第17話:流行語?
続く2回戦は、チビvsチビだった。
何とも言えない組み合わせ。俺の相手があの子達だったらなと思いながら見つめる。
「慧陵高校代表、チビ輔。普賢高校代表、お遍路さん3号。」
またまたそのまま…。しかし、早くも慣れてきた。頑張れ、チビ輔。妖術使いは負けろ。と心の中で応援する。
「それでは試合開始。」
2人は、さっきの試合とは違い、積極的だった。
チビ輔は、ラ、ラジコン??確かに、手にはコントローラーを持っている。
そのラジコンは、飛行機のラジコンだった。
つまり、積極的に動いていたのは、ラジコンだったのだ。操縦者は一歩も動かない。
対する、3号は、走りながら念仏を唱えている。除霊でもしているのだろうか?
突然、3号が立ち止まり、ニヤリと笑った。もしや!!走っていたのは、逃げていたから??という疑惑が浮上した。どうでも良いが。
3号は、右手を天高く上げ、
「雷神召喚!!」
と叫んだ。
すると、雲が集まってきた。そして、チビ輔を襲った。
雷というのは、人1人を殺すのは簡単なくらい強い電力を持っている。
さすがに、生きていないだろうと誰もが思った。もちろん本人でさえも。
しかし、チビ輔は生きていた。会場は奇跡の生還に拍手を送った。
しかし、なぜ?奇跡?精神力?普段の行い?と意味も無く考える。
「そうか!」
俺の声に皆の注目が集まった。
「会長、分かったのですか?」
「いや、まぁ…たぶん。」
「なぜ、生きているのですか?」
と晴香が問う。
「多分だけど、コントローラーのおかげじゃないかな?電気が分散されるから。」
「なるほど!!会長、頭いい〜。」
「いや〜それ程でもあるかな〜。」
俺の言ったとおり、コントローラーが助けてくれたようだ。 チビ輔がコントローラーに感謝を言っていた。3号は悔しそうだったが…。
しかし、もう一度落雷させるため、呪文を唱え始めた。走りながら。
チビ輔もラジコンで追いかけるが、上手く当たらない。当たったところで、大した怪我にはならないだろうけど。
そんな間に、呪文が完成してしまったらしい。
チビ輔ピンチ!!絶体絶命!!3号は高らかに笑う。そして、右手を上げた。
ぱしゅっ!!
空気が裂かれたような音…。
「あれ??」
言葉を発したのは、3号だった。それが、3号の発した最後の言葉である。
3号は、上半身と下半身が分かれていた。つまり…切断された??
もしかして……ラジコン??ラジコンの羽を見てみると、赤く染まっていた。
「ゲッ…マジ!?」
俺の声は裏返っていた。
「……。」
皆は俺の出した声にビックリしていた。
すると、晴香が、
「昔、おじい様に扇風機の羽を触るな!と怒られたことがあります。指が飛ぶからと…。もしかして、その原理を使ったのでは?」
「そうだよ、きっと。晴香、頭良い!!」
「それ程でもあります。」
それ、さっき俺が言った言葉。もしかして、今年の流行語大賞取れるかも。などと本気で悩んでいる俺であった。
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