問の嵐に対処しているフェイトの姿。

「うん、フェイトちゃんもシャルちゃんみたいにすぐ人気者になっちゃったね」

「でもあれはちょっと大変かもだよ。シャルちゃんもあの後ゲッソリしてたし」

「確かにね、あれは女子のするような顔じゃなかったわ。
しょうがない、前のシャルみたいなことになる前に助けに行きますか」

それぞれ思っていることを好き勝手言っているとアリサがフェイトへと向かっていく。

(えええ!? 私のときは、しばらく傍観して助けてくれなかったのにぃぃぃ!?)

まさかのお早い助け舟。私のときは全然助けてくれなかったのに・・・ひどい。
アリサに恨みの視線を送りながら、アリサの行動を見ていると、瞬く間にその場を収めている。

「むぅ。さすがアリサ。すぐにその場を支配するその存在感は計り知れないわね。
でも、私のときもああやって早く助けてほしかったな~」

「えっとシャルちゃん? とても目が怖いのですが・・・」

なのはが私の目が怖いと怯えながら立ち上がって距離をとっていく。
あはは、怖くないよ~、怖くないよ~。ていうかその行動に泣きそうだよ。
ねぇ、やっぱりこの時間がとても楽しいよ、ルシル。
私、まだまだなのはたちと一緒に居たいよ。


†††Sideシャルロッテ⇒ルシリオン†††


「おおクロノ君、どうそっちは?」

エイミィがジュースのパックを手に、通信を終えて戻ってきたクロノに声をかける。

「武装局員の中隊が借りられたから捜査を手伝ってもらうよ。
それとルシル。君たちはなのはたちを成長させるために手を出さないって話だったが、 二人のデバイスはまだ修理中だし、緊急時は出来れば捜索にも手を貸してもらいたいんだが?」

「あぁ、分かってる。フェイトとなのはのデバイスが直るまでは俺が出るよ。
あとその話は今シャルと揉めててね。一応出来る限りのことは手伝うことにしたんだよ。
だが出来るだけ直接的な戦闘はフェイトたち、俺とシャルはサポートに回させてほしい」

クロノからの協力を頼まれては断るわけにはいかないだろう。
なにせ色々と世話になっている身だから、断るということは恩を仇で返すことになる。
それに本局帰りにシャルがなのはたちと離れたくない、守ってあげたいと泣きついてきたので、あの計画を見直すことになったのも事実。
そのうえ

――諦められない私は界律の守護神(テスタメント)失格?――

とも言ってきた始末。
まさかシャルの心がここまで良い意味で弱くなっていたなんて思わなかった。
だがそれも仕方ない。俺と違ってシャルは戦場のみの契約が多かったから。
だからこそ今のこの時間がとても愛おしいのだろう。
でもそれとは話は別だ。もう一度話し合いの場をもたなければならない。
何とか説得できればいいんだが。

「そうなのか? それは助かるんだが、本局で言っていた話は本当にもういいのか?」

「ああ、いろいろあったんだよこっちも」

「まぁそちらも事情があるのだろうから詳しくは聞かないよ。
ところでエイミィ、君のほうはどうだった?」

「え、うん。あまり良くないね~、昨夜もまたやられたよ。
今までより少し遠い世界で魔導師が十数人、野生動物が約四体だね」

「野生動物?」

何で野生動物が出てくるのか疑問に持つ。
クロノも同じ疑問を持ったのかエイミィに聞き返している。

「魔力の高い大型生物。リンカーコアさえあれば人間でなくてもいいみたい」

「まさに形振り構わずだな」

激しく同感。
それなら初めから魔導師を襲う危険を冒さずともその野生動物から蒐集すればいいのに。
まぁ襲われる野生動物にも少し同情するが人間が襲われるよりはマシだ。

「でも闇の書のデータを見たんだけど、何なんだろうねこれ。
魔力蓄積型のロストロギア。魔導師の魔力の根源となるリンカーコアを喰ってそのページを増やしていく」

「全ページである666ページが埋まると、その魔力を媒介にその真の力を発揮する。
次元干渉レベルの巨大な力をね」

次元干渉レベルの力? それは初耳だぞクロノ。
クロノはエイミィの持ってきたジュースに手を出そうとするが、エイミィの手がそれを阻止。
仕方ないな。位置的には俺が冷蔵庫に近いからクロノの分の飲料水を取ってくるか。

「クロノ」

「おっと、すまないなルシル、ありがとう」

ペットボトルをクロノに投げ渡すと、クロノが礼を口にする。
俺もついでに何か飲んでおこうか。

「続けるよ~。本体が破壊されるか所有者が死ぬかすると、白紙に戻って別の世界で再生するってことなんだけど」

「ああ、様々な世界を渡り歩き、自らの生み出した守護者の守られ魔力を喰って永遠を生きる。
破壊しても何度でも再生する、停止させることの出来ない危険な魔導書」

「それが闇の書というわけか。だが破壊してもって、どれくらいのレベルの破壊なんだ?」

闇の書の説明を聞き、一つの疑問をクロノにぶつけてみる。

「完全に消滅させても、だよ。ルシル。この転生機能と無限再生機能がある限りはどんな手を使ってもダメなんだ。」
 
「反則だな。俺たちに出来るのは完成する前に捕獲するくらいか」

闇の書の破壊。今の俺が使える制限付きの魔術では到底無理だ。
実数干渉で直接叩き潰せればいいが現状は使用不可能。
こういうときに限ってはプログラムの魔法の方が神秘の魔術より強いな。

「そういうことだ。まずは守護騎士たちを捕獲、さらに主を引き摺り出さないといけない」

思っていた以上に厄介な事件であるみたいだ。


†††Sideルシリオン⇒なのは†††


放課後、私の家でみんなが集まって楽しくお話していたけど、もう時間も遅くなったのでアリサちゃんとすずかちゃんは帰っていった。
そして今は私とシャルちゃん、フェイトちゃんの三人で私の部屋にいる。

「ねぇ、なのはとシャルはあの人たちのことどう思う?」

「あの人たちって闇の書の・・・?」

フェイトちゃんの言葉にそう聞き返す。
シャルちゃんは黙って聞く姿勢みたい。

「うん、闇の書の守護騎士たちのこと」

「えっと、私は急に襲いかかられてすぐ倒されちゃったからよく分からないんだけど、フェイトちゃんとシャルちゃんは、あの剣士の人と何か話してたよね?」

そう、私は襲撃早々に撃墜されたからお話はしてない。
でもフェイトちゃんたちは何かお話しながら戦っていたみたいだから聞いてみる。

「え、うん。少し不思議な感じだった、かな。
上手くは言えないんだけど悪意みたいなものは感じなかったんだ」

フェイトちゃんの少し自信なさげな言葉にシャルちゃんは同意する。

「悪意がないのは確かだと思うよフェイト。
私も騎士だからね、剣を交えれば大抵のことくらいは分かる。
あの剣士シグナムは、何か大切なものを背負っていて、それを何とかするために仕方なくあんなことをしてるんだと思う。
確信とはいかないけどね」

「そう、なんだ。闇の書の完成の目的とか教えてもらえればいいんだけど、話ができる雰囲気じゃなかったもんね」

う~ん難しいな~。理由が分からないと上手く戦えそうにないかも。

「強い意思で固めちゃうと周りの言葉ってなかなか入ってこないから。私もそうだったしね。
でももしシャルの考えてることが本当なら、言葉をかけるのは、思いを伝えるのは絶対に無駄にならないと思う。
だって私もあれだけ信じていたのに、なのはの言葉と思いに何度も揺れたから。
だから、もし言葉を伝えるのに戦かって勝つ必要があるなら、それなら迷わずに戦えそうな気がするんだ」

フェイトちゃんの決意に揺れる綺麗な赤い瞳。
そうだね、それなら私も戦えそうだよフェイトちゃん。

「うん、私もそう思うとあの人たちと戦える気がするよ」

「なのは、これはなのはに教えてもらったことなんだよ? そんな強い心のことを」

うわぁそんなことを言われちゃうと照れちゃうよ。
きっと今の私の顔は夕日に染まっても尚赤くなってると思う。

「それが二人の決意なら私とルシルは全力でサポートするから。
だから戦って勝って、二人の思いをあの騎士たちにぶつけてあげて」

「「うん!」」

だから強くなるよ、フェイトちゃんと一緒に思いを貫く為に。
だから今は見守っていてねシャルちゃん、ルシル君。


でもこの三日後、未だ私もデバイスも完治してないなか、一つの事件が起きてしまった。
けど私たちがそのことを知ったのはクリスマス・イヴの夜のことでした。


†††Sideなのは⇒ルシリオン†††


「はぁ~、確かに捜索を手伝うと言ったが、ここまで人使いが荒いとは」

今俺が来ているのは高魔力を持つ野生動物が多く棲息しているという無人世界。
数人の武装隊の人たちとともにヴォルケンリッターの捜索のために赴いたのだ。
確かに三日前、俺は守護騎士と直接戦うこと以外は手伝うと言ったが、だからと言ってこう毎日異世界へと飛ばされては敵わない。


「「「うあああああぁぁああぁあぁ!!!!!」」」


疲労に項垂れていると、離れたところから悲鳴があがる。
すぐさま武装隊の人たちに念話を通してみるが、誰一人として返事はなかった。
どうやら全滅してしまったらしい。もう少し腕のある魔導師が来てほしいものだ。
いや、フェイトやなのは、クロノといった高位魔導師の方が普通じゃないらしい。
俺は守護騎士発見と被害に遭った武装隊のことを報告しておくことにした。

『クロノ、当たりだ。だが武装隊の人たちが被害に遭ったらしい。
まずはそちらを救助するよう優先してくれ』

『なに!? 分かった、すぐに僕たちもそちらに向かう! あとシャルも呼んで・・・』

『待ってくれクロノ。シャルは呼ぶ必要はない。
せっかく学校生活を楽しんでいるのだから邪魔しないであげてくれ』 
 
『・・・分かった、シャルは呼ばない。だが僕は行くぞ! これは僕たちの仕事だからな!』

『了解』

クロノと通信を切る。救援として来てくれるらしいが地球からここまで最速で30分。
とても間に合うとは思えないが。
それにしても二日前にフェイトたちから守護騎士連中と戦う理由を聞いたというのに、俺が先に守護騎士とぶつかってしまうとは、最悪な展開だ。

(ならどうする、撤退するか? だけどクロノたちに怒られるだろうな)

面倒なことになってしまった。
どうやってフェイトたちに言い訳をしようか考えていると、

「残るのはお前だけのようだな、セインテスト」

凛とした女性の声。
背後へと振り向くと、そこにいたのはシグナム、ヴィータ、ザフィーラの三人。

「・・・はぁ、見逃してはくれないのだろうな」

「ああ。我らはお前とフライハイトを標的としたからな。ゆえにこの場で蒐集させてもらおう」
 
シグナムが静かに告げる。どうやら俺とシャルの魔力を狙っているようだ。

「仕方ない、だがそう簡単に俺の魔力を奪えると思うな」

≪我が手に携えしは確かなる幻想≫

英知の書庫(アルヴィト)”より顕現させるのは、今回の事件の初戦で複製した閉鎖領域。

「ゲフェングニス・デア・マギー」

この結界の効果は、先の戦いと同じく対象の逃亡封じと魔力を持つ者の探知機能を持つ。
だが俺はさらに結界内に侵入者が現れたら即時に分かるようアレンジを加えた。

「な!? おい! 何でお前がそれを使えんだよ!?
フリーゲンのときもそうだったしっ。一体何なんだよテメェは!」

ヴィータが叫んでいる、どうやらこれもヴィータの魔法の一つのようだ。
今は放っておこう、相手にするのが面倒だ。
現在この結界内にいるのは四人であることが判明。俺と目の前にいる三人だけだ。
伏兵の存在は確認できない。それならそれで別にいい。

「セインテスト、お前は何故ヴィータの魔法を使える? それがお前の魔法なのか?」

ヴィータを下がらせながら、今度はシグナムが聞いてくる。
別に教えても構わないが説明するのも面倒だ。

「俺を蒐集するだけの対象としてしか見ていないのなら知っても仕方ないだろ?
ならば教える必要はどこにもない。今ある事実は、倒す者と倒される者がここにいる、ただそれだけだ」

「フッ、確かにお前の言うとおりだ。ならばお前がここで倒される者となれ、セインテスト!!」

「行くぜアイゼン!」

「守護騎士ヴォルケンリッター、どこまで空戦の覇者(オレ)についてこれるか・・・見せてもらうぞ!!」

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

戦闘モードを通常形態から空戦形態へと移行させる。
今、背にある十枚の剣翼を周囲に展開し、代わりに薄く細長いひし形の翼を十二枚出現させる。
中級術式ですら完全に発動できない中、このヘルモーズは上級術式だ。
上級術式の中で、唯一現状の制限の中でも扱えることを許された補助術式。
何故ヘルモーズだけ許されているのかは解らないが、ようやく俺の本当の戦い方が出来るようになったのが途轍もなく嬉しく思う。

(さて、フェイトたちには悪いが、俺が標的にされた以上は抵抗させてもらおう)

久々の神速の高機動を早く行いたいために空へと上がる。


†††Sideルシリオン⇒ヴィータ†††


あの野郎の背中から、さっきまであった剣のような翼が離れて別の翼が出てきた。
本当にわけが分からない奴だ。
こんなわけ分かんない奴とあまり戦いたくねぇけど、シグナムの言うとおり、こいつの魔力は前に蒐集したあの白いガキより多い。
だからこその蒐集対象にすると決めてここまで来たけど、

(本当に勝てるのかよ、こんな奴に?)

一応こいつの対策は考えてある。
こいつは一度も自分からは接近戦を仕掛けてこない。
つまりは接近戦に自信がないと捉えることが出来る。
本当にそうなのかは分からないけど、こいつが直接動いたのは一度だけだ。
あたしの“アイゼン”の一撃を防ぐ為に十字架を振るったあのときだけ。
だからこそ常に距離を開けさせないようにする戦法を取ることにしている。

「レヴァンティン、カートリッジロード――≪Explosion≫――シュランゲフォルム」

≪Schlange form≫

あいつが空へと上がるのを妨害するため、“レヴァンティン”がシュランゲフォルムとなる。
こうなったら覚悟を決めるしかない。すべてははやての未来のために。


†††Sideヴィータ⇒シグナム†††


空へと上がろうとしたセインテストの行く手を妨害するために、“レヴァンティン”をシュランゲフォルムへと変える。
セインテストの強みは中距離と遠距離からの攻撃魔法だと、私は考えている。
実際に戦ったヴィータと、二人の戦いを見ていたシャマルから、セインテストの戦い方を詳細に聞いている。
判断材料としては少し足りないかもしれないが、常に相手の情報が分からなければ戦えないような軟弱な我らではない。

――シュランゲバイセン――

“レヴァンティン”の刀身をワイヤーで伸ばした連結刃を、最大まで伸ばしドーム状とすることでセインテストの行動を制限する。
その間、私の行動も制限されるがこれくらいしなければおそらく勝てない。

「この程度の小細工で俺の翼を落せると思ったのか・・・!?」

だが奴の機動力の高さはこちらの予想を遥かに超えていた。
残像を残しながら空を翔るセインテストは今まで出会ってきた誰よりも速い。
連結刃の結界を易々と突破されてしまった。

「アイゼン!――≪Schwalbe fliegen≫――おらぁぁぁあああッ!!」

――その身に焼きつけよ(フェニックス)――

「チッ、まだまだぁぁ!!」

ヴィータの放った魔力弾攻撃を全て焼き払っていく炎の鳥。
それを見ても諦めずに、ヴィータはさらにシュワルベフリーゲンを放ち続ける。
私も負けてはいられないな。“レヴァンティン”をシュベルトフォルムへと戻し鞘に収める。

「レヴァンティン、カートリッジロード!――≪Explosion≫――ザフィーラ!」

「応!」

――鋼の軛――

ヴィータの攻撃を避けては粉砕しているセインテストに、ザフィーラの鋼の軛が襲う。
セインテストは突然地面から突き出してきた軛をギリギリで回避するが、そこは用意された逃げ道だ。

「飛竜・・・一閃!!」

“レヴァンティン”を抜刀し、連結刃に乗せた魔力の一撃をセインテストへと向けて放つ。
タイミングは悪くはなかった。

「くっ・・・!」

周囲に展開してあった剣の翼と、背の翼を咄嗟に前方に重ねて盾としたのが見えたが、おそらく完全には防げてはいないはずだ。
何せこの一撃は高い貫通力を持つ。そう簡単には防げまい。

「油断するなよヴィータ、ザフィーラ」

「分かってる」

「ああ、だがあれの直撃は確かだ。先程までの機動力はもう出せまい」

確かにそうだろうが機動力を殺いだところで奴の砲撃は侮れない。
ヴィータの閉鎖領域を容易く破壊したあの雷の砲撃。あれを受けてはただでは済むまい。
次第に土煙が晴れていく。ハッキリとは確認は出来ないが、健在なのは確かなようだ。

「行くぞ」

「「応!」」

一気に勝敗を決するがため、我々は接近戦を挑むべく最接近を試みる。


†††Sideシグナム⇒ルシリオン†††


(ああくそ、やってくれるな、シグナム)

シグナムのスタイルからしてこのような魔法を持っていないと早とちりしてしまったのがそもそもの間違い。
まぁシャルも剣士のクセして対軍術式とか持っているからそこはもう気にしない。
それにしても今の一撃には焦った。
連結刃の物理攻撃と刃に乗せてあった魔力攻撃が同時に着弾するため、貫通力がかなり高かった。

「それに、ヘルモーズを失ったのが痛いな」

俺の周りの土煙が晴れていく。
そこで結界に何者かが侵入してきたと頭の中に警報が鳴り響く。

(この反応はクロノじゃないな。あの腕の持ち主か、またはバインドの主か)

だがここから結構離れているため、腕のほうは動き回ればおそらく捕まらないはず。
バインドのほうもこの距離からして警戒する必要はないだろうと判断する。
未だ土煙が晴れきっていないというのに向かってくるヴィータとシグナム、ザフィーラを視覚の中に入れる。
再度空へと上がろうとしたが、両足から何かに縛られたような感触が伝わってくる。
視線を移すと、両足首を縛っているのは青いリングバインド。

(なにっ!? この視界の悪い中で正確なバインドだと!? それ以前にこの距離で!?)

油断以外の何ものでもない単純な警戒ミス。
相手は相当なミッド式の使い・・・手?

(どういうことだ? 守護騎士はベルカ式の使い手だろう?)

「何をぼさっとしているんだセインテスト!?」

≪Sturmwinde≫

シグナムの振るった“レヴァンティン”から炎の衝撃波が撃ち出された。
リングバインドの破壊にはもう少しかかるため回避は出来ない。

「チッ、流麗なる乙女(ウンディーネ)!!」

足元より莫大な量の水の柱を顕現させ、高水圧の水の障壁とする。
シグナムの攻撃が障壁と衝突し、あたり一面が水蒸気でいっぱいとなる。

「おおおおおッ!!」

「そぉらああぁぁッ!!」

それにも関わらず左右から突撃してくるザフィーラとヴィータ。
シャルからザフィーラの拳打の威力は聞いているし、ヴィータの破壊力も承知済みだ。
無茶な接近の試み。それからして俺が接近戦が苦手だとバレてしまっているようだ。
接近戦は俺が苦手とする距離。確かに槍の腕前だけには物心つく前から鍛錬を積んでいるので自信はあるが、今の身体では頭の中と実際の動きに誤差が出まくってしまう。
だからこそ中距離と遠距離を選択しなければならない。

「だが甘いっ!」

――吹き荒べ(コード)汝の轟嵐(ラシエル)――

蒼い竜巻を周囲に顕現させることで、さらに障壁を作り出す。
それと同時にリングバインドが粉砕される。

「またこれかよっ!?」

「むうぅぅ!」

「吹き飛べ・・・っ!」

この術式ラシエルは攻性ではなく防性と補助に相当するものだ。
ラシエルは竜巻の障壁であり、その魔力の籠められた風圧で敵の攻撃を遮断し、それを無理矢理突破しようとすれば、竜巻とともにはるか遠くにまで運ばれていく。
案の定二人はどこかへ飛ばされていった。どこへと行くかは俺にも判らない。
ヴィータとザフィーラを退場させたことで、残るはシグナムともう一人のバインドの主の二人のみ。

「さっさと先程のバインドの使い手を呼んだほうがいいんじゃないか、シグナム?」

「バインド? それは何のことだセインテスト?」

竜巻を行方を見ていたシグナムへと問いただす。が、俺の問いにシグナムはそう聞き返してきた。
シグナムの表情と瞳から嘘ではないことは判る。
この件に第三者が関わっているというのか? ならそいつの目的はなんだ?
いや、今はシグナムを無力化することを第一としよう。バインドの主は警戒。

「いや、なんでもない。さてどうするシグナム、あとは君一人だけだが?」

「だからといってお前が張ったこの結界がある限り逃げることは出来まい?
ならば戦い、それになお勝ち、お前から蒐集するのみだ」

退くことを知らないのはどこの時代の騎士も同じか。
確かにこの結界がある限り、逃げることが出来ないのもまた事実。
警戒するのは侵入者の一人のみ。打ち倒すはシグナム一人。
ヴィータたちはもうしばらくは来ないだろう。

「いくぞ、ヴォルケンリッターが将シグナム、参る」

「管理局嘱託ルシリオン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロード、受けて立つ」


†††Sideルシリオン⇒ヴィータ†††


「ああくそっ!」

「落ち着けヴィータ、これは好機だ。お前のギガント級の魔法でこの結界を破壊しろ」

ザフィーラが落ち着けっていうけど、ここまでコケにされて落ち着けるわけがねぇ。
でも言うことは分かる。これを破壊すれば、近くに待機しているシャマルを呼べば何とかなるかもしれない。

「・・・・アイゼン、カートリッジロード」

≪Explosion≫

とっとと破壊してシグナムのところへ戻らねぇと。
シグナムが負けるとは思えねぇが、苦戦すんのは間違いねぇから。


†††Sideヴィータ⇒ルシリオン†††


「はぁはぁはぁ、お互い決定打を与えられないと辛いなセインテスト」

シグナムが肩で息をしながらそう告げてくる。俺も似たような状況だ。
状況はあまり良くない。蒼翼が無くなったことで魔力供給スピードも遅くなってしまったし、その所為で攻撃力も防御力もガタ落ちだ。

「確かに、だが俺はまだやれるぞ?」

俺が展開する翼は空戦機動力上昇の他に、大気中の魔力を供給する補助器としての役目もある。
それが無くなったことで、シグナム一人に苦戦を強いられている。
だが何とか空戦に持ち込んでいるし、常に上を取っているからこそ未だ戦っていられる。

「そうか、私とてまで膝を屈するにはまだ足りん。
速さのない今のお前にはこれを避けきることはできまい。
レヴァンティン、カートリッジロード!――≪Explosion≫――シュランゲフォルム!」

≪Schlange form≫

再度“レヴァンティン”が片刃剣から蛇腹の連結剣へと変わり、その刀身を俺に伸ばしてくる。
今の俺の機動力では回避しきることは不可能だ。

「くっ」

もう一度蒼翼を出せればいいが、あれを展開するのに魔力が異常にかかる。
初めはバリアジャケットと同時に展開されるように設定させているから簡単に出せるが、一度砕かれ、もう一度使うためには、術式を一から組み立てないといけない。

「づっ・・・!」

避けきれずに右腕を浅く裂かれる。
多層甲冑ゴスペルを使えればこの程度問題にならんだろうが、あれにはXXXの魔力が必要だ。
無いもの強請りをしている時間はない。

「はああぁぁぁッ!!」

「穿て、氷閃!」

――舞降るは(コード)汝の麗雪(シャルギエル)――

襲い掛かってくる連結刃をさらに上空へと上がり、14の氷の槍で撃ち落す。

「レヴァンティン!」

≪Schwertform≫

「カートリッジロード!」

≪Explosion≫

――紫電一閃――

「っのおおぉぉぉッ!!」

シグナムは“レヴァンティン”を片刃剣へと戻し突撃してくる。
俺は第四聖典に魔力を籠め、その斬撃を受け止める。
周囲に衝撃波と衝突による爆音が広がる。それと同時に結界が破壊された音も聞こえた。

「・・・・ふむ、ヴィータが結界を破壊してくれたか」

「はぁはぁ・・・結界が消えたのであれば撤退が出来るな。
戦いはここまでにしておかないと管理局が来るぞシグナム」

そう言うがクロノと連絡をとってまだ14分程度しか経っていないはずだ。
あと半分の時間を蒼翼なしで戦うとなれば、負けるか殺して勝つしかの選択肢しかない。

「私は先に言ったなセインテスト。お前の魔力を蒐集すると。今更それを変更することはない」

そうだよな、ここまで来て手ぶらでは帰れないよな。
それにバインドの主の位置もヴィータたちの位置も判らなくなってしまった。
今の状況でこのまま戦っているとどうなるかわからない。
なら手早く終わらせなければ。

「ここで投降・逃亡しなかったことを後悔するなよ・・・」

――殲滅せよ(コード)汝の軍勢(カマエル)――


†††Sideルシリオン⇒シグナム†††


セインテストのその言葉と共に、奴の背後に現れたのは約60の槍。
それは炎の槍であり、光の槍、氷の槍、電気の槍、風の槍、影の槍などなど様々。
あり得ん。魔力変換資質は基本ひとつ。私が炎であり、テスタロッサが電気。
だがセインテストは複数、しかも同時に発現させている。もはや魔導師ではないかもしれない以前の話だ。
セインテスト・・・お前は、人間なのか・・・?

蹂躙粛清(ジャッジメント)!!」

その号令のもと、槍の大群が私に向けて放たれる。

「っ、レヴァンティン!」

≪Panzergeist≫

魔力の甲冑を全身に纏いながら回避に全力を注ぐ。
防御しながらの回避でなければこの槍の大群を凌ぎきることはまず不可能だ。
おそらくザフィーラの防御力でもこれの前には無力と化すだろう。

「ぐっ・・・!」

次第に体のあちこちに傷が増えていく。
撃ち出される速さが上がっていっているようだ。
ようやく攻撃が止み、反撃に移ろうかとしたが

第二波(セカンドバレル)装填(セット)―――」

再度セインテストの背後に現れる槍の大群。
しかもその数が更に増え、おそらく100は下らないだろう。

「・・・・ここまで、なのか・・・?」

諦めそうになったそのとき、


「轟天爆砕!!」


突如上空より聞こえるヴィータの声。
そこにいたのはセインテストのさらに上で、“グラーフアイゼン”をギガントフォルムへと変えていたヴィータの姿。

「しまった! もう戻ってきたのか!?」

「ギガントシュラァァァーーークッ!!!」

セインテストへ振り下ろされる巨大な鉄槌。
だがセインテストは回避も防御にすら移ろうとしない。
まさかあの状態では動けないのか?
セインテストは結局そのままヴィータの一撃の直撃を受け、物凄い勢いをつけて地面へと叩きつけられた。


†††Sideシグナム⇒ヴィータ†††


やつの結界を破壊してすぐシグナムのところへと戻って来ると、そこにはとんでもなく多い槍の雨によって少しずつ傷付けられているシグナムの姿があった。
その槍の雨も終わったと思うと、またあいつの後ろからめちゃくちゃな数の槍が現れた。
あのままじゃシグナムがやられるって思ったからあたしは、

「ギガントシュラァァァーーークッ!!!」

あいつの強さを分かっているからこその最強の一撃を放つ。
アイゼンを振り下ろしているというのにあいつは防御しようとしないし回避もしようとしない。
そのまま直撃して、あいつは地面へと叩きつけられた。

「はぁはぁはぁ、やっちまった。はやての未来を血で汚さないって決めてたのに」

あたしの最後の誓いは、あのセインテストってやつの強さの前に破れた。

「・・・仕方ないさヴィータ、相手が相手だった」

シグナムがそう言ってくれるけどやっぱり気分が悪い。
未だ土煙が広がっている中、あたしたちはシャマル以外が集まって、セインテストの事に滅入っている。
シャマルは万が一のために少し離れたところで待ってもらっている。

『シャマル、こちらは終わった。直ちに蒐集を頼む』

「バカな!?」

シグナムが思念通話でシャマルに連絡を入れていると、ザフィーラが驚愕の声をあげた。
信じたくないけど、あたしたちはあいつの落ちた場所へと視線を向ける。

「なぁおい、うそ・・・だろ? 確かに入ったんだぜ、あいつに!?」

頭がおかしくなりそうだ。
確かにあたしの最強の一撃を受けたのに、それなのにあいつは頭から血を流しながらも、その足でちゃんと立っている。

「シャマル!!」

シグナムもあいつの姿に動揺しているのか、思念通話じゃなくて直接声に出した。


†††Sideヴィータ⇒ルシリオン†††


やられた。フェイトやなのはたちに偉そうに言っておきながらこの様か。
何たる不様、何が守護神か、何が空戦の覇者か、何が最強の魔術師か、笑わせる。
最後の詰めを誤るのは今も昔も全く変わらないな、俺は。
まさかヴィータにあんな手段があったとは思慮が足りなかったか。
いや、そんな言い訳は見苦しいだけだ。負けた、ただそれだけが事実だ。

「ああ゛あ゛あ゛ああ・・・・・!」

俺の胸からなのはと同じように腕が生えてきた。
指の細さからして女性のものであることが判る。
抵抗しようにも力が入らず両膝をつき、ついには倒れてしまった。

「すまない、セインテスト。いつか必ずお前からの裁きを受けよう」

「・・・・こいつのリンカーコアってあたしたちのと違うんだな」

シグナムの謝罪の声とヴィータの声が聞こえる。
当然だ、これは魔力炉(システム)であってリンカーコアじゃない。
次第に輝きを失っていく俺の魔力炉(システム)だが、このまま黙って奪われるつもりはない。

――魔力炉(システム)緊急封印――

全ての魔力をカットしたため全てが奪われることはなくなった、が。

警告、魔力炉(システム)経由で情報の一部が流出。

固有魔術よりウンディーネ、コードシャルギエル、コードメタトロン、コードバルドル、真技グロリアス・エヴァンジェルが流出。

“神々の宝庫ブレイザブリク”より斬魄刀天鎖斬月、封雷剣、幻英教典スクリーミル、劫火顕槍シンマラ、神剣ランドグリーズ、音速の剣シルファリオンが流出。

“英知の書庫アルヴィト”よりエーテルストライク、ドラグスレイブ、侵食固有結界水晶渓谷、ファイナルマスタースパーク、エターナル・ネギフィーバー、創世結界殲滅領域フェアティルゲン・ヴェルトールが流出。

“英雄の居館ヴァルハラ”よりズェピア・エルトナム・オベローン、サーシャ・クロイツェフ、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが流出。

魔力の流出はそれほど被害がなかったがこれは酷い。
全くつくづく情けないな。自分の不甲斐なさを呪いつつ、意識が途切れた。








「ルシル!? しっかりしろ、ルシル!!」

クロノの切迫した声に、一度だけ目を覚ますことが出来た。
守護騎士たちがいなくなってからしばらく経ったようで、クロノたち救援が来てくれたらしい。
だが意識を繋ぎ止め続けることが難しい、だから俺は意識を手放す前に一つ言っておきたいことがあったので口にする。

「この・・・ことは・・・シャルたちには・・言わないで・・く・・」

「ルシル!? 急いできてくれ医療班!!」

この日最後に見たのは、必死な顔をしたクロノの横顔だった。
何度も考え直した結果こうなりました。
正直迷いましたけど、ルシルには一度倒れてもらうことにしました。
こうすることで守護騎士の本当の力量を知ってもらおうということで.
それと両勢力の戦力バランスをとるため。ルシルは強いっすから。



ルシルの魔術
その身に焼きつけよ(フェニックス)
ソロモン72柱の魔神であり悪魔。ルシルの下級攻性魔術の一つで中でも威力が高い。

流麗なる乙女(ウンディーネ)
四精霊の内、水を司る精霊。ルシルの下級防性魔術の一つでそれほど防御力はない。

吹き荒べ(コード)汝の轟嵐(ラシエル)
エノク書に登場する竜巻とサイクロンを司る天使。
防性と補助として組まれた術式。

舞降るは(コード)汝の麗雪(シャルギエル)
エノク書に登場する雪を司る天使。
氷雪系中級攻性術式の一つで氷の槍を最大1000まで展開できる。

殲滅せよ(コード)汝の軍勢(カマエル)
「神を見る者」という意味を持ち、その他にも「神を探す者」という意味のカムエル、
「神が立ち上がる」という意味のケムエルなどの別名を多く持つ強大な天使の一人。
どんな名前のときも、その役割は天使の軍勢を率いる指揮官とされています。
ルシルの中級攻性術式の中でも第二位の破壊力と突破力がある。
顕現させる槍はそれぞれ別の属性を持っているため、抗属性や同属性の
影響を受けずに威力を保てることが出来る。


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