第九話 久々の休息
今日は、土曜日。コナンが来てから5日がたった。
突然の来客がきちまって、結局トロピカルランドは5人で行く
ことになっちまった。
まぁ、それはそれで楽しいんだけどな。
そして、和葉ちゃんにも一応俺とコナンについてのことは話し
ておいた。
最初は驚いてたけど今は少しなれているようで、コナンとも話
している。
どたばた続きでいろいろなことがあったが、服部達がきてくれ
たせいで、逆にパニックしていた俺たちにとっては結構落ち着
けたというのもあるんだけどな。
そして、トロピカルランドへ行く当日の日。
「コナン君、新一!準備まだ?」
蘭にそうせかされ、いそいで準備をした俺とコナン。
「「もうちょっとまってくれたっていいだろ?」」
〜コナンと新一がいっせいにいったので、和葉は思わずこう思
ってしまった。〜
「(ほんまに双子みたいやなぁ…)」
俺とコナンが言うと、服部はあることに気がつく。それは
「おまえら、ペアルックなんか?」
「べ、べつにいいだろ。これしかなかったんだしよ…。」
そう、俺とコナンが着ている服は、kのついている、青と白の
服。しかも、下は二人とも黒。まぁ、服部がひやかすのも無理
ね−よな。
まだ、服部のやつ端で笑ってるぜ…
「遅れちゃだめ!服部君と和葉ちゃんがかわいそうでしょ?」
「そうやで、工藤。なに人またせとるんや。」
「なに偉そうにゆうてるん!平次やって、あたしを4時間以上
も待たせたことあるやろ!忘れたんやないやろうな(睨)」
「あの時は、あのときや。いまは関係あらへんやろ(焦)」
「まぁええわ。」
本当に服部って、都合のいいことだけ忘れるよなぁ。
〜そんな、なごやかな会話の中、コナンは急に顔色を変えて、
あたりをうかがった。〜
「(えっ?この感じはなんなんだ?初めてじゃない。どっかで
みたような…)」
「どうしたんだ?なんかあったのか?」
「あっ…。別になんでもねーよ。」
「それなら、別にいいんだけどな。なんかあったら言えよ。」
「あっ、ああ…」
〜コナンはそうとうとまどっていた。新一もその様子が気にな
ったが、あまり深くは考えなかった。〜
−トロピカルランド−
友達同士や、家族、そしてカップルが行き交う休日の遊園地。
さすがに休日とあって、どのアトラクションもこんでいた。
まぁ、こんでるっていってもジェットコースタとかの恐怖マシ
ーン系だけだけどな。
せっかく、5人で来たので、5人でいろいろアトラクションを回
ることとなった。
けど、蘭は
「お化け屋敷は、絶対行かないでね(涙)」
と、涙ながらに訴えた。いつもの俺なら、そんな蘭もみたいな
と思うので、むりやりでもつれていきてーけど…
まぁ今日は別にという感じだった。
「じゃあ、最初は絶叫マシーンや!」
和葉ちゃんがそういうと、ついた先はジェットコースターだっ
た。
「和葉、ここってジェットコースター…やろうな。」
「ああ、そうやで。やっぱり最初はバン!といったものから始
めたほうがええやん!」
「和葉ちゃん、ものすごく乗り気だね…。でも、それもいいね
!」
「蘭ちゃんもそういってるんやし、それなら決まりや。はよ乗
ろう!」
和葉ちゃんは勝手にジェットコースターと決めてしまったが、
俺には一つ気がかりなことがあった。
「でも、ジェットコースターって身長制限あるだろ?」
そういって、俺はコナンを見た。
「そうやったなぁ。ならどないしよう…」
和葉ちゃんが悩んでいると、コナンは
「俺は、別にいいよ。」
という。思いっきり、新一口調なので、最初はなれていない和
葉ちゃんはとまどっていたが、それならいこうということにな
った。
「ごめんな。ここで、まっとくんやで。」
と、コナン=俺と知る前みたいな口調で話していた。
そして俺たちは、ジェットコースターのひとだかりのなかへと
消えていった。
〜待っておく間、特にやることもないのでコナンは近くのベン
チに座っていた。
時間は、普通どおりに流れていく。
一分は一分、一秒は一秒と。〜
「はぁ、こういうとき小さい体って不便だよな…」
〜思わずコナンは本音をもらしてしまっていた
それは、本当はもう慣れていることなのだが、未来に来て、
元に戻った自分を見てみると、やっぱりそれは思うことなので
ある。〜
「時間の流れって平等っていうけど、ぜってー平等じゃねぇよ
な…」
〜これも本音だった。これは時間の流れに逆らい、今未来へ来
てしまったコナンだからこそ思うのかもしれない。
ジェットコースターの叫び声が、コナンの耳にとても大きく響
く。
そうして、時間は過ぎてゆく〜
「おっ!やっと帰ってきたぜ。」
〜その瞬間、さっきのぐちが嘘のように表情が少し明るくなっ
た。〜
それからは、ジェットコースターみたいな身長制限がないアト
ラクションを回った。
意外に、コナンは楽しいそうにしている。
そして、昼。ちょっと休憩する為に、カフェテリアらしきとこ
ろへと入っていった。
「ほんまここって楽しいな!最高や!」
「和葉ちゃんがそこまで喜んでくれて私もうれしい。」
「大阪に比べたらまだまだやけどな。」
「和葉ちゃんて本当に大阪が好きなんだね。」
俺と服部とコナンは、女の子同士の鉄砲みたいに飛んでくる会
話についていくことができなかった。
本当に女子って話すきだよな…。
「蘭ちゃんて、トロピカルランド好きなん?」
「うーん…。最初は、大嫌いだった。新一と、離れちゃった場
所だったから…。」
「蘭ちゃん…」
そのさびしそうな顔に、俺は罪悪感を感じた。
いや、それ以上にコナンの方がもっと罪悪感を感じたのかもし
れない。
俺がコナンだったときは、こういうとき過去のあのときに戻れ
たら…と何回もおもったことがあった。
しかし、時間の空間は、誰にも曲げることが出来ない…俺はそ
う信じていた。
「でもね、それは違うって気づいたの。私たち変なところで意
地っ張りで、いつも一緒にいるのが当たり前だった。でも、離
れてみて初めて気がついた。新一が大切な存在だって…」
「蘭…」
俺は思わず声をあげてしまった。
蘭は、俺が話を聞いてるのを知らなかったみたいで、
「あれっ?話し聞いてたの…今の話も…」
どうやら、あまり聞かれたくなかったみたいだ。
「バーロ。俺だって、蘭が特別な存在だ…これでおあいこだろ
?」
「もう!なに気障なこといってるのよ!本当にかっこつけなん
だから…」
お互い、てれあいまともに顔もみれなかった。
「ホンマ、あそこの二人おあついなぁ。なぁくど…」
〜平次はコナンに話し掛けようとしたが、話かけられない状況
だった。〜
「そうやろうな。ほんまやったらあそこにお前もいるはずなん
や。それに、工藤自身なんやからな…」
〜そう、コナンは中立の立場なのだ。
新一であって新一ではない。それはどうしようもないことな
のだが、やりきれない思いはつのっていくばかりなのだ。〜
休憩を終え、俺たちは外へと出て行った。
次のアトラクションはどこにしようかと決めていた…
そのときだった
「キャーッ早く行かないと…」
長いきれいな髪をした女の人がこっちへ向かって走ってくるの
である。
そして、その後コナンとぶつかってしまったのである。
「いって…」
コナンがそういうと女の人は
「ごめんなさい。私ものすごくいそいでて…走っていたらぼう
やに気づかなかったの。大丈夫?怪我はない?」
「あっ、はい。大丈夫です。」
「それじゃあよかったわ。本当にごめんね。じゃあ私いそいで
るんで…」
そしてまた、女の人は走っていった…
しかし、何事もなかったかのように過ぎ去っていくと思った。
しかし、
「…。嘘だろ…絶対嘘だろ…」
「どうしたんだ?何かあの女の人について知ってるのか?」
「あの人は、俺のいた世界の1週間前に死んでるんだよ!」
「まさか…。そんなことあるわけねーだろ…」
コナンの言うことが信じられなかった。テレビでもニュースで
も報じられていない。いったい、どういうことなんだ…
作者より
やっとの和葉ちゃん登場です。
いきなりの衝撃展開になってしまいましたが、ここまで辿り着
くのは長かったです。
次回は、コナンの記憶が、すこしよみがえります。今までは、
何ヶ月前から来たのかも、いったいなにがあってここに来たの
かも分かりませんでしたが、少しずつ明らかになっていきます
。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
雑談TIME
明子「今回は話すことないな…」
コナン「十分ある!なんで、俺ばっかり切ない思いしなくちゃ
ならねーんだよ?」
明子「そりゃぁ、恋を進展させるためですよ。つまり、コナン
君は恋のきゅーぴっとってところです。」
コナン「いや、絶対違うだろ!それと、もっと俺の出番増やせ
!それとも、テストの点数いっていいのか?」
明子「なんで知ってるんですか?そうやって、人の点数勝手に
探るのっていけませんよ!ひどいですね!人が嫌がってるのに
…(涙)」
コナン「(…動揺中)いや、あのその…」
コナンが明子により追い込まれてしまったので、ここで終了。
和葉「いや…私の出番は…」
ないです。
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