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第三十九回。マスターゲート第二回戦。タキVSカケオ
 第一回戦終了から二時間程、ポケモンセンターでのポケモンの体力回復も十分になった頃、第一回戦を勝ち抜いた四人による第二回戦が始まる。
 その、第一回戦、第一ブロック・第二ブロックを勝ち抜いたタキとカケオが第二回戦、第一ブロックのバトルフィールドへ入場する。
 バトルフィールドへ入場した二人に会場の観客が大きな声援をおくる。第一回戦以上に熱気のこもった声援に会場全体が盛り上がる。

 丁度そのとき、観客席でタキを見守るコルトの下に現れる女性。

「横いいかしら?」

 そう。ユリカだ。ユリカは自分を倒したカケオのバトルを観戦に来た。
 だが、そのカケオの相手がタキだということに驚いたユリカは、驚きながらも冷静に考えた。
 タキが試合に出ているということはコルトもどこかでバトルを観戦しているんじゃないかと……そういう考えで会場を探していたところ、コルトを発見したのだ。

「おぉ! ユリカやないか。ユリカも見に来ててんなあ」

 久しぶりにユリカに再開できたこと、一人で見ているのも寂しかったと思っていたこと。二つの意味でコルトはユリカの登場を喜んだ。

「いいえ。私は出場したわ。負けてしまったけど」

「ん? 出場者は観客席に入場したらあかんのちゃうかったっけ?」

 マスターゲートは、出場者に他の出場者の情報を一切教えてはならない。だから、出場者は基本的に部屋の中で待機だし、敗れた出場者は速やかにマスターゲートから退場しなければならなかったはずなのだ。

「負けた出場者は観客席で観戦するのはよくなったはずだ。最近は、出場者のマナーもよくなり、観客席からバトル相手の情報を叫ばなくなったからな」

「ホンマか。そりゃええ話やなぁ」

 ほのぼのと話す二人。
 しかし、コルトには一つ気になった点があった。なので、空気が変わることを覚悟でユリカに質問する。

「ユリカは誰に負けてん? ユリカ程の実力があれば簡単に負けはせんやろ?」

 コルトに質問されたユリカは静かにカケオを指差した。

「ビンゴでタキの対戦相手やないけ……」

 ユリカは言う。カケオの勢いはタキ以上かもしれないと……それ程、カケオは成長した。そして、その成長はポケモンバトルにも十分に繋がると。

 そして、コルトとユリカは話すのをやめ、目線をタキとカケオに向ける。
 タキとカケオ……マスターゲートの中でも最も勢いのある二人のバトルである。

「おぉ。驚いた。お前タキだろ?」

 驚いた顔でそう言うカケオ。

「僕も驚いてるよ。カケオでしょ!?」

 タキはカケオのことを覚えていた。常に記憶の片隅にカケオを残しておいたのだ。
 そんなタキにカケオは拍手を送った。

「嬉しいな。俺を見ただけで分かってくれるとは……これはスッキリとしたバトルの幕開けだ。いいバトルにしようぜタキ」

「うん! 絶対にいいバトルになるよ! よろしくね!」

 そして、両者スッキリとした気持ちで第二回戦、第一ブロック。
 タキVSカケオ。バトル開始!


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