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セカンドワールド〈作られた伝説〉  作者: 無気力(むきりき)
第三章三人目の守り人編
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第二十九話 プリンの妄想

【プリン】「はい、騎士あ~ん♡」


電車に乗った俺に待っていたのはプリンのあ~ん攻撃だった・・・・


【騎士】「やめろよ!弁当くらい自分で食べれるわ!」


【海上】「あ~ん」


そうだった!コイツが居たんだ・・・


海上は俺の隣で口を開けている。


【プリン】「海上君は自分で食べれば!」


プリンも何処かしら、毛嫌いしているようだ・・・


【プリン】「騎士!あ~ん♡」


パクッ


【海上】「モグモグ、流石プリンさんがくれる弁当は格別だ!モグモグ・・」


【プリン】「・・・・・」


【騎士】「ヤバイ!!」


俺は即座に席を離れた!


【海上】「どうしました?プリンさん・・モグモグ・・


遠慮せずにどんどん下さい。


はい、あ~ん・・」


【プリン】「あんたさえ・・」


プリンは下を向いて震えている!


【海上】「プリンさん?」


【プリン】「あんたさえいなければ!」


バキッ!ゴス!ビシ!


【海上】「プリンさん・・お花畑が・・目の前に・・」


海上も俺と一緒のお花畑を見ている様だ・・・


(次は京東~お降りの際は・・・・)


アナウンスが聞こえて来た、春葉原まであと少しだ!


プシュー


電車のドアが開いた瞬間!プリンが俺の袖を掴み走り出した!


【騎士】「こら!袖が破けるだろうが!」


【プリン】「いいから、走って!」


俺達が電車から降りると同時に電車は走り出した!


どうやら海上を撒きたかったらしい・・


【騎士】「海上・・・哀れな男だった・・」


【プリン】「さあ、これで私達二人だけになれたわね!」


【海上】「そうだよ、プリンさん・・僕達二人だけさ」


【プリン】「・・・・・・」


【騎士】「・・・・・・」




俺達は顔を見合わせた後そ~と、後ろを向いた!


【海上】「どうした?僕の美しい顔に何か付いているのか?」


【プリン】「キャ~!!」


【騎士】「うわ!!」


心臓が口から飛び出るほどびっくりした・・・・


ヤツは人間か?


チャラランチャラララン


その時ホームに音楽が流れた!


(11時京東発春葉原行き電車が脱線事故を起こしたので12時発春葉原行き電車は大幅に時間をずらして運行します)


【騎士】「11時発春葉原行きっていったら俺達が乗っていた電車だぜ!」


【プリン】「あたしが海上君から逃げなければそのまま乗っていて脱線事故に遭遇するところだった・・・」


【海上】「どうしたんだい?二人とも、旅は明るく行かなければ!」


俺達はほっとした後背筋が冷たくなった・・・


海上・・・・偶然だろうか?


ホームを出た俺達はバスで春葉原まで行くことになった。


【騎士】「プリン、元気出せよ!」


バスの停留所のベンチに座っているプリンが明らかに元気がない!


【プリン】「あ~騎士と二人きりで春葉原に行って・・


二人でアイスを食べたり・・


日が暮れるまで遊んで・・


夜はホテルに泊まって騎士と一緒の部屋にして・・


騎士!何で一緒の部屋にしたのよ!、とか言って・・


プリンお前と一緒の部屋がいいんだ!、なんて言われて・・


プリン!ずっと前から好きだったんだ!、ってなって・・


ダメよ♡騎士、電気消して・・


という展開になったかもしれないのに!」


プリンは隣の海上を見て、


【プリン】「は~、悪夢だわ・・」


通る人がクスクス笑っている・・


同じバス停にいる人達も当然笑っている・・


【騎士】「プリン・・声に出てるぞ!」


【プリン】「ハッ!!!!」



プリンは固まった・・




そしてついに春葉原行きのバスが来た!





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