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作者:彩人

 いつから人は“仮面”を被るようになったのだろう。
 最初は気付かないほど小さな仮面。
 その仮面は“愛想笑い”を模っていたように思う。
 その仮面を被ると、人は可笑しくも無いのに笑えて、哀しくて泣きたい時にも笑う事が出来た。

 その仮面が馴染んだ頃、次に付けた仮面は何だったか。
 ああ、そうだ。
 確か“八方美人”とよく似ていたような気がする。
 この仮面もまた便利だった。
 誰にでも良い顔が出来て、誰にでも好かれて。
 でも、その一方でそれがただの“イイ人”で片付けられる事を知った。
 誰かの為を思ってしたことが、誰からみても“都合の”イイ人であり、また“どうでも”イイ人である事を教えられた。
 これはさすがに哀しかった…。

 時は過ぎ、大人になるごとに新しい仮面が増える。
 社交辞令を覚え、本音を隠し、そうすることで上手くいきているつもり(・・・)になれた。

“実際にどうだったか…”なんて、聞かないで欲しい。

 今では、どれがホントの“自分の顔”なのかさえも分からなくなってしまったのだから。
 
 重ね、重ねた“仮面”は重く。
 自分では剥がす事さえ出来なくなった。
 
 誰かこの仮面を剥がしてくれないだろうか…。

 そう思った処で、誰が自分を見てくれるのか。
 仮面(ウソ)で塗り固めた“私”を、誰が分かってくれるのか。

 
 今ではあの月だけが、私を見守る唯一のモノ―。
 重たい仮面をつけたまま、今日も私は生きていく――。
ただの呟き程度の文章です。
自分が生きてきた人生が、仮面を被ったみたいに感じられたので…。
一度被りだすと、どんどん止まらなくなって気づいた時には手遅れになっている事があります。
今更、この生き方や接し方をガラッと変える事は難しいのです。

そんな思いでかきました。
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