第十話 蘇る記憶
「一週間前に死んだ…。どういうことだ…。」
俺は、混乱していた。死んだ人間が、生き返るなんてありえな
い。いったい、どういうことなんだ…
「そうさ…今までずっと忘れてきたけど、思い出してきたぜ。
あの女があらわれてからな…そう、あれは俺がこっちに来る一
週間前…」
そういってコナンは語り始めた。
―五ヶ月と一週間前―
「俺は、服部と和葉ちゃん、蘭達と一緒にここ、トロピカルラ
ンドへきていたんだ。
いつもどおりの普通の時間が流れていると思っていた…だが…
」
「「きゃーーーっ!!」」
「突然の悲鳴があがったんだ。
そして、俺と服部は駆けつけた。そして、悲鳴をあげた人は」
「「あそこ…あそこに…」」
「と、震えた指と声で何かをさした。
そう、それがさっき俺たちとぶつかった女の人だったんだ…。
血が流れ、相当出血がひどかった。そして、もう意識は失って
いた…そして息も絶えていたんだ…。
首筋に、切られたあとがあり、殺人事件と断定された。けど、
未だにその犯人はつかまってねーんだ。」
コナンは一通りの事実を話した。
そして、俺はコナンにあることをたずねた。
「その、女の人の名前はなんていうんだ?」
すぐ、答えられると思っていた。しかし…
「それが、思い出せねーんだ!思い出そうとしても…」
最初は、冗談かと思った。だが、思い出そうとすると、頭をか
かえ、ものすごく痛がっていた。
「本当に思い出せないみてーだな。」
どうやらひとときの休息が、大変なことになっちまったみたい
だぜ。
いったい、あの女はなんなんだ…
―五ヶ月前の過去―
〜一方、異変はこっちにも起きていた。
コナンが見つからず、捜査はなんこうしていた。
そうするにつれて、事件性も高まり、周囲の不安はさらに大き
くなってゆく。
もちろん、蘭もその一人だった。
いや、蘭はそれ以上にもっと心配していたのかもしれない。
新一がいなくなってコナンが現れた。蘭は、コナンのことをま
るで家族のように接していた。それだけに、今度はコナンもい
ない、新一もいないとなると、二倍ショックは大きくなる。そ
して、不安も大きくなっていく…〜
「(新一…。コナン君…)」
そんな不安がつのるなか、気分を変えようと、テレビをつける
。
今やっているのは、番組の企画で、オススメの遊園地やテーマ
パークへいってみよう!という内容だった。
〜何気なく、テレビをみてみる。しかし、その中で聞き覚えの
ある遊園地名〜
「今回の、今話題のオススメスポット!のコーナーで取り上げ
るのは、トロピカルランドです…」
「トロピカル…ランド…そういえば新一といったなぁ。」
〜その名前を聞いて思い出すのは、辛い過去の思い出しかない
…そう思っていた。
だが、なにかひっかかる。でも思い出せない。〜
「他に、もう二回いったよね…。一回目は、私が記憶喪失をし
て、コナン君が助けてくれたんだっけ…。あともう一つ…」
〜どうやっても思い出せない。なんとしてでも、思い出そうと
する…
しかし、その後蘭の声が響く。〜
「そう!そういえば、一週間前。コナン君と、服部君と、和葉
ちゃんと一緒にいったんだ!あれ…でもそこで何かあったよね
…。」
〜それは、どうやってでも思い出せなかった。
それも、無理はない。
この時間の中で、トロピカルランドで殺人事件がおきたという
事実は消されたのだから。
そう、殺された女の人が、「原口 花」という名前だというこ
とも…
しかし、このことは誰の記憶にも残っていない。タイムスリッ
プしてしまった人を除いては…〜
〜一方、哀の方も、なぜコナンがいなくなったのか、調査をし
ていた。
口では、心配ではない、きっといつか帰ってくると言うが、コ
ナンの真実を知っている哀は、その保障はないということは分
かりきっていた。
真実をしっているからこそ、不安になるのだ。〜
「(工藤君。あなたを心配している人はたくさんいるのよ…ど
うして、いなくなってしまったの…)」
〜哀は、集められるだけの資料を集め、情報収集をしていた。
しかし、それでも詳細はいまだに分からない。〜
「(たしかに、彼のことだから他の人に心配をかけたくないと
思って、一人で行動してしまっているという可能性もあるわ…
。でも、彼はここまで人に迷惑をかけるようなことはしないわ
…)」
〜無事であることを信じたい。そのために、情報収集をするの
だ。
哀には、ひっかかっていたことがあった。
それは、心配した歩美が口に出した言葉だった。〜
「「神隠しって、急に人がいなくなるんだよね…」」
「神隠し」、「急に人がいなくなる」…
〜哀はもちろん、そういう怪奇現象などは信じていない。しか
し、なにかひっかかるのだ〜
「(工藤君がそういう怪奇現象みたいなものに巻き込まれるわ
けがないと思うわ。けど、それに近い、なにかに巻き込まれた
のかもしれないわね…)」
〜実際、急に人がいなくなるというのはこの世の中に何百、何
千とある。
しかし、その謎は、ほとんどが未だに解明されていない。〜
「「不可能なものを除外していって、残ったものが…たとえど
んなに信じられなくても、それが真相なんだ…」」
〜この言葉は、新一の口癖だった。探偵という職業は、どんな
に人がありえないといっても、真実を確かめる…〜
「(私がやっていることは、けして正しいことだとは思わない
。けど、どんなに信じられなくても、それが真実ってこともあ
るかもしれないわね…)」
〜そんな新一の言葉を思い出しながら、もくもくと哀は作業を
続けていった。〜
―現在(5ヶ月後の未来)―
「工藤君達どないしたん?」
和葉ちゃんは、さっきの会話を聞いてなかったようだ。
「あぁ、ちょっとな。」
「大丈夫なん?ちょっと表情暗いんやけど…」
「大丈夫。わりーな、和葉ちゃんに心配かけちまって。」
「ううん。あたしは別にええんや。けど、やっぱりこういうと
ころは皆で楽しまなあかんよ!」
「あっ…そうだよな…」
俺は、関係のない和葉ちゃんまで心配にさせちまったようだな
。
そんな人たちに、悲しい思いをさせたくない…
今は、あんまりこのことを考えるのはよくねーな。
「ほんなら、もっといろんなとこまわるでー!」
「ほんま和葉ハイテンションやなぁ…」
「平次ほどやないやん!」
「あほ!お前の方がよっぽどうるさいやん!」
「なんやて(怒)」
「まぁまぁ、二人とも落ち着いて(汗)」
そうして、俺たちは、遊園地の人ごみの中に消えていった。
よく考えてみれば、時間はつながっているはずだ…
なんで、あの女の人に関しては、つじつまがあわねーんだ…
雑談TIME
和葉「なんか、今回も突発的やったなぁ。」
平次「仕方ないやろ、あの明子っちゅうやつは突発的なんや。
それよりなんで俺らぁがここに呼ばれとるんや?」
明子「あっ!夫婦漫才二人組みの、遠山さんと服部さんですね
!ファンなんです★サインしてください〜♪」
和葉「夫婦やない!第1、漫才やっとるんは平次だけなんやで
。一緒にせんといて!」
明子「まぁ、いいじゃないですか!ポニーテル連合会(新一:
そんなのないだろ!)の会長!遠山様。」
平次「何ゆっとるんや!ぎたぎたにされとうないんやったら、
はよここから出ていくんや!」
明子「いいんですか?あの、通天閣が飛び、グリコのおじさん
のバランス感覚よりもすごい秘密をばらしても…」
平次「うっ…和葉ばらしたんやな!」
和葉「なんでしっとるん?あたしはばらしてないんや(怒)あ
たしのこと信じられへんの!」
平次「あほ!前から信じてへんわ!」
和葉「なんやて!(怒)」
平次と和葉がけんかをしてしまったため、終了。
明子「ちなみに、私の髪型はポニーテールでぇす!」
平次・和葉「関係ないやん!(ハリセンでバシーン!)」
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