~実は少女はお姫様?~
「さてと、今日の訓練はこれくらいにして夜ご飯でも食べようかな」
俺ことシリウスはいつもいつもいつも部屋に引きこもっている。
5歳なのにここまで話せるのはご愛嬌ってことで^^:ちなみに人前で喋るときは一人称が僕になる。
食事は、この部屋で食べる。ちなみに食事はメイドの人が作って部屋の扉の前に置いてってくれる。
お風呂やトイレなども部屋に完備していて、日常生活に必要なものは全てそろっている。
しかし良く考えてみたらこんなに幼い子供が部屋に引きこもっていたらおかしいと皆思うだろう。しかも一人で。
しかし誰も俺を部屋から出そうとはしない。何でだと思う?
それは俺の存在がおおやけにされていないからだ。
この屋敷の中で俺の存在を認知しているのは父親と数人のメイド。そして屋敷以外で唯一俺の存在を知っているのが――――――
ガチャ。
「シリウスー♪」
いきなり部屋のドアをぶち破って進入してきたこの女の子だ。
なんのためらいも無く俺が横たわってるベットにダイビングしてきた。うほっ
正直きつい。いま完全に鳩尾に入っていましたよ。うん。
この緑の瞳とまるで空のような水色の髪を持った少女の名はシャルル・セルドラント。
なにを隠そうこの少女はセルドラント帝国の次期皇女候補である。判りやすく言うとお姫様だ。
年は8歳で俺よりも3歳年上だ。
ん?なんで姫様が俺みたいな下級貴族の、しかも存在がおおやけになっていない奴の事を知っているかだって?それを説明するには今から1年前、俺が4歳のときに遡る。
一年前・・・・・
俺は生まれたときから病弱を装っていたのでその頃から存在していることは公にされていない。それは父親が病弱な息子に家を継がせては家の名に傷が付くとかほざいたせいで、俺は引きこもっていると言うよりは軟禁されているに近い。なんて親だよまったく。
ちなみに俺がいる部屋は本宅から10mほど離れた別館の中の2階の一番奥にある。
まあ俺としては好都合なんだけどね、基本的にメイドさん以外来ないから多少力が漏れ出してもばれないしね。
そして俺が軟禁されて早4年が経とうとした時、俺の部屋に一人の少女が入ってきた。
もちろんその時の俺は右目に眼帯、両腕に包帯、その上から鎖を巻いていて、正直言ってただの変質者にしか思えない出で立ちであったろう。
そして少女はベットで横たわる俺を見てこう言った。
「たっ、助けて!!!」
あれ!?普通、俺のこの姿を見たら化け物とか化け物とか化け物とか言っちゃう筈なのに、第一声が「助けて!!!」だったよ???
助けを求める少女の後ろには鎧を着た兵士?らしき人達がいた。
あれ良く見るとこの女の子・・・・メッチャカワエエヤン。
うん♪僕助けちゃう。美少女は世界の宝だからね。うん♪
ベットから体を起こして俺は少女と兵士達の間に立ち塞がった。
兵士の数は全部で5人。判りやすいように兵士A,B,C,D,E,としよう。
少女の前に立った俺を見て兵士Cが口を開く。
「なんだこのガキ、気味がワリィ。」
続いて兵士Aが
「なんでこんな所にガキがいるんだ?」
すると兵士Bが
「こんなガキどうでもいいから早くしねぇとお姫様の護衛の奴らが駆けつけてくるぞ!!!」
それを合図のように兵士A,C,D,E,が頷く。
そして兵士達は少女に向かって一斉に飛び掛ってきた。
「「「「「おりゃぁぁぁぁぁぁ」」」」」
俺は眼帯を外し右目を開く、そして心の中で『時よ止まれ』と囁く。すると飛び掛ってきた兵士達は皆空中で止まっている。もちろん俺の後ろで震えていた少女も固まっている。俺は動かない兵士達の脇腹に力を抑えたパンチをお見舞いする。(ちなみに力を抑えた状態でも軽く500kの岩を持てたりする)
俺はそのまま兵士達の真後ろにある窓を開く。
そして眼帯を付けながら心の中でまた囁く『時よ動け』。
すると空中で止まっていた兵士達は後方へ吹き飛び。窓の外に落ちた。うん、全員気絶してる。
そして後ろに振り返り、一体なにが起きたのか判らない顔をする少女に手を差し伸べる。
「もう大丈夫だよ。」
恐怖を与えないように満点のスマイルで。
なんでか知らないけど少女は俺の顔を見て頬が真っ赤になった。どうしたんだろう?俺の顔ってそんなに変かなーと思いながらも、少女は俺の手を取り立ち上がった。
「あっ、ありがとう」
うーんなんでだろう少女は俺と目を合わせたくないのだろうか、そっぽを向いている。
やっぱり俺って、化け物みたいなのかな。はあ~
「わっ、わたしのなまえはシャルル。シャルル・セルドラント。あなたのおなまえは?」
「僕の名前はシリウス・マリスミティ。」
名前を言い終えるとふと思った。あれセルドラントってこの国の名前だよな。
「まさか・・・お姫様?」
コクッ。っと少女は頷いた。そして俺に向かって「なんでこんな所にいるの?」と聞いてきた。
いや普通に考えたら逆になんでお姫様がこんな下級貴族の家にいるの?と聞き返すだろうが、俺はあえてそうは聞かず、
「僕は生まれつき体が弱いんだ。だから誰にも迷惑がかからないように、ここに住んでるの」
と答えた。
その後、僕の部屋にお姫様の護衛の人達が入ってきて、俺は隠れた。
後で知ったんだが姫を狙っていた兵士達は、反帝国を名乗る組織からの刺客だったらしい。
ちなみに姫が下級貴族・・・つまり俺の家に来ていた理由は定期的に貴族の家で行われる、舞踏会を見に来ていたかららしい。まあ定期舞踏会は毎回違う貴族の家で行われるから、この日はたまたま俺の家で行われていたって事だ。それがあまりにも退屈で、本館から抜け出した所を例の刺客に襲われて、別館の俺の部屋まで逃げてきたって事らしい。それと俺が刺客を倒したことは誰も知らない。唯一その事を知っているのは、少女―――姫だけである。
まあなんだかんだで、その反帝国組織も刺客の証言により摘発されて一件落着したんだが・・・・・
それから一年たった今。
「なんでここに来るんですか!?」
そう・・・・・あの事件からお姫様は、定期的に俺の家、しかも俺の部屋に勝手にやってくるようになった。
「だってシリウス様の事が好きなんだもんっ」
はあ~どうしよう。いっつもこのお転婆お姫様はこう言って部屋に来る。
俺はシャルルの事が好きだ、でもシャルルは友達として俺のことが好きなんだろう。
それでもこんな化け物みたいな格好をしてる俺を友達としてでも好きになってくれるって事は、シャルルはとてもいい子なんだな~と思う。
そしてシャルルは毎回のようにいい医者が居るから診てもらって、と言ってくる。俺の体の事を気にしてくれるのはありがたいことなんだが、病弱を演技としてやっている俺からしたらとてつもない罪悪感が湧き上がってくる。
まあ俺も美少女の純粋な瞳で見つめられたら、ノックアウトしそうだがせいぜいあと5年はなんとしてもこの病弱設定を続けないといけないので、
「いつもいつもありがとうねシャルル。こんな僕のために。でも僕の病気はきっと治らない。そんな気がするんだ。」
いつもの台詞を吐く。正直言って恥ずかしい。こんな台詞よく言えるな俺。いやホントに。
そしてこの台詞を言った後は、必ず姫様が泣き出す。
「うっ・うぇ・・・ひぐっ・・・ひぐっ・・・」
美少女の泣く姿を見るのは辛い、でも仕方が無いんだ。こうでも言わないと俺の力がばれて大変なことになる。もう少しの辛抱なんだ。あと少しで力を制御出来るようになるから。後少しだけ待っていてくれ。
他愛の無いやり取りなどをしながらも月日は着実に流れていった・・・・・・
なんて・・・・なんて強引な終わり方だよコノヤロウー。
作者は今、錯乱状態に入っています。
次回はいっきに月日が流れてシリウスが15歳になった所から始まります。
え?なんでそんなに月日が経ったって?そりゃあ、あれだよあれ。
もっと戦闘描写とか学園生活とか書きたいからだよコノヤロー
ホントにわがままな作者でごめんなさい土下座で謝らせて頂きます・・・OTL
でもでも次くらいからが最高に面白くなって来ると思いますのでご期待ください。
どなたか・・・評価を・・・・評価と言う名の・・・元気をオラに分けてくれー。
・・・・・・・・・・・・・・・OTL。
それでは次回またお会いしましょう^^
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