小人星の小学校の話縦書き表示RDF


小人星の小学校の話
作:葉崎あすか


ここは、銀河系から遠く離れた天川系の中の小人星の話です。
小人星第一小学校十年十組のみんなは、とてもわくわくしています。なぜかと言うと、今日は地球に、遠足に行くからです。
小人星の科学はとても進んでいて、地球から一兆光年も離れた小人星から、ワープに、ワープを重ねて、約一時間で行くことができるのです。
さぁ、出発です。巨大な宇宙船に乗ります。十年十組のみんなは、とびはねるくらいわくわくしていました。

約一時間の船の旅が終わりました。いよいよ地球に、上陸!!するかと思いきや、先生が突然思い出したように言いました。「あっ、忘れていました。みなさぁーん。この安全マントをきてくださぁーい。」配られたのは、マントに、腕を通すと透明になる透明マントだったのです。誰かが、「先生、どうして安全マントをきるのですか?」と、もっともな質問をしました。「みなさんは、地球人を見たことがないでしょう。地球人はとっても大きいのです。みたらびっくりして、腰を抜かしてしまうでしょう。それと反対に地球人がみなさんをみたら、それこそびっくりしてしまうでしょう。だから、そのマントは、透明なのです。地球人をびっくりさせないようにね。あと、地球人は、みなさんを見ることができないので、誤って踏んでしまうと言う事故が起きるかもしれません。なので、このマントは、特殊加工がしてあります。もし踏まれたとしても、ぜーんぜん痛くもかゆくもありませんよ。」
 先生の話は、前半しか聞いていませんでした。みんなは、とてつもなく大きな地球人を想像しながら安全マントを着ていたのですから。
 そして、いよいよ地球に上陸です!!
 真っ先に目に飛び込んできたのは、なんと、とてつもなく大きな、緑色の物体でした。
「な、な、なんだこれ!!」みんなは、大騒ぎです。
「うわっこれ、ぬるぬるしてるぞ。」緑色の物体を触った、勇気のある子がいいました。
「ちょっとちょっと!みんな離れて!あぶないわ、たべられるわよっ」先生が慌てて言うと、食べられると聞いて、みんなは、ささーとすばやく離れました。
「先生〜これは、何なんですか〜。」さっきかえるを触った子が、気持ち悪そうに自分の手を見ながら言いました。
「これは、かえるですよ。」と言う先生のことばにみんなは、わー、と言いながら逃げていきました。
「あっ、ちょっと待って。そっちには、もっとおそろしいものがあるのに!!」と、言う先生のことばをきかずに・・・。
「はぁ・・・はぁ・・・つ、疲れた・・・。」と、突然『もっとおそろしいもの』が、現れました。そ、それは、なんと!!
「・・・なんだろう、これ?」かえると同様、みんなは、大きすぎて、目の前の、青銀色の物体が何だか分かりません。
「あ〜っ、離れてっ、離れてっ、食べられるわ、毒をさされるわよ〜」先生の叫ぶ声が聞こえます。食べられる、の他に、毒まできてしまうとは、かえるよりも怖いものだ。と、思ったみんなは、わー、とか、ぎゃーとか言いながら逃げていくのでした。(食べられる、毒ときたら、青銀色の物体とは、へびのことです。)
「はぁ・・・・、はぁ・・・・、つ、つ、疲れたぁぁぁぁぁ。」走りすぎて、あまりにも疲れたみんなは、その場に寝転びました。すると、突然ドシン、ドシン、という音が聞こえてきました。みんなは、疲れていたので横になったまま、音がするほうを見ました。
それは、巨大な布でした。それがどんどん近づいてきます。みんなは、疲れを忘れて、先生のところへ行きました。すると、先生は「あれが、みなさんが楽しみにしていた、人間ですよ。そしてあの布は、靴ですね。」といいました。みんなの驚きは、それはそれはすごいものでした。なぜなら、想像していたよりも、ずっっっっっっっっと大きかったのですから。
すると突然、ビ―――――っという、機械音が聞こえてきました。いい忘れていましたが、小人星の人は、地球に一時間しかいることができないのです。なぜなら、安全マントの利き目が切れてしまうからです。でも、使い捨てではありません。小人星に戻って、充電すれば、何度でも使うことができるのです。
「はぁぁぁい、みなさーん、宇宙船に、乗って帰りますよ。」先生がいうと、
「はーい。」みんなは、元気に返事をします。楽しみにしていた人間が見れてとても満足なのです。ところが、先生はとても重要なことに気がつきました。それは、かえるだー、へびだーと、逃げ回っているうちに、宇宙船がどこだか分からなくなってしまったのです。もう、安全マントの効き目が切れています。ここで、人間に踏まれたら、一発で死んでしまいます。サーっと、先生の顔が青ざめました。すると、一人の生徒が、
「先生、どうしたんですか。顔色が悪いですよ。」といいました。
「う、宇宙船がどこだか分からなくなった・・・・」と、先生が言うと、生徒は驚いたようにいいました。
「え?なに言っているんですか先生、宇宙船は、そこにあるじゃないですか、ほら、もうみんな乗っていますよ。」と、言うと生徒は宇宙船の方へ行きました。先生は、何がなんだか分かりません。実は、こういうことだったのです。(図1参照)
        図1     宇宙船 
              ↓   ↑ 
             かえる→へび     矢印は、(人間からみると)10cmです。
と、いう訳だったのです。わかりましたか?
で、十年十組のみんなは、無事に小人星に帰れましたとさ。
                               おしまい。


葉崎初の童話です。いかかでしたか?
この話は葉崎が何年か前に書いたものなので読みにくかった点があるかとは思いますがあえて当初のまま掲載させていたできます。(ちょっと直す時間が無いもので)
それではまた次の物語で。













ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう